キャビンアテンダントの適正とは
機内で華やかな笑顔をふりまくだけではキャビンアテンダントは務まりません。「サービス要員」として。さまざまな乗客にスマートに臨機応変に対応できる柔軟性や、緊急事態に速やかに乗客を安全に避難させる、パニック状態を落ち着かせるなど「保安要員」としての重要な役割も担います。
常に冷静な対応で多くの人をまとめることが求められる職業のため、以下の資質が重視されます。
- 突発的なことにも落ち着いて対応できる
- 責任感がある
- チームワークを大切にできる
- 明るく爽やかな対応ができる
- 気配りができる
- コミュニケーション能力がある
自分ひとりだけでは多くの乗客の命を守ったり、質の良いサービスを行うことは出来ません。
クルーの連携プレーが乗客の安全と極上のサービスに繋がります。
コミュニケーションを図り、チーム内での連携がスムーズにできることは大切な素質です。
キャビンアテンダントになるために役立つ資格
他の職業と比べても競争率が高く、取得が必須の資格もハイレベルな印象があるキャビンアテンダント。
全日空では「TOEIC 600点程度以上の英語力を有すること」が客室乗務員の応募資格にあるように、その他、JALなどの航空会社でも学歴以外は主だった資格取得は条件とされていません。
「英語」はキャビンアテンダントには欠かせない語学
応募要項だけみれば「TOEIC」の資格がなくても、相当な英語力があればクリアできるということですが、エントリーシートや書類選考で「TOEIC800点」と資格アピールできれば、強みが一目瞭然で伝わるのも事実。
「中国語」「韓国語」「フランス語」など、他の語学に長けていることも大きな強みです。
プラスαで自己アピールできる資格・検定
- 赤十字救急法救急員
- サービス介助士
- サービス接遇検定
- ソムリエ
- 手話検定
- 地方の検定(京都検定など、その土地を深く知っている証明になる検定)
CAの採用試験を突破すること以外に、採用されて現場に立ったときにも「自分の付加価値」として活用でき、更にステップアップするために役立つ資格や検定に目をつけることも大切です。
キャビンアテンダントになるために必要な学歴
国内外を問わず、多くの航空会社が客室乗務員の応募資格に定めているのが以下の学歴。
- 専門学校卒業
- 短期大学卒業
- 4年生大学卒業
- 大学院(修士課程)卒業・修了
日本大手の航空会社のグループ会社のCA応募条件には、「高校卒業以上」を条件とするものや、学歴は不問で、「peach」ように「飛行機での客室乗務員経験が○年以上」など、実績を重視している会社もあります
キャビンアテンダントの年齢制限
空に羽ばたくことを夢みても、転職組が気になるのが年齢制限。
既卒採用の場合、「ANA全日空」が35歳、「JAL日本航空」が30歳と、年齢制限の上限がアップしている傾向がありますが、20代後半と定めている航空会社が主流です。
「シンガポール航空」では「18歳以上」と下限のみで、上限が記載されていない場合もあります。
「客室乗務員は若くなければダメ」という風潮は確かにありますが、20代後半の転職者の採用が増えている現在の傾向から、別の職業でつんできた社会経験を活かして欲しいという、航空会社の意向を読み解くことができます。転職組にもチャンスは多いにあります。
キャビンアテンダントになるために必要な身体条件
気圧の変化が激しい航空機内で業務にあたることから、健康状態には他の業種の応募要項では、あまりみかけない条件が定められています。
ココがチェックされる!
- 呼吸器
- 耳鼻咽喉
- 眼球
- 循環器
- 脊椎や腰椎
- 視力
この他に、「○○○cm以上」と身長に条件を設けている場合や、裸眼で1.0以上の視力を条件とする航空会社が多い。
キャビンアテンダントの選考方法
新卒、既卒にかかわらず、最初は各航空会社のホームページからエントリーを行うのが主流です。
その後、以下のように試験が行われます。
- 書類選考
- 面接試験
- 筆記試験
- 健康診断
- 体力測定
- 適正検査