胃カメラ検査はもう辛くない!胃の検査を行う重要性
病気に悩まされない健康的な日常を維持する上で、定期健診は欠かすことのできない物です。しかし、世の中には大事なことだとわかっていても病院に行きたがらないという人は結構多いものです。
こういう病院嫌いの人は、親戚や知人から聞いた話を元に「定期検査は苦しいだけで何の役にも立たない、だから受ける必要はない」と開き直ってしまうことがしばしばありますが、強がりの根拠となっている情報は既に古いものなのです。
病院で受ける定期健診、特に胃カメラは格段の進歩を遂げていて昔のように苦しく辛いものではなくなっているのです。
今の胃カメラはあまり苦しくない
胃カメラ検査というとつきもののように出てくるのが「苦しい、辛い」という感想です。昔の胃カメラは先端部の口径が大きく飲み込むだけでも一苦労の上に、喉を通過するから嘔吐反射でえづいてしまうこともしばしばでした。
しかし、今の胃カメラは昔のような光ファイバー式ではなくCCDカメラを使っているため、先端部をグンと小さくできるようになっています。その為、喉ではなく鼻を通して胃に送り込めるようになったので嘔吐反射を起こさずに胃カメラを飲み込めるのです。
ただし、鼻を経由する胃カメラは喉経由の胃カメラよりも到達距離が短いため、患者の体重が多すぎると適用できないことがあります。
また、大抵の病院では嘔吐反射を和らげる麻酔を使ってから胃カメラ検査を行うため、昔ほど辛くはないものと言えます。
胃カメラ検査で何が分かる?
多少の苦しさを感じながら飲み込んだ胃カメラは、外からは見えない食道から胃の粘膜・十二指腸までを可視化することが出来ます。つまり、食道・胃・十二指腸の内側に発生した様々な病気の様子をうかがうことが出来るのです。
食道では食道がんや逆流性食道炎、胃では胃炎・胃潰瘍・胃がん、十二指腸では十二指腸潰瘍というように、様々な病気が発生します。これらの病気を患うと食欲の低下、時には命に関わってくるので胃カメラでの検査は非常に重要な意味を持っています。
しかし、粘膜の内側で発生するスキルス胃がんは胃カメラ検査では発見しづらく、胃カメラで発見する頃には末期近くまで進行しているケースが多いため、より精密な検査が必要になります。
健康寿命のためにも胃カメラ検査は必須
食道・胃・十二指腸に起こる病気は、食欲の低下や食事量の減少を引き起こす原因となり体調を崩す引き金になりかねないものです。
近い将来の介護生活を心配する人にとって食事量の減少は、栄養バランスを偏らせて健康寿命を縮める原因になります。
歳を取るごとに食が細くなってくるのは老化現象の一つではありますが、老化で食べる量が減っているのか、それとも病気で食べられなくなっているのかをはっきりさせないと正しい対処を取ることが出来ないのです。
食事量の減少などの身体の変調を感じたら、病気を疑ってかかるくらいが健康寿命の維持に大きく役立つのです。