独立時の強い味方になる人気の資格
独立開業を志す人はそれこそ星の数ほどいるものですが、そのうちの何割が「自分の強み」というものを知っていて、それを武器にして開業までこぎつけられるかという話になるととても難しいものになります。
つまり独立開業するためには、自分の強みが何であるかを理解すること、そして強みを延ばすことが大事になってくるのです。
自分の強みを延ばすためには勉強したり実務経験を重ねたりするのが一番なのですが、取引先やお客さんにはその強みが目に見えてこないこともしばしばです。
自分の強みを目に見える形にするためには資格を取得するのが一番なのです。
どのような資格を取れば独立開業に有利に働くのでしょうか?
弁理士・司法書士・行政書士…士は現代でも強い!
独立開業で個人事務所を開設するとなると、やはり弁理士・司法書士・行政書士などの士業がとても有利です。
ただし弁護士は、司法試験に合格して1年間司法修習を受けなければならない上に修習を受けている間の生活費が給付制から貸与制に変更されてしまったので、司法修習修了後にいきなり個人事務所の開設というのは昔よりも難しくなってしまっています。
飲食業なら栄養士・管理栄養士・調理師を
飲食関係の業種で独立を志すなら、栄養士・管理栄養士・調理師などの調理関係の資格がおすすめです。
資格がなくても飲食店で調理を担当することは可能ですが、これらの資格を持っていると飲食店を開業する場合に必要になる「食品衛生責任者」の講習義務が免除されます。
IT関係ならITパスポート試験は不可欠
一昔前までは情報処理関係の資格は細分化されていて、資格取得はフリーランスで独立する上で欠かせないものでした。しかし2009年度以降、従来の資格が統廃合されたためわかりにくくなっている面があるのは否めません。
現在、IT関連の業種で独立を志す場合は、最低でもITパスポート試験の取得が欠かせません。これは旧初級システムアドミニストレータ試験に相当する資格で、スキルレベル1と規定されている基本中の基本といえます。
IT関連は未経験者が経験者を装って仕事にありつこうとするケースが多いため、資格を取得しておいた方が無難なのです。
不動産業には欠かせない宅地建物取引主任者
文明的な生活をする上で欠かせない衣食住。特に住を扱う不動産屋はなかなか新規参入者が出てこないものの、毎年進学・就職・転勤によって人の流れが発生するため安定感と高収入が期待できる業種といえます。
不動産業を開業するにあたって取らなければならない資格が「宅地建物取引主任者」、通称宅建です。
宅建資格の登録には「二年以上の実務経験」が必要になるのですが登録実務講習実施機関で登録・実務講習を修了すれば実務経験がなくても資格登録できます。