【女性が知っておくべき子宮頸がん】ウィルスとワクチン予防接種|トピックスファロー

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2012年8月16日
【女性が知っておくべき子宮頸がん】ウィルスとワクチン予防接種

子宮頸がんは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)に感染して発症する性感染症です。初期状態では、自覚症状がないため、ワクチンの予防接種での予防が大切です。子宮頸がんのことをもっと知って、予防を心がけましょう。

取材ライター
  

子宮頸がんとは

子宮の入り口の「子宮頸部」にできるがんです。

性行為やそれに準ずる行為によって、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)に感染して発症する性感染症です。
そのため、遺伝はまったく関係なく、ウィルス感染を予防することで、防ぐことができるがんです。

性交渉の経験のある女性の80%が、一生に一度はHPVに感染するといわれていますが、感染した女性の全員が子宮頸がんを発症するわけではありません。

100種類以上存在するHPVは、低リスクタイプと高リスクタイプの2つに分類されます。
高リスクのHPVに感染後、何らかの要因によって「前癌病変」(がんになる前の状態)の異型細胞へ進行し、さらにその一部が子宮頸がんに進行すると考えられています。

子宮頸がんの症状

初期状態では自覚症状がないため、進行して初めて気づくケースが多いのが特徴です。
進行すると、不正出血や、性交時の出血、おりものの異常、腰痛、腹痛などが見られます。

子宮頸がんの病期について

前癌病変から進行した子宮頸がんは、0~Ⅳの5つの病期(ステージ)に分類されます。

ステージ0

がん細胞が、子宮頸部の粘膜上皮にとどまっている。

ステージⅠ(Ⅰa1、Ⅰa2、Ⅰb1、Ⅰb2)

がん細胞が、子宮頸部にとどまっている。

ステージⅡ(Ⅱa、Ⅱb)

がん細胞が、子宮頸部の周辺に転移している。

ステージⅢ(Ⅲa、Ⅲb)

がん細胞が、膣の下の方や、骨盤壁に転移している。

ステージⅣa

がん細胞が、膀胱や直腸などの子宮周辺の臓器に転移している。

ステージⅣb

がん細胞が、子宮から離れた他の臓器に転移している。

子宮頸がんの治療

子宮頸がんの治療には、手術治療、放射線治療、抗がん剤による化学療法があります。
がんの進行や部位、年齢などによって、治療法が決まります。

手術には、子宮頸部の異常な組織を円錐形に取り除く「円錐切除術」や、「子宮全摘」、卵巣・卵管を含む子宮全体を取り除く「広汎子宮全摘出術」などがあります。

ステージⅠのIa期では、出産を希望する場合は円錐切除術が可能ですが、Ⅰb期以降は、広汎子宮全摘出術の対象になります。

HPVワクチンによる子宮頸がん予防

HPVに対するワクチンは、接種することによって体内に抗体を作ってHPVの感染を予防します。

あくまでもHPVワクチンは予防のためのもので、子宮頸がんの治療薬ではありません。
ワクチンの接種に加えて、子宮頸がん検診の受診や、避妊具による性感染症の予防が必要です。

子宮頸がんの検診

各地方自治体や市町村役場、保健所で検診を受けることができます。
検診の開始時期は、初性交渉から5年をめどにし、年に1回の受診が望ましいでしょう。

子宮頸がんの検診には、問診、内診、子宮頸部細胞診、経腟超音波(エコー)検査などがあります。
子宮頸部細胞診は、内診台に上がった状態で、子宮頚部を綿棒で軽くこすって細胞をとります。
また、エコー検査は、膣に棒状の器具を差し込んで、子宮の状態を調べます。

著者:和田ちえみ

取材ライター
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三度の飯より書くこと聞くことが好き。インタビューやプロフィール作成、企業社内報など堅い文章も書けます。人の話を聞き、それをまとめるお仕事が多いです。