転職活動に必要な5つのプロセス
転職しようと決めたところから、転職活動ははじまります。
在職のまま転職活動する場合や、退職後に転職活動をはじめる場合など、ケースはいろいろ。
そんな転職活動に欠かせない5つのプロセスをご紹介します。
1.活動資金の確保
転職活動をするためには、資金が必要です。
また、在職中の転職活動と退職後の転職活動では、かかる費用や用途が大きく違ってきます。
在職中の転職の場合、収入を今までと同様に生活に充てることができるため、新たに発生するのは転職活動による支出のみになります。
ところが、退職後の転職活動の場合、収入がなくなることで、転職活動による支出のほかに食費・家賃・光熱費などによる支出が発生します。
また、気を付けたいのが、転職活動の期間です。
「転職先なんてすぐ見つかる」と高をくくって資金をあまり用意しなかったために、借金をしたり、親に泣きつくことになりかねません。
在職中・退職後ともに、転職活動をはじめる前には、月々にかかる費用の算出と長めの活動期間の設定が必要です。
2.退職および転職の宣言
手探り状態の転職活動では、今ある人脈を最大限に利用する必要があります。
「仕事を辞めます」「新しく仕事を探しています」とアピールしておくことで、緊急的に発生した事業や第三者を介した求人などを紹介してもらえるように、伏線を張っておくのです。
退職の際は、同僚や取引先などのお世話になった方への、お礼を兼ねた挨拶が必要です。
メールや文書による挨拶には、お礼とともにメールアドレスや電話番号などの連絡先を明記しておきます。
また、お世話になった方には、直接訪ねて挨拶をすることも大切です。
その場合は、押しつけがましくない程度に、今後の転職活動についてふれておくと良いでしょう。
友人や知人、大学などの先輩には、転職活動の開始を宣言してしまいましょう。
転職に関する情報提供を、気軽に呼びかけられる人間関係も、大切な伏線のひとつです
3.自分のキャリアの棚卸し
転職では、自己認識することによって、自分のアピールポイントを明確にする必要があります。
自己認識、すなわち「自分はどんな人間か」「自分には何ができるか」「今後どのようなことがやりたいか」「自分に足りないスキルは何か」などを知るために、自分のキャリアの棚卸しを行います。
キャリアの棚卸しの方法としては、自分がたずさわった過去の業務を書き出すことで、自分ができることや、やりたいけれどできなかったこと、どのようなことに喜びを感じるかなどが見えてきます。
ここで転職の、ある程度の目標や方向性を決めておく必要があります。
4.求職活動
求職活動の準備として、求人情報の収集と企業の絞り込みを行います。
求人情報の収集は、友人・知人のコネや、ハローワーク、求人雑誌、求人サイトなど多方面にわたって行うことが重要です。
そして、収集した企業の情報から、目標や方向性に合った企業を絞り込んでいきます。
その際、企業が求める人材や能力、資格・経験に自分が合っているかの確認が重要です。
また、企業は1社に絞り込む必要はありません。3~5社程度が無理なく求職活動ができる範囲です。
求職活動のメインのプロセスが、企業への応募です。
ハローワークのように職員が企業に連絡をとってくれるパターンや、直接企業の人事担当者に連絡するパターンがあります。その際に応募に必要な書類と面接の日程について確認します。
企業の担当者と話す際は、「面接はもう始まっている」という意識を持って接することが大切です。
5.応募のための準備
まずは、企業に指定された応募書類を準備します。
一般的には履歴書や職務経歴書、職種によっては作品提出が求められます。
求める人材をどの程度、書類選考で絞り込むのかは、企業によって異なります。
書類選考に残るためには、企業側に取りたいと思わせる魅力的な書類の準備が必要です。
次に必要なのが、面接の準備です。
面接は、はじめの3分が重要とされています。
歩き方・おじぎなどの所作や話し方などは日頃から気を付けておく必要があります。
また、志望動機や転職の理由、自己PRなどはあらかじめまとめておいた方が、答えやすいでしょう。