ども。結婚アドバイザーの峰尾(♂、36才)です(-^□^-)
今回は、「両家のご両親の顔合わせ」についてお話したいと思います。
そもそも、「両家の顔合わせ」とは、何のために存在するのでしょうか?
それを紐解くには、歴史を少し学習しなければならないかも知れません。
顔合わせには「仲人」が必要な理由とは
民俗学によれば、古代では、個人の自由恋愛による婚姻、つまり、恋愛結婚が主流でした。
しかし、次第に階層が分化しはじめると、階層を守るために、「家」同士の婚姻関係が必要な時代に突入します。
その「家」同士の婚姻関係に必要不可欠だったのが、「仲人(なこうど)」です。
つまり、家と家を仲介するという役割を担う者という存在です。
日本では、「古事記」や「日本書紀」などにも、すでに「仲人」という言葉が登場しています。
鎌倉時代にもなると、仲人というのは、上流階級にとって必要不可欠な存在だったようですね。
つまり、「仲人」がいるかいないかというのは、ステータスの象徴だった訳です。
それだけ、「家」同士の結婚(=お見合い結婚)というのは、名誉あることだったのかもしれません。
それは、日本に限らず、中世以降のヨーロッパでも同様だったようです。
当時では、恋愛結婚よりも、お見合い結婚がステータスの象徴だったのです。
話を戻しますと、「両家のご両親の顔合わせ」の存在理由というのは、あくまでも、家と家との結婚という伝統に成り立つものなのです。
そのためには、両家を知っている「仲人」が必要不可欠なのです。
仲人のいない顔合わせが圧倒的に多い
昨今、両親の顔合わせについて、どのような場所で、どのようにしたらよいのか?と悩む方が増えております。
また、実際に顔合わせをしたけれど、成功したのか?、それ以前に上手くいったかどうかすらよくわからないという答えが増えているようです。
2013年度の雑誌「ゼクシィ」によるデータを見ますと、両親の顔合わせをした割合は、60%強。それに対し、仲人をつけた割合は、わずか0.8%。
つまりは、6割以上は、「仲人」を立てずに両親の顔合わせをしていることになります。
これは、どういう現象かといいますと、審判がいないのに野球をするようなものです。
結婚は、文化と文化の融合だと思っています。
異なる人生を歩んできた二人が共に生活をし、人生を歩んでいくわけですから、衝突もそれなりにあることでしょう。
おそらく、結婚を決め、このたび「両親の顔合わせ」を迎えるまでにも、様々な衝突があったことでしょう。
それが、両親というさらなる登場人物が出てまいりますと、話はますます複雑になります。
前述の野球に例えれば、どちらかはストライクだと思っていて、どちらかがボールだと思った場合、いちいち衝突してしまいます。
ですので、判断の全権を担う「審判」がいるのです。
それと同様、両親の顔合わせにも、「仲人」という審判が必要なのです。
ただし、審判ですから、どちらの肩を持つわけではなく、両家共に中立の立場でなければなりません。
それが、昔の仲人なのです。
両方の家をよく知っていて、仲を取り持っていたのです。
両家の顔合わせというのは、お互いが親睦を深めることに意味があります。
ですので、もし両親の顔合わせをするのであれば、出来れば両家共に中立の立場でお互いを知っている「仲人」を立ててください。
もしいないのであれば、顔合わせは避けるべきでしょう。
その場合、まずは、男性が女性のご両親にご挨拶に行き、その後、女性が男性のご両親に
ご挨拶をする。
この流れが良いでしょう。
まとめ
合理的な考え方をすれば、披露宴にはお互いのご両親が顔を合わせるあわせるわけですから、わざわざ「仲人」がいない場にご両家を立ち合わせて、結婚式前に面倒な材料が生まれる可能性となる舞台を提供する必要はないでしょう。
ちなみに、両家の顔合わせや披露宴で喜ばれるポイントとしては、お食事の中に、ご両家の特産物をそれぞれ一品混ぜておくこと。
これだけでも、意外に話に花が咲き、新郎新婦の株も上がりますよ^^