初めてのヨーロッパ旅行はユーレイルグローバルパスを使おう|トピックスファロー

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2014年9月12日
初めてのヨーロッパ旅行はユーレイルグローバルパスを使おう

学生や、社会に出る前に自分探しの旅をしたいと思っている26歳未満の若者で、ヨーロッパを初めて周る人にオススメしたいのが、西欧、北欧、そして一部東欧の計24カ国で2等車の鉄道が乗り放題の「ユーレイルグローバルパス」です。

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自分探しの旅ならヨーロッパへ

国同士が陸路で繋がっているヨーロッパ。EUに加盟した国間の移動ならパスポートチェックもなく、通貨もユーロで統一されています。国境を越えて観光しやすいのが、なんといってもヨーロッパ旅行のメリット。
初めてヨーロッパへ行く場合は旅行前の計画で、あの国、あの都市へ行きたいと、いろいろとプランを練りますよね。しかし、実際に現地に行ってみると、知り合った旅行者からの情報や、移動中やホテルでなんとなく見たガイドブックから、突発的に行きたい国、都市が出てくることがあります。

ヨーロッパの鉄道パスには、国別パス、数カ国を選択できるパス、一定期間内何日・・・ といった様々なタイプがあります。
その中でも、いつでも乗り放題で適用範囲が24カ国と一番広い「ユーレイルグローバルパス」が心強い味方となってくれます。

ユーレイルグローバルパスはこんなに便利

旅行中、突発的に行きたい場所ができても、国や日数が制限されたパスだと諦めてしまうことになります。
ところが、ユーレイルグローバルパスがあれば、パリにいて「イタリアでパスタ食べたい!」と思ったら、その日のローマ行きの夜行列車に乗ればいい。夜ミュンヘン中央駅にいて、駅のホームの時刻表見ながら、ベルリンに行くのかヴェネチアに行くか決めることだってできます。

せっかく初めて来た憧れのヨーロッパ、思いっきり楽しんで積極的に縦横無尽に周りましょう。
ヨーロッパを一通り見た後は、じっくり見たい地域が絞しやすくなることもあるでしょう。次回以降のヨーロッパ旅行で、国別や数カ国を選択できるタイプのパスを買ってもいいですね。

ユーレイルグローバルパスの使い方

※購入方法

ユーレイルグローバルパスはインターネットで日本でも購入が可能です。
有効日数は、15日、21日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月の5種類。
夜行列車や各国の新幹線クラスの列車に乗る時は、予約が必要で若干の追加料金が掛かりますが、値段は以下の通りです。
(2等利用、為替によって若干の変動有、イギリスは使用不可)

15日間、54100円
21日間、69800円
1ヶ月、85800円
2ヶ月、121000円
3ヶ月、149000円

※時刻表を本屋さんでゲット

ユーレイルグローバルパスを購入したら、「トーマスクックヨーロッパ鉄道時刻表」(地球の歩き方編集室出版)を日本の本屋さんで入手しておきましょう。
ヨーロッパ各地(モロッコやトルコなども掲載)の鉄道の路線図と時刻表が網羅されています。
使い方は日本のJRの時刻表と同じで、路線図の路線に掲載されているページを開けば運行の時刻を調べることができます。
この「トーマスクックヨーロッパ鉄道時刻表」は貴方の鉄道の旅を協力にサポートしてくれます。

※利用期限内は乗り放題

慣れない土地での鉄道の旅は、間違って行き先の違う列車に乗ったり、逆方向へ向かう列車に乗ってしまうことも時々やってしまいますが、このパスを持っていれば、期間内は乗り降り自由なので切符を買い直す必要がありません。
また駅で切符を買う手間が省けます(ヨーロッパの大きな駅は、切符売り場の窓口に長い行列ができていることが多いです)。

※郊外を余すことなく観光できる

首都クラスの大都市には見どころが多いので、数日間滞在することが多くなると思います。
パスを持て余すことになってしまうと思われるかもしれませんが、フランスならパリからヴェルサイユ、シャルトル。ドイツならベルリンからポツダム。スペインならマドリッドからトレドなど、日帰りで行ける魅力的な街がたくさんあります。
ヨーロッパは鉄道料金が日本に比べて若干高めなので、その都度切符を買っていると結構な出費になります。ユーレイルグローバルパスさえ持っていればこれらの街にも気軽に往復できるのです。

※ユーレイルグローバルパスを使った旅行の魅力

ヨーロッパ圏内の交通網は、鉄道以外にも飛行機、バスも充実しています。
ヨーロッパにも格安航空会社がありますが、空港が辺鄙な場所という制約があるようです。それでもロンドン~マドリッド間を数千円で乗れることもあります。
バルカン半島やイベリア半島の国々などでは、鉄道よりバス路線の方が充実している地域もあります。
自分の行くルートによって、臨機応変に鉄道以外の交通手段を使うのもいいでしょう。

夜行列車の宝庫

しかし、ヨーロッパは鉄道網が充実しており、日本では廃止される傾向にある夜行列車もたくさん走っていて、突発的なルート変更にも対応してくれます。
個室のコンパートメントが多いヨーロッパの鉄道の車両は、同室になった現地の方や他の国の旅行者と接することができます。これこそ、鉄道の旅だからこそできる体験の醍醐味なのです。

陸路でヨーロッパの文化と触れ合う

かつては長い間、国家間で戦争を繰り返していたヨーロッパ。でも、今はパスポートコントロールもなくなり、通貨も統一され、言語、文化、社会が違う様々な国が一つの共同体として歩みだしています。
そんなヨーロッパの今の動向を、様々な価値観を自分の感性で受け入れやすい20代前半という時にこそ、体験することが大切だと思います。
それを肌で感じることができる手段が、陸路で国境を越えて走る「鉄道」であり、その鉄道に24カ国で乗り放題の「ユーレイルグローバルパス」なのです。

ユーレイルグローバルパスの値段の参考サイト

http://www.raileurope-japan.com/pass/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AB

著者:ヒロマル

戦争遺跡ライター
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1979年神奈川県生まれ、神奈川県逗葉高校、代々木ゼミナールで1浪、立教大学経済学部卒業。

大学在学中からヨーロッパ、アジアなどを海外放浪してハマってしまい、そのまま新卒で就職せずフリーターをしながら続ける。その後、会社員生活をしながらも休み、転職の合間を利用して海外放浪を続ける。50ヶ国以上訪問。会社の休暇を利用して年に数回、渡欧して取材。

2012年からライター業を会社員との二足のわらじで開始。
2014年からwebメディア(株)フォークラスのTOPICS FAROで2つのシリーズを連載中。

▼もんちゃんねる(You Tube)
https://www.youtube.com/channel/UCN_pzlyTlo4wF7x-NuoHYRA

▼「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/warruins
ヨーロッパ各地を取材し、第二次世界大戦に関する場所を紹介。
軍事用語などは極力省き、中学レベルの社会の知識があれば楽しめる記事にしています。
同シリーズが2017年に書籍化。
「ヒトラー 野望の地図帳」(電波社)から全国書店の世界史コーナーで発売中。

▼「受験に勝つ!世界史の勉強法」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/wh
2018年から主に世界史を中心とした文系の勉強方法について執筆。
大学受験だけでなく、大学生や社会人の大人の教養としての世界史の勉強方法にも触れて、
高校生、大学生、社会人とあらゆる世代を対象としています。

世間の文系離れを阻止して、文系の学問の復権に貢献することが、2つの連載の目的です。

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