洋服の整理整頓の上手な人は、1着洋服を買ったら1着古い洋服を処分するのだそうです。
なのでクローゼットにはいつもゆとりがあり、「間違っても洋服が溢れかえることなんてない!」と豪語している人を私は知っています。
見ているとそんな人は心もたっぷりと余裕があるように感じます。
そして、そんな人の真逆を行っている人も知ってます。
クローゼットはいつもぎっしり。心のバケツも溢れんばかりで、いつ氾濫するかと見ていてひやひやします。
皆さん、大掃除は物も心も同じ!、断捨離は定期的にするべきですよ。
1人で事をしょい込まないで断捨離!周りの力もどんどん借りる!
うつ傾向の人はえてして生真面目で、問題には何事につけても1人で頑張る、という頑張り屋さんが多いようです。
また、半ば無茶な要求を突き付けてもがむしゃらに行動して、クリアしてしまう、という事がほぼ常なのです。
「やってやろうじゃないの!」
しかも、徹夜したり、という事もざらなのです。
実はこういうタイプの人は、心身に相当な負担がかかっていたりしています。
周りの人たちはそんな事実を知らないで、もしくは知っていても、
「あの人はデキる人だから」
と、自分たちに降りかかった問題を、その人に一方的に押し付けてしまうのです。
押し付けられた人にかかる負担なんてみじんも考えないで・・・。
このようにして、生真面目な人が自己中な人々の餌食になってしまうという、サバンナの弱肉強食のような生態ピラミッドが形成されていくわけです。
では、どうすれば良いのでしょうか?。
断・捨・離しましょう
答えは簡単です、断捨離すればいいんです。
この場合はつまり人間関係の断捨離です。
ここでひとつ、肝に銘じていてもらいたいことがあります。
それは、たったひとかけらの真実です。
あなたが輪から外されるのではありません。
あなたが輪から離れるのです。
まさに、人間関係においての立派な「断捨離」です。
そうして余計な外野を取っ払ってみたら、そこにあるものは何でしょうか?。
その真実とは、シンプルですっきりとした人間関係です。
この法則は生きていく中で、様々なバリエーションとなって効を奏すことでしょう。
「孤立」は辛いですけど、断捨離してあえて選んだ「孤独」とは楽しいものですよ。
これでもう、余計なしょうもない悩みに振り回されないで済みます。
そうした中で真に得た仲間こそが、本当の付き合う価値のある人たちなのではないでしょうか。
お互い困ったときは頼って、頼られて、と、フェアな関係が自然に成立することでしょう。
巡り巡って自分のところへ~リンゴの話~
こんな話があります。
わずらわしい人間関係をえいゃ!と断捨離したAさんのことです。
ある、インフルエンザが猛威をふるって育児仲間が次々ダウンしていってた時のこと。
インフルエンザにかかり苦しんでたAさんは、近所のおばあさんから、
「蜜リンゴが故郷から送られてきたから」
と蜜リンゴを3つ、おすそ分けしてもらいました。
Aさんはその美味しそうな蜜リンゴを目の前にして考えました。
(育児仲間のBさんは今頃苦しんでいる。この蜜リンゴをそのまま持って行ってあげようっと)
Aさんは自分も具合が悪いのに、マスクをしてBさんのところへおすそ分けしに行きました。
自分はひとつも食べないで。
Bさんはたいそう喜んで蜜リンゴを受け取ったそうです。
ところがBさんも、今頃苦しんでいるであろうCさんのことを思いやり、蜜リンゴに手を付けないでそのままCさんに差し入れしに行きました。
このことにとても喜んだCさんは同じく育児仲間のAさんを思いやりました。
(Aさんは今頃苦しんでいるに違いないわ、差し入れしましょう)
こうして蜜リンゴをそのままAさんに持っていきました。
思いやりがドーナツの輪のようにぐるっと一周したのです。
この時ほどAさんがかつて実行した断捨離を自画自賛したことはありません。
「私のおこなった行動はすべて間違ってなかったんだ!」
その瞬間をたとえて言うならば、ベートーベンが聴力を完全に失ってから自分の中にある絶対音感だけで作曲した「第九」が聴衆から認められ、大歓声を浴びた時、といったところでしょうか。
大げさって!?
いやいや、そうでもないですよ。
この気持ちは頑張って経験しないと、わかってもらえないでしょうね~。
心の大掃除の方法
生まれた時はみんな真っ白だった心。
成長し、せちがらい世の中を生きていくうちにその色は濁ってしまいます。
日々を生きていくのに必死で、知らず知らず心のバケツはストレスで溢れんばかりです。
ストレスの埋め合わせに、衝動買いした物たちであふれかえった部屋を良く観察してください。
これらを処分すれば心身ともに断捨離成功なのではないでしょうか。
身も心もすっきりすること請け合いです。
何もゴミとして捨てろ、といってるのではありません。
洋服であればきちんとクリーニングして、姪っ子たちなどに要るかどうか確認の上、ガンガン送りましょう。
また、ブランド物であれば、リサイクルショップが手をこまねいて待ってます。
本は古本屋へ。ジャニーズなどの月刊誌から工業などの専門書まで、何でも値をつけてくれます。