フードコーディネーターは、経営・マネジメント能力も必要
『新食品の開発』、『飲食店のプロデュース』、『食のイベント主催・メディアへのアピール』。
主にこの3つのフードビジネスを手掛けるのが、食の専門家であるフードコーディネーターの仕事です。
一人前のフードコーディネーターとして食の世界で活動・活躍するためには、食の専門知識や調理技術のみならず、経営力・マネジメント力といった能力も備えていなければいけません。
資格取得は絶対条件ではありませんが…
フードコーディネーターになるには、日本フードコーディネーター協会(FCAJ)が認定する学校に通い、資格を取得するのが一般的な方法です。業務従事に資格取得は絶対条件ではありませんが、持っていたほうが圧倒的に周囲からの信頼を得られやすく、就職・転職活動においても採用率を高められるでしょう。
資格取得のための検定試験には、3級、2級、1級の3つがあり、数字が小さくなるほど難易度が増します。3級は入門レベル、2級はアシスタントレベル、1級はプロフェッショナルレベルです。
試験は各級毎年1回のペースで実施され、2級試験の受験資格を得るには3級試験に合格する必要があり、1級試験の受験資格を得るには2級試験に合格する必要があります。
忙しいビジネスパーソンには、通信講座がおすすめ
資格取得に必要な知識を身につけるには、専門学校(認定校)に通うのがベストです。
設備やカリキュラムが整っており、ポイントを絞った効率的な学習ができるためです。なかなか通学や勉強の時間を確保できないビジネスパーソンの場合は、自由にスケジュール調整ができる通信講座を利用する手があります。
ただし料理の腕や盛り付けなど、実技的なスキルやセンスに磨きをかけるには、学校や講座で用意されている課題をこなすだけでは不十分。家で調理の練習をする、自分なりの新作料理を考える、料理本を参考に見栄えの良い盛り方を工夫するなど、プラスアルファの努力が必要です。
SHIORIさんのような他方面で活躍できるプロを目指そう
『彼ごはん』のレシピ本で有名なSHIORIさんも、プロのフードコーディネーターになるまでは、下積みを含め厳しい修行を重ねたとのこと。しかしその甲斐あって現在は、28歳という若さで料理教室を開いたり、レストランをプロデュースしたり、テレビの料理番組に出演したりなど、他方面で活躍されています。
自分の努力次第で、彼女のような引っ張りだこのフードコーディネーターになることも夢ではありません。興味を持たれた方は、仕事内容や活躍の場を詳しくチェックしたり、学校・通信講座の資料を取り寄せたり、先輩の話を聴いたりなど情報収集からスタートしましょう。