「発酵マイスター」ってどんな資格?
ナタデココやアンチョビ、メンマなど、世界にはさまざまな発酵食品がありますが、日本も負けてはいません。発酵食品の代表選手「納豆」や、東の横綱「くさや」、西の横綱「鮒ずし」など、古くから伝わる発酵食品は日本人の食生活になくてはならない存在だといえます。
「発酵マイスター」とは?
発酵マイスターは、発酵に関する知識や食文化の継承・普及を目的とした、一般社団法人「日本発酵文化協会」が認定する公式資格です。
発酵マイスターの最大の役割は、発酵食品の魅力を消費者に広めるということ。そのためには、「発酵とは何か?」「発酵食品とはどういうものか?」などの基礎知識や、発酵食品が与える健康効果、効果的な発酵食品の調理法などを学ぶ必要があります。
資格の活用のしかた
発酵マイスターで学んだことは、食や食品に関する仕事に活用できるほか、普段の食生活に取り入れることができる資格です。
調理師・料理教室の講師・管理栄養士になどの料理に関わる職業や、味噌や醤油などを扱う会社や甘酒を提供するカフェなど、発酵食品に関係した会社やショップで働く人、さらにレパートリーを増やしたいという発酵食品や料理好きな人にもおすすめの資格だといえます。
「発酵マイスター」になるには
発酵マイスターという資格には、座学だけではなく、調理実習や実食によって発酵食品を直接体感するという特長があります。
資格取得のステップ
発酵マイスターを取得するには、まずは、「発酵マイスター養成講座」と「発酵教室」のベーシック講座を受講後、求められた課題を提出し、さらに終了試験に合格する必要があります。
また、「発酵教室」のベーシック講座では1回100分の講義8回と実食4回、「発酵教室」のベーシック講座では味噌・醤油・甘酒・麹の計4科目の受講が義務付けられています。
「発酵マイスター養成講座」のカリキュラム
4日間の養成講座では、1日のスケジュールが講義100分・実食50分・講義100分となっています。
実食では、発酵調味料や伝統的な発酵食品をランチとしていただきます。また、午前と午後の講義では以下のような学科を受講します。
発酵概論
全2回の講義で、発酵食品の歴史や現代の食生活での位置づけを学びます。
発酵食品概論
全3回の講義で、科学的な発酵のメカニズムを学びます。
日本の発酵食品について
全3回の講義で、日本各地に伝わる伝統的な発酵調味料や食品について学びます。