元気に過ごすためには、定期検診が重要!
大きな病気をすることなく、年齢を重ねても元気で過ごす・・・そのために、自分なりの健康法などを実践したり、食事や運動といった生活習慣にも気を配っている人は多いでしょう。
歳をとってくると体の外側だけでなく、内側もだんだんと弱ってきます。すると、セルフケアだけではカバーしきれなくなってしまう場合も。もしかしたら、何か重大な病気にかかっているのではないか?と不安を募らせるその前に重要になってくるのが、医療機関での定期検診です。検診によって病気が見つかっても、早期に治療を始められれば安心できますね。
胃の病気になりやすい日本人
様々な病気の中でも、特に胃や食道の病気は早期に発見して治療すれば、ほとんど完治すると言われています。日本人は食生活や生活習慣などが影響し、胃腸の弱い人が多いのが特徴。日本人の死亡原因のトップが悪性腫瘍(がん)ですが、その中でも胃がんが肺がんに次いで2位となっています。胃がんは怖いものですが、早期発見・治療によって完治しやすい病気とも言えるでしょう。
苦痛の少ない経鼻内視鏡
胃や腸の病気にかかっていないかを調べる方法として一般的なのが、胃内視鏡を使った検査です。胃内視鏡検査は口から胃カメラを入れたり、バリウムを飲んだりして行います。中でも胃カメラは口から管(スコープ)を通すので、舌の根元にそれが触れて“咽頭反射”と呼ばれる吐き気をもよおします。
苦しい思いをしてまで胃内視鏡の検査を受けるのが嫌で、敬遠している人も多いかもしれませんね。
最近では、オエッとなることが少ない、鼻から入れる胃内視鏡が徐々に普及してきています。これは『経鼻内視鏡』というもの。これなら、舌の根元に管が触れないため、ほとんど吐き気を感じることはありません。
高齢者にも◎
吐き気を感じる度合いは人それぞれですが、若い人でも苦しい従来の胃内視鏡検査。高齢者にとってはより体力を消耗する辛い検査のはずです。その点、経鼻内視鏡は、高齢者にもオススメ。苦痛が少ないほか、検査中に医師と会話ができるのも良いですね。医師との会話で緊張もほぐれ、楽に検査が受けられますよ。
経鼻内視鏡の更なる普及に期待!
現在、少しずつ経鼻内視鏡による検査を行う病院が増えてきているとはいえ、全国すべての病院で取り入れているわけではありません。新しい検査設備を導入するとなれば、多少なりともリスクが伴います。そのリスクを心配し、導入を躊躇している病院もあるでしょう。
ですが、ある病院では“8対2”の割合で、口からよりも鼻からの胃内視鏡を用いた検査方法を選ぶ患者さんが多いといいます。実際に経鼻内視鏡検査を体験した人の多くが「あの苦しみから解放された!」と、評判も上々なんだとか。
今は、検査方法も医師によって決められるものではなく、患者さん自らが選ぶ時代。
体への負担が少なく、若い人から高齢者まで誰もが安心して受けられる経鼻内視鏡検査がもっと広がってほしいものです。