従来のイメージを覆した歯磨き方法
幼稚園や小学校の頃、『歯磨き指導』を経験したという人は少なくないと思います。
その指導の中で、『時間をかけてブラッシングするように』または『1本の歯につき数十回は磨くように』と教えられた事があったと思います。確かに時間をかけて歯磨きを行なうのはとても良い事です。
それでも、中には“歯磨き嫌い”というお子さんがいます。もしかしたら、時間をかけた歯磨きが苦手なのかも知れません。そのため、虫歯になり痛い思いをするという事も度々見られます。ある程度大きくなってから「あの時ちゃんと磨いておけば…」と思う事さえあるでしょう。
嫌いなお子さんにとって、歯磨きは難しい問題ですね。
しかし、時間をかけなくても虫歯予防できる方法があります。
『イエテボリテクニック』というものです。
その方法の特長は、『2分間のブラッシング』『すすぎは1回のみ』という斬新なものです。
長い時間をかけない歯磨きなので、歯磨き嫌いなお子さんでもできるかも知れません。
イエテボリテクニックとは
イエテボリテクニック(イエテボリ法やトゥースペーストテクニックとも呼ばれる。)は、虫歯予防の先進国であるスウェーデンのイエテボリ大学で考案された歯磨きの方法です。その目的は、歯に効果的と言われているフッ素の力を最大限に引き出して虫歯を予防しようという事です。市販されている歯磨き粉には大抵フッ素が含まれていますので、方法さえ覚えてしまえば毎日効果的な虫歯予防ができます。
実際的な成果も報告されていて、歯間の虫歯が26%予防できたということです。
歯磨きの方法を変えるだけで虫歯の予防に貢献できる優れた方法です。
自宅でできる2分間の虫歯予防テクニック
イエテボリテクニックを行なうには、歯医者など専門的な所で行なわないといけないのでしょうか?
この方法は自宅でできる方法なので、専門的な所で行なう事はありません。
実際にはこの様な手順で行なえます。
《必要な物》
- 歯ブラシ
- フッ素入り歯磨き粉
《やり方》
- 歯ブラシにフッ素入りの歯磨き粉をつける。
(6歳くらいまでは5mm、12歳くらいまでは1cm、大人は2cm) - 歯の全体に歯磨き粉を馴染ませる。
- 2分間ブラッシングする。(泡を捨てずに)
- 10mlの水で30秒間すすぐ。(1回のみ)
- ブラッシング後は2時間の飲食禁止。
短時間でフッ素の力を見事なまでに引き出したデンタルケア
イエテボリテクニックは、今までのイメージとはだいぶ違う歯磨き方法です。しかし、それはフッ素の力を最大限に引き出すという目的があります。それにより、短時間でも効果的な虫歯予防が可能になりました。長時間歯磨きをする事からくる苦痛ゆえに『歯磨き嫌い』になってしまった子供達も、たったの2分間だけ頑張れば虫歯予防ができます。
小さい頃からしっかりと歯磨きを行なうのは大切です。それにより何歳になっても健康な歯を保てます。
大人になってから歯を失う事がないように、イエテボリテクニックをしてみてはどうですか。