大腸がんは早期発見・早期治療で治ります
大腸がんは女性のがんの中で最も死亡率は高いのですが、早期に発見すれば手術をしなくても治療可能ながんです。早期の大腸がんは、内視鏡治療で治すことができるんです。
早期発見で完治できる癌のはずなのに、死亡率が高くなっているのは、がん検診の受診率の低さに原因があるとされています。
他の国と比べても、日本のがん検診受診率は低く、OECD(経済協力開発機構)加盟国内で最も低いランクとなっています。
女性のがんの中で最も死亡率の高い、大腸がんの定期的な健診受診が必要だとされています。
大腸ポリープ除去が大腸がん予防につながる!
大腸ポリープとは、大腸にできるポリープで、悪性だけでなく良性のものもあります。良性だからと安心できるものではなく、癌化する可能性があるため除去が必要です。
大腸内視鏡検査を受診すると、ポリープの有無が確認できますから、将来がん化する可能性のある良性のポリープを除去することで、少しでも大腸がんに罹患する可能性を下げることができるのです。
もちろん、この段階では開腹手術の必要はなく、内視鏡手術で除去できますから、一般的に日帰りで内視鏡手術が行われています。
なかなか気付けない大腸がんの初期症状とは??
大腸がんは早期では自覚症状がなく、初期症状はないとも言えるでしょう。次に紹介するような自覚症状がありますが、このような症状が出る頃にはある程度進行している場合もあります。
また、一般的に起こりやすい症状であるため、他の病気と区別がつきにくかったり、気にせず放っておいてしまったり…と悪化につながりやすいので、注意が必要です。
《大腸がんの自覚症状》
- 便に血がつく
- 排便時に出血を伴う
- 便が細くなる
- 残便感
- 下痢と便秘を繰り返す
- 腹痛 など
大腸がんの症状が現れる頃には癌は進行している
大腸がん検診が必要なのは、症状が現れる頃にはある程度進行していて、他の臓器に転移してしたり、腫瘍が大きくなったりしている可能性もあるためです。
また、進行していても自覚症状がない場合もあります。症状が出る前に見つけるためにも、検診を受けることが大切なのです。
大腸がんの検診「大腸内視鏡検査」はどんな検査??
大腸内視鏡検査とは、内視鏡(小型カメラ)を肛門から挿入し、直腸や結腸、回腸などを直接画面で見て、ポリープなどがないかを確認する検査です。
検査中にポリープが見つかった場合には、その場で切除する場合もあります。
特に問題がなければ15分程度で終わる検査ですが、腸の形やポリープの有無により、検査時間が長くなる場合もあります。
痛みは??苦しい??
病院によっては、鎮静剤や鎮痛剤を使用して検査を行っています。(希望者のみ使用する場合もあります。)「無痛」と謳っているクリニックは、鎮痛剤や鎮静剤を使用して検査を行っています。
鎮痛剤や鎮静剤を使用した場合は、眠気やふらつきなどが起こりやすいので、検査後にリカバリールームなどで1時間程度安静にしている必要があります。また、車の運転はできません。
大腸内視鏡検査は前日・当日の食事など大腸の準備が必要です。
大腸内を観察するのですから、大腸内に消化中の食べ物や便が残っていては、よく観察することができません。前日から食物繊維や油ものなどの消化に時間がかかる食品を避け、消化に良いものを摂るなど、食事の制限があります。
また、当日は腸の中をキレイにするための薬(腸管洗浄液/下剤)を飲みます。