一見簡単そうなバーテンダー、実は奥が深い
漫画や原作のドラマ化で、近年注目を浴びるようになったバーテンダー。 昔からアメリカ映画のワンシーンなどでもよく登場しますよね。主役ほど華のある立場ではありませんが、その独特の存在感に惹かれた人もきっと多いのではないでしょうか。なかには「ドラマの相場くんがカッコよかったから、私もなりたい!」なんて人もいるかもしれませんね。
バーテンダーは分かりやすく言うと、『バーなどでお客様にお酒を振る舞うことを仕事とする者』のことです。ご存じの通り、多種のアルコールとシェイカーを駆使して、美味しくて綺麗なカクテルを作り出すのもバーテンダーの仕事です。 お酒を提供するだけでなく、お客様の話し相手になったり、時にジャグラーのように派手なパフォーマンスを披露したりすることから、バーテンダーは「誰にでも簡単にできそう、楽しそう」というイメージがありますが、実は私たちが思っている以上に、その仕事内容は奥が深いのです。
優れた技術、接客スキル、センスが求められる
バーテンダーはれっきとした接客業です。ですから、ただ機械的にお酒を提供するだけではいけません。 お客様の舌も心も満足させ、『リピートしたいお店』と思ってもらうためにも、知識・技術のみならず優れた接客スキルや美的センスも併せ持っている必要があります。
日本においては、資格を持っていなくともバーテンダーの仕事をすることはできます。 しかし確かな実力証明や、真剣に一生の仕事とすべく就職を考えているのであれば、信頼を得るためにもプロとしての証を持っていたほうがベストです。つまりは、資格の取得ですね。
日本には、NBA認定の資格が3つある
現在バーテンダーの資格は、日本には3種類存在します。 NBA認定バーテンダー資格証書、NBA認定バーテンダー技能検定合格証書、IBAインターナショナルバーテンダー資格証書の3つであり、日本バーテンダー協会という団体が認定機関となっています。
資格検定試験を受けるためには、それぞれ以下に記す条件を満たしている必要があります。
(1)NBA認定バーテンダー資格証書
満20歳以上、1年以上の実務経験者であること。また各地域の支部長がNBA会員と確認済である。
(2)NBA認定バーテンダー技能検定合格証書
満23歳以上、5年以上の実務経験者、NBA在籍3年以上、(1)の取得者。
(3)IBAインターナショナルバーテンダー資格証書
満25歳以上、7年以上の実務経験者、NBA在籍6年以上、(2)の取得して2年以上。 またNBA主催の講習会に3時間以上、統括本部か支部主催の技術研究会に年2回以上参加。
※NBAとは、日本バーテンダー協会のことです。
受験を希望するのであれば、日本バーテンダー協会のオフィシャルホームページで申し込み方法など必要事項をよく確認してください。
夢を叶えるべく養成学校で学び、資格取得を目指そう
バーテンダーとして備えているべき知識やスキルを身につけるには、養成学校(専門学校)に通い教育を受けるという方法が最も一般的です。
バーテンダースクールは数多くありますので、先輩の声や口コミほか、大会優勝者の排出校である、独立開業の相談環境が整っているといった要素を、選ぶ際の目安にすると良いでしょう。学費や授業内容が自分の予算・ニーズに合っているかも重要です。
専門学校でしっかりノウハウを学び資格を取得できれば、バーテンダーとして活躍する道が開けます。 まずはアルバイトからスタートして、徐々にステップアップ…という方法もアリです。そこで腕を磨けば、店長に抜擢されたり、独立して自分のバーを開くことも十分可能ですから、夢に向かって邁進してください。