キャビンアテンダントさんは機転と心遣いのレベルが素晴らしい
アイコンタクト
日本国内の航空会社大手といえば、ANA(全日空)とJAL(日本航空)。
その両方で必ず教えられることが、「アイコンタクトを大切にすること」です。
「お客様が視線を離してから、キャビンアテンダントが視線を離す」
「お客様から視線をはずすときは、にっこりと微笑んでから」ということを繰り返し教えられるそうです。
また、ものに視線を移すときは、「目を見て、物を一瞬みてもう一度目を見る」ということも教えられるそう。いかにアイコンタクトを大切にしているかが伝わってきますよね。
そして、ある本に書かれていたのですが、キャビンアテンダントさんは同時に「プリズナー(囚人)とは目を合わせるな」とも教わるそう。
というのも、アメリカで移送途中の囚人と、普通のお客様と同じようにアイコンタクトをしていたキャビンアテンダントさんがいたそうです。するとその囚人は出所後、アイコンタクトをしていたキャビンアテンダントさんのストーカーになってしまったそうなんです。
ストーカー化されちゃうのは怖いですが、アイコンタクトはそれだけ強力な武器になるということ。
日本人は目を合わせようとしない文化なので、はじめは慣れないかもしれませんが、下のみっつを意識してみると、印象がやわらかく感じがいいと思ってもらえるかもしれません。
・両目と鼻を結んだ三角形の間をやわらかく見る
・基本は笑顔、でも話の内容に沿った表情を
・相手と同じくらいの長さでアイコンタクトする
相手の状況や気持ちを考えて行動する
あるインタビュー記事で、キャビンアテンダントさんが熱を出しているお客様に、スポーツドリンクを温めて提供したところ、そのサービスが心に残ったと後日お手紙をいただいたという話を目にしました。
もちろん、単純に「風邪などで熱をだしている人にあたたかいスポーツドリンクを出してあげましょう」というお話ではありません。
「相手がどんな状態で、どういうふうにしたらうれしいか」を考えて行動する、ということです。
たとえば先ほどの話は、通常キンキンに冷えた状態で提供しているスポーツドリンクを「温めて差し上げた」というのがポイント。
冷えたドリンクは熱を出していらっしゃる状態だと刺激が強すぎる場合もあります。
もしかしたら、そのキャビンアテンダントさんは、自分が以前同じようなことをしてもらって嬉かった覚えがあって、とっさに思いついたのかもしれませんね。
そんなふうに、マニュアルにとらわれすぎずに相手のことを考えて行動できるのが、究極の女子力といえるのではないでしょうか。
ただ、すぐに実践するにはレベルが高すぎるし、ちょっと大変ですよね。
思い出したときに相手を観察したり、どうしてもらったらうれしいかを考えてみたり。日々の訓練の積み重ねで、心遣いの仕方がわかってくるかもしれません。
笑顔を忘れずに
キャビンアテンダントさんに限った話ではありませんが、笑顔で明るい声で、ポジティブな言葉を使って話す方は、お話していて気持ちいいですよね。お話していて、元気になってくる気がします。
そして本人も幸せそうで、きらきらしたオーラが出ている感じがします。まさに、女子力が高い女性ですよね。
個人的には、ポイントは、深く息をすることと、自分の中に生まれたネガティブな言葉をポジティブな言葉に置き換えてみること。
呼吸って実は大事です。感情が昂ぶっているときなどは呼吸が浅くなります。
逆に、ちょっと怒りがこみ上げてきても、無理やり深呼吸してみると、案外落ち着きを取り戻せたりもします。
そして、ネガティブな言葉を使ってしまう人は、日ごろからネガティブな言葉を使っている可能性が高いです。これは癖になってしまっているかもしれないので、「ネガティブな言葉を使う癖」を「ポジティブな言葉を使う癖」に矯正していきましょう。
いかがでしたか?女子力が高い、きらきらした状態は、自分自身でも楽しいもの。
ぜひ少しずつでも実践してみてくださいね!