自分の行動次第で倒産が近づく
どの企業もそうですが、起業したては大きな夢や明確なビジョンを持って始めるものです。経営者はその為の準備にいそしみ、設備を完全にし優秀な社員を揃え経営に挑みます。確かに始めたばかりなので軌道の乗るまでは大変な状況を何度か乗り越えなければなりません。やっとの事で軌道に乗り『さぁここから夢に向かって邁進』と思ったとしても安心できるという保証はどこにもありません。
もしかしたら、経営の先には『倒産』という二文字が待ち構えているかも知れません。せっかく夢を叶えるべく期待に胸を膨らませ始めた企業なので、倒産という終焉を迎える事だけはどうしても避けて通りたいものです。
でも、なぜ準備を万端にしたはずなのに倒産に追い込まれてしまうのでしょうか。
どこか経営に問題があったのでしょうか?危険要因を見過ごしてしまったのでしょうか?
企業を倒産に追い込む理由はいろいろ考えられます。
今の時代であれば、不景気という荒波が企業を飲み込んでいます。その為、資金繰りができなくなり、企業をたたまざるを得ないという事があります。
そして、もう一つ軽視できないものとして『経営者の問題』というものがあります。時として経営者は経営が安定すると、起業したての苦労を忘れてしまい、とんでもない行動を取る事があります。いわゆる『ダメ社長』になってしまうのです。
そんな企業を潰す彼らにはいくつかの共通点がありました。それは一体どんなものなのでしょうか。
企業を倒産に追い込むダメ社長の共通点
公私混同
倒産させる社長の典型的なパターンです。企業の利益を私生活に利用し私腹を肥やす行為は、企業として成り立つ訳がありません。人件費や設備の維持費などの企業としての支払いは毎月の様に発生するものです。それを踏み越えてまで金銭を自分のものにする経営者がいる企業は、倒産の餌食になるのも当然です。
責任転嫁
社長は責任者とも呼ばれます。要は何かあった時に責任をとらなければならないのです。それなのに、問題が起きた事を他人のせいにする事や代理人によって謝罪をさせる行為は的外れな行為です。
他にも、苦手な分野に直面した時に変わりの人に押し付けるという事も見受けられます。これらの行為は社長としての能力がないという事実をさらけ出しているだけです。そんな社長がいる企業は倒産してもおかしくありません。
プライドが高すぎ
責任転嫁に通ずるものがありますが、自分の立場やメンツばかりを気にし過ぎ、何かあった時に頭を下げられない社長は経営に不向きなのではないでしょうか。社長室でふんぞりかえっている人よりも誠意をもって行動できる社長の方が魅力的です。
自己中心的
企業を始めた途端一国一城の城主になり、横柄で自分中心の経営方針に変わる事は珍しくありません。こういう人のもとに誰も集まりたいとは思いません。社員に嫌われ顧客に嫌われてしまったら企業としては終わりです。残された道は会社をたたむのみになってしまいます。
反省しない
『失敗は成功のもと』と言うように、失敗をした後、改善点や教訓を反省する事によって向上させる事ができます。それをしない企業はずっと横ばいか右肩下がりになりじわじわと倒産へと向かうでしょう。『社長として失敗してはいけない』というプライドを捨てて反省する事で企業は成長していくのではないでしょうか。