食育マイスターってどんな資格?
「食育は、食に関する適切な判断力を養い、生涯にわたって健全な食生活を実現することにより、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成に資することを旨として、行われなければならない」(食育基本法 第一章総則第二条) このように、食育は、日本人の心身の健康や、人間形成にとってなくてはならないものとして位置づけられ、その結果、2005年に食育基本法が成立されたのです。
そんな状況で、日本食育マイスター協会(現日本野菜ソムリエ協会)によって、2008年に創設されたのが、「食育マイスター」の資格制度です。食育マイスターは、食に対する深い興味を持ち、心身ともに健康的な食生活を営むことができる、食育のスペシャリストなのです。
食育マイスターの資格制度とは?
日本野菜ソムリエ協会では、食について学び、そして、それを人に伝えることを目的とする食育マイスターを、3段階に分けた養成講座で育成しています。 それらが、日頃の食生活に食育を取り入れる「ジュニア食育マイスター」、協会の食育プログラムを使った活動を実践する「食育マイスター」、社会に対して食育を発信する「シニア食育マイスター」です。
ジュニア食育マイスターコース
このコースでは、カリキュラムの終了後、修了試験(筆記)に合格することで、ジュニア食育マイスターの資格を取得することができます。
カリキュラム
2時間×4コマのカリキュラムの受講が義務付けられています。
食育入門
「食育」や食育基本法のねらいについて考えます。また、大きな変化をとげた現代の食生活を、フードエンターテイメント(食を楽しむこと)の視点から学びます。
食を楽しむキーワード(1)・(2)
地産地消・食事バランスガイド・メタボなど、食にちなんだキーワードについて学びます。
食を選ぶ力
心身ともに健康になる食事に必要な食べ物選びを学びます。
受講料
84,000円 (入会金10,500円、受講料73,500円)
受講方法
通信制・通学制から、どちらかを選ぶことができます。
食育マイスターコース
このコースでは、カリキュラムの終了後、一次試験(筆記)・二次試験(面接)に合格することで、食育マイスターの資格を取得することができます。
カリキュラム
2時間×7コマのカリキュラムの受講が義務付けられています。 「小学生低学年」「小学生高学年」「中学生」「高校生以上」それぞれを対象にした、サイエンス・しつけ・文化の3つのカテゴリーの食育プログラムを学びます。
サイエンス(1)・(2)
プログラムの内容は、生活上必要な14品目の指定野菜、噛む理由などです。
しつけ(1)・(2)
プログラムの内容は、「いただきます」「ごちそうさま」などのあいさつや、食事の手伝いなどです。
文化(1)・(2)
プログラムの内容は、お米の育成やごはんの炊き方、料理の「さしすせそ」などです。
食育演習
食育講師の活動に必要なスキルを学びます。
受講料
126,000円
受講方法
通学制のみとなっています。