DropboxとEvernoteを効果的に使い分けるクラウド利用術|トピックスファロー

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2012年6月20日
DropboxとEvernoteを効果的に使い分けるクラウド利用術

DropboxとEvernoteは、ウェブ上にデータを保存しておくことで情報の管理をしやすくする人気のクラウドサービスです。両サービスを使うユーザーは多いですが、どちらを選ぶか悩む人も多くいます。ここでは、どちらかのみを使うのでなく、賢く「使い分ける」方法を解説します。

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
  

DropboxとEvernoteの使い分け問題

とりあえずこのデータはクラウドに保存だな、というときにみなさんは何に保存していますか?

フォルダごと同期してくれるDropboxに入れるか、全てを記憶してくれるEvernoteに入れるか、迷ってしまう人も多いことでしょう。

この「Dropboxに入れるか、Evernoteに入れるか」という使い分け問題はDropboxとEvernoteをインストールして利用している人なら一度は悩んだことがあるのではないかと思います。

この使い分け問題を解決するには、Dropboxという「水色の箱」とEvernoteの「緑色の象」が何を保存したがっていて、どんな情報を保存するのが得意なのかを知ることから始めなければなりません。

そのため、まずはDropboxとEvernoteの簡単な説明からはじめます。

Evernoteとは?

Evernoteは「全てを記憶する」でおなじみの情報管理ツールです。
どんな情報も保存できてどこからでもアクセスでき、保存した情報は簡単にすばやく検索できる、というのが特徴です。
あまりの情報の多さに悩まされる現代人の代わりに「全てを記憶しておいてくれる」のがEvernoteなのです。

EvernoteはPCやケータイ電話、タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末にインストールしておけば、「後で見よう」と思って保存していた情報をいつでも自由に利用することができます。

仕事に関して言うならば、急に思いついたアイディアを保存しておいたり、後で見るべきWEBサイトを保存したり、同僚と情報を共有したり、といった場合に使える便利なクラウドサービスです。

Dropboxとは?

DropboxもEvernoteと同様に情報をウェブ上に保存してデータのクラウド化を実現するオンラインストレージサービスです。
DropboxはEvernoteよりもシンプルで簡単なシステムで、Dropboxをインストールすると作られるDropboxフォルダにウェブで保存したいファイルを入れていくだけです。

Dropboxフォルダはリアルタイムで更新されるので、ある端末のDropboxフォルダ内のファイルが変更されるとDropboxをインストールしている全ての端末のDropboxフォルダの中身が同期して更新されます。
これにより、手軽にファイルの共有・更新を行うことができ、チームプロジェクトに活用したり、作業ファイルのバックアップ用に使われたりと人気のストレージサービスです。

そしてDropboxの良いところはDropbox Webサイトというウェブサイトでもファイルの送受信ができることです。これによってDropboxをインストールしていない端末でも簡単にDropboxフォルダのデータにアクセスすることができます。

EvernoteとDropboxの比較

上述の紹介からEvernoteとDropboxは少し似ているサービスであることが感じていただけたでしょうか?

二つの共通点には以下のものがあります。

  • 情報をウェブ上に保存する
  • 情報をほかの人と共有できる
  • PC、モバイルなどいろんな端末から情報にアクセスできる
  • データのバックアップにも利用できる

ここで、上記の目的でEvernoteとDropboxを使おうと思ったときはどちらを使えばいいのか?という疑問が使い分け問題につながります。

ずばり、どちらを使うべきかは、保存したい情報の性質によって決まります。

つまり、こういう情報はEvernoteに、こっちの情報はDropboxに、という使い分けを行うのです。

使い分けの判断を行うためにはEvernoteとDropboxの大きな違いを知っておく必要があります。

この表は両サービスの具体的な違いです。

EvernoteとDropboxの特徴比較

項目

Evernote

Dropbox

データアップロードの制限方法

月当たりの転送量

最大容量

料金体系

無料 40MB/月
有料 500MB/月

無料 2GB
有料 50GB

保存できる情報

テキストデータ
画像データ
音声データ

オフィスファイル
画像ファイル
動画ファイル

(最新の情報は各公式ページでご確認ください)

表から、Evernoteは「1ヶ月間に大量のデータを送ってこないで」というルール、Dropboxは「一度に大量のデータを送ってもいいけど、大量のデータは保存しないで」というルールになっていることがわかります。

逆に言うと、
Evernoteは 「少しずつ加えていくならデータの保存容量は気にしないよ」
Dropboxは 「保存容量が大きくならなければデータの転送量は気にしないよ」
ということになりますね。

つまり、効率的な使い分けは
少しずつの容量でずっと追加していく情報はEvernoteに
情報の追加でなく「更新」がメインで、ファイル容量の大きい情報はDropboxに
ということになりますね。

メモはEvernote、ファイルはDropboxが基本

上の表にあったように保存できる情報のかたちも少し違っています。
両者ともさまざまなタイプの情報を保存できるのですが、ファイルとして管理しやすいのはDropboxで、テキストや画像をメモ的に保存したいときに使えるのがEvernoteともいえます。

Evernoteは情報の取り出しやすさも魅力のひとつなので、少しずつ増えていくメモや雑然としたアイディア系はEvernoteに。情報がまとまっていてファイルとしてできあがっているものはDropboxに入れておくのが効率的な使い分けといえそうです。特にExcelファイルやPowerpointのファイルなどはEvernoteで利用できないので、Dropboxに保存しましょう。

EvernoteとDropboxをスマートに使い分けて、日々増えていくデータの管理を上手に行っていきましょう!

著者:坂下モド

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
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ペットを飼っている関係上、ペット関連の記事を多く執筆。現在ではジャンルを問わず、政治・経済なども