車で出かける前に、ガソリンの節約のためにしておくこと
車は走るためにガソリンを使います。無駄な負担がかかれば、もちろんそれだけガソリンの消費も激しくなります。
まずは、その無駄な負担を最小限に抑えるための対策をしておきましょう。
無駄な荷物は降ろす
普段使いもしないのに車に不要な荷物が積みっぱなしになっていませんか?10㎏の荷物を積んで100㎞の走行をすると、21ccのガソリンが余分に消費されるそうです。
それも排気量の低い車なら、なおさら影響も大きくなってきます。
車に積む荷物は常に必要最小限を心掛けてください。
また、この重量と燃費の関係から、ガソリンも満タンに入れるのではなく、半分づつ入れる方が燃費に差も出てきます。
軽自動車なら15㎏程度の重量減になるので、徹底的に燃費向上を考えるならここまで気を使ってみてください。
タイヤの空気圧をチェック
タイヤの空気圧が適正じゃないことも、ガソリンを余分に使ってしまう原因になります。適正な空気圧から40%減ると、燃費が25%悪くなるというデータがあります。
40%も減ればさすがに気づくと思うかもしれませんが、見た目ではタイヤの高さが1cm程しか変わりません。月に一度か、最低でも3ヶ月に一度の空気圧チェックをするように心がけてください。
またタイヤ選びも大切で、ノーマルタイヤに比べエコタイヤでは、燃費が5%程度変わるというデータもあります。
停車時、アイドリング時のガソリン節約
アイドリング5秒間と、エンジンをかける時のガソリン使用量は同じだと言われています。このことから、エンジンはまめに切った方がいいと言えます。
ですが、あまりに頻繁だと今度は、バッテリーの消耗が激しくなってしまうので、明らかに長い時間アイドリングをすることになりそうだという時に、エンジンを切るようにしてください。
また信号で停車をする時は、ギアをパーキングやニュートラルにするようにしてください。
ギアが入ったままでは、進もうとしている車(500~600rpmのパワー)をブレーキで止めている状態なので、ここでも無駄にガソリンが使われています。
燃費向上のための運転技術
普段から生活の中で、車を運転していると気づかない内に、運転の仕方にも癖がでてきます。もしもその癖が燃費を悪くする方法だったら、どれくらいのガソリンが無駄に使われているか検討もつきません。
そこで、この場でもう一度自分の運転を、見直してみてください。
発進時から走行中のアクセルワークでガソリンを節約
車の発進時は、タイヤを回転させるために、多くのパワーを必要とするため、多くのガソリンを消費します。ここで紹介する「発進時のアクセルワークをするかしないか」で、燃費に10%程度の差がでてきます。
次の順序での発進を心掛けてください。
1)クリープ現象からスタート
クリープ現象とは、ドライブモードにした時に、車が進む現象です。
信号待ちでは、発進が遅いので、進む3秒前にブレーキを離すというようなやり方が適切です。
10回急発進を避けることで150~200cc程度のガソリンを節約できます。
2)5秒で時速20㎞
アクセルはふんわり踏んでいきます。
5秒で時速20㎞に達するアクセルの踏み方が目安になります。
3)回転数は1500rpm程度で加速
目標のスピードまでは1500rpm程度で加速していき、目標のスピードに達したら少しアクセルを戻し、スピードを固定してください。
10回急加速を避けることで100~150cc程度のガソリンを節約できます。
ブレーキワークでガソリンを節約
車を減速や停止させるためのブレーキですが、動いている車を止めるということは、大きなパワーを必要とします。節約に適していないブレーキワークではガソリンを大幅に消費させてしまいます。
そしてブレーキワークは特に運転の癖が出やすいところなので、ガソリンを節約するためのブレーキワークを取り入れるには、少し慣れが必要かもしれません。
ガソリンを節約するためのブレーキワークのポイント
1)フットブレーキは極力使わないフットブレーキは言ってしまえば強制的に車を止めようとする方法なので、走行していた時に噴出されたガソリンが、無駄に燃焼されてしまいます。
2)エンジンブレーキで減速(アクセルを離す)
エンジンブレーキは減速力は低いものの、燃料カットによりエンジンの回転数を落とし減速する方法なので、フットブレーキに比べれば断然、ガソリンの消費はおさえられます。
3)シフトダウンで減速
シフトダウンもエンジンブレーキの一種ですが、エンジンの回転数を手動で落とせるので、より強い減速力を発揮します。
この3つのポイントを日々の運転に取り入れるには、早めの減速が重要になります。
停止位置や減速ポイントを事前に把握しながら、運転するように心掛けてください。
安全運転にも繋がるので一石二鳥ですね。
エアコンも極力節約
エアコンという便利な機能を使わないなんてこと、今の時代じゃとても難しいことです。ですが、ガソリン代を節約という課題からすると、この上ない問題です。
エアコンを使った状態だと、通常時よりも燃費は10%~20%も悪くなってしまいます。
考え方を変えれば、ここまでの方法で、節約した分でエアコンを使うというゼロサムな考えもありますが、それでは勿体ないと思ってしまいます。
そこで、極力節約しましょうということです。
温度や風量はもちろん最低限の調整にしてください。
あと言えることは、車は発進時エンジンへの負担が大きいので、その時にエアコンのコンプレッサーも作動していると、余計にガソリンを消費してしまいます。
そこで対策としては、発進時はエアコンを切り、エンジンの回転数が安定したら、エアコンを入れるという方法です。
他にも、上り坂などエンジンに負担が大きい時は、せめてエアコンは控えるという意識を持つことで、少しはガソリン代の節約になります。
まとめ
ここまで紹介した方法の一つ一つは小さな節約ですが、全てを意識すれば、20%程度のガソリンの節約に繋がります。ガソリン代が月1万円かかる世帯なら、1年間で2万4千円の節約ができることになります。
この差をどう思うかは人それぞれですが、そもそもエコじゃない運転に、メリットを見つけることができません。
それに比べ節約ができる方法があるのですから、実践してみてはいかがですか?