半日ファスティングで疲れた臓器を休め「食」のありがたさを知る
ファスティング(fasting)とは断食(fast)することです。
ロハスな健康志向の人が今、実践しているのは完全な断食(絶食)ではなく、ビタミンやミネラルを豊富に含んだ野菜ジュースなどを摂取しながら体内にたまった老廃物を除去して、宿便を取り、体の負担となる食べ物を摂らず内臓を休める方法です。
ダイエット(体重減少)のためのファスティングではなく、体の中から綺麗に健康にして心身ともにリフレッシュさせるために行うものです。
また、体を一時的に飢餓状態にすることで、普段、何気なく食べている野菜などがとっても甘く、美味しく感じるようになり、食べ物へのありがたさや必要以上の執着もなくなると言われています。
続けることで徐々に体の不快な症状が緩和されるようになり、習慣になることで過剰に食事をとることや間食のクセも改善されるようになるそうです。
「必要な良質のものを必要な分だけ(少量)摂取することで満足感が得られる」ようになり、人間がもともと備えている自然治癒力もアップしてくるそうです。
初心者は半日ファスティングから始めましょう
- 夕食後は何も食べない
- 朝食を抜く
例:朝 生野菜ジュース ⇒昼12時 普通に食事 ⇒夜19時 普通に食事
たったこれだけでも、夕食を19時に済ませ朝食を抜き、12時に昼食を食べるまでの約17時間、ファスティングをしたことになります。毎日、働き続ける内臓器官もたっぷりと休息できます。
2~3日のファスティングが終了した後に摂る食事は
「 ま ご わ や さ し い 」 を基本にします。
「ま」
豆類 (大豆 小豆などタンパク質やマグネシウム)
「ご」
ゴマ ナッツ(ビタミンE 不飽和脂肪酸)
「わ」
ワカメなど海藻類 (ヨード カルシウム)
「や」
野菜 (ベータカロテン ビタミンC)
「さ」
魚(タンパク質 亜鉛 オメガ3脂肪)
「し」
椎茸などキノコ類(食物繊維 多糖類)
「い」
イモ類(炭水化物 食物繊維)
ファスティングのパートナーは生野菜ジュース
人参などの緑黄色野菜にリンゴや柑橘類、黒酢や生姜、蜂蜜などを加えてジューサーで作った生野菜ジュースがファスティングには欠かせません。
半日ファスティングで朝食の代わりにこの生野菜ジュースを飲みます。
手軽に市販の青汁でもOKです。その日に体が求める食材で自分にあったジュースを作ってみましょう。
野菜やフルーツの皮は剥かずによく洗ってそのまま使用します。
新鮮な有機野菜を使用すると酵素パワーで体調がより整います。
同じ数百円だしてコンビニ弁当やすっかり酸化した揚げ物などを買うよりは体を元気にしてくれる有機野菜や新鮮な果物を購入する方が身体にとって価値的なのかも知れません。
ファスティングを行うときの注意点
- ファスティングは毎日行うものではありません。週に2~3日など定期的に行いましょう。
- 「やらなければ絶対にダメ!」と縛られて苦しくなるのは本末転倒。継続することで健康を実感する中でたまには「やってしまった・・・」という週があってもOK!という楽な気持ちを忘れない。
- 成長期にある10代の人や脱水の心配がある高齢の人はファスティングを避けたほうが無難です。
- 医師の診断と指導を受けてから取り組む。 健康管理には自己責任が伴います。糖尿病や高血圧、心臓病、脳卒中など、他にも疾患がある人が指導を受けずにファスティングを行うことは危険です。
ファスティングから見えてくるもの
自然界には当然、虫もいますし農薬を極力使わず身体に良いものを作るのは大変です。生産者が一生懸命、育てたのに形が不恰好だからと廃棄されてしまう野菜や果物が日本には溢れています。
また、畑の作物に限らず、海の幸も私たちが無責任に化学物質を排水させたり、二酸化炭素を過剰に排出させたりすることで「食べ物を作る土壌」はどんどん壊れてしまいます。
ファスティングを通して「食べる」ということは何なのか?を今一度、考えてみたいですね。