モッズっていったい何?
それは音楽、ファッション、バイクを愛した若者達のこと。
モッズ(Mod,Mods,Modernism or sometimes Modism)とは1950年代後半~60年代中期に、イギリスのロンドンで若者たちが起こしたライフスタイルのムーブメントです。その当時、イギリスで流行った最先端を好む若者たちが、音楽やファッション、バイクをベースとしてモッズスタイルを確立させました。
モッズファッションを代表するロックグループといえば、ビートルズが有名です。
選ばれたファッションとバイク
そんなモッズな若者たちにファッションとして好まれたのが「モッズスーツ」です。
そのスーツが汚れないために選ばれたバイクが、エンジンがむき出しになっていない「ランブレッタ」や「ベスパ」といったスクーター。
バイクの選び方にもスーツへのこだわりを感じます。
モッズのこだわり!オーダースーツ
モッズな人々は、深夜のクラブに集まりダンスを踊り、こだわりのオーダースーツを見せ合いました。そうして仲間と個性やお洒落を競い合い、よりモッズなスタイルをお洒落なものに高めていったのです。
モッズスーツの特徴
モッズスーツは、無限といえる程のオーダーの組み合わせの中から各々が、お洒落や個性を追求していました。なのでこれがモッズスーツだ!という、はっきりした形の正解はありません。
ですがその中でも多く共通する3つの特徴があります。
1. シルエットが細身で整ったナローライン
2. ボタン位置・ゴージライン
(カラーとラペルが接する縫い目)が高めで、首元のVゾーンが小さい
3. パンツは、ノータックでくるぶし丈
これらの特徴を意識しながら、細部まで自分が好きなようにこだわり、オリジナルのモッズスーツができあがります。
ネクタイとスーツ、バランスを合わせる方法
モッズスーツに合わせるネクタイといえば、細めのネクタイと決めて掛かる人が多いですが、ネクタイ選びは全体のバランスから選ぶことが大切です。
そこで誰でもできる簡単なコツを紹介します。
足元にワンポイント!
意外に手を抜いてしまうのが靴下選びです。
特にモッズスーツのパンツは、くるぶし丈で靴下の見える範囲が広くなります。
足元の注意点!見えない所にまで気を配るサイドゴアブーツとは!
細かい所までお洒落を追求するなら、足元はとても大切です。
モッズスーツのパンツは短めなので、座った時に丈が上がり、素足が見えてしまいます。
これはビジネススーツでもいえることで、電車で座っているサラリーマンのすね毛が見えているのは、どんなにスーツ姿がかっこいい人でも残念に思いますよね。
モッズが好んだサイドゴアブーツ(チェルシーブーツ)を合わせてみる
サイドゴアブーツとは、くるぶし双方に「マチ」が付いているアンクルやショート丈のブーツのことを指します。
これまでモッズを中心に書いてきましたが、モッズを語る上で欠かせない対局の存在に「ロッカーズ」がいます。
このロッカーズもモッズと同時進行でムーブメントを起こしていました。
モッズとロッカーズの両者は1964年5月18日、イギリス中の新聞がトップニュースとして取り上げられるほどの大抗争を起こします。
この抗争によりモッズの歴史は60年代中盤までとなってしまうのです。
ちなみに、あんなにモッズファッションのイメージが強いビートルズは、デビュー前までロッカーズファッションで活動していたのです。ちょっと驚きですね。
マネージャーの意向によりモッズファッションに身を包み、デビューをして見事に大ヒットしたビートルズ。ビートルズの大ヒットの裏には、モッズファッションの影響も大きく関与しているかもしれません。
「モッズスーツ」のすすめ
時代には流行があり、ビジネスシーンで着るスーツにも流行があります。
でも、そんな中、最もスーツにお洒落さを追求したのはモッズの人々が作り上げたモッズスーツではないでしょうか?
スーツをビジネスシーンだけではなく遊びでも着る。
そんなスタイルを取り入れてみてはいかがですか?