北海道のお土産の新定番
白い恋人が北海道の定番商品として親しまれている理由として考えられるのには、いくつかポイントがあります。
- 手ごろな値段
- 美味しい
- 日持ちがする
- 量が多く、分けやすい
- 見た目にも北海道らしい
- かさばらない
- いちいち「北海道に行ってきました」と説明しなくても分かってもらえる知名度がある
これらの条件をふまえ、北海道の新定番となるような商品はあるのでしょうか?
今回は、特に「美味しさ」にこだわったセレクトをしてみました。
【六花亭】マルセイバターサンド
北海道生乳100%のバターとチョコレート、ビスケットにはバターサンド専用の小麦粉を使用している六花亭のこだわりが見える一品。
すでに六花亭を代表するお菓子として有名ですので、ご存知の方も多いでしょう。
美味しさ、知名度という点では折り紙つき。値段も決して高くはありません。
しかし保存方法が要冷蔵という事に加え、一つの箱に入っている量が少ない事から、会社へのお土産としては不向きでしょう。
親しい友人や家族へのお土産とするなら、文句のない商品です。
【六花亭】ストロベリーチョコ ホワイト
六花亭から二品目。
フリーズドライ加工をしたイチゴをまるまる一つホワイトチョコでくるんだ商品。サクッとした軽い食感との後にイチゴの酸味とチョコの甘さが口の中いっぱいに広がります。
この美味しさは衝撃的。もしまだ食べていない人がいるのでしたら、一度試してみる事をおすすめします。
見た目も真っ白いホワイトチョコが雪を連想させ、まさに北海道のお菓子といったところでしょうか。
価格もお手頃で、イチゴが乾燥させてあるので常温で保存が可能とまさにお土産向きの商品。
しいて文句をつけるとしたら、バックの中で場所を取る事でしょうか。
荷物の隙間にねじ込むのが難しく、持ち運びに気を使うのが残念です。
【六花亭】霜だたみ
六花亭からまさかの三品目。チョコレートを使った商品では六花亭は一つ抜きんでた印象がありますね。
霜を踏みしめた感触を思い起こさせる、サクサクのパイ生地で特製モカホワイトチョコクリームを挟んだこの商品。
軽い口当たりとトロリとしたクリームは絶品。美味しさという点では他の追随を許さないのではというのが個人的な感想ではあります。
しかしコストパフォーマンスが少し悪い事に加え、ビスケットに比べるとどうしてもパイは崩れやすく食べにくいのがネックですね。
さらに霜は雪に比べイメージがしにくいと思うのですが、どうでしょうか。
霜が降りるのは本当に寒い地域だけですし、北国でもアスファルトに覆われている地面では降りているかどうかも分からないですし。ちょっと北海道をイメージしづらいかもしれません。
美味しいだけに、何とももったいない商品です。
【ホリ】夕張メロンピュアゼリー
昭和22年に創業した、老舗が誇る名物商品。
しかし知名度の割には、お土産としてもらう事が少ない気がするのは、私の周りだけでしょうか?
一口食べた瞬間に夕張メロンの美味しさを、これほど思い知らされる商品を他には知りません。
濃厚な味とメロンの香り、夕張メロン独特の食感までを完ぺきに再現。思わず唸ってしまうほどの、本格的な夕張メロンをこの値段で味わうことが出来ると考えると、コストパフォーマンスは素晴らしいと言えるでしょう。
一方で、メロン独特の舌の奥に残り続ける甘さまでも丁寧に再現されてしまっているので、少しくどく感じてしまいます。そのせいなのか、一つ食べれば十分に堪能した気分になり、なかなかもう一つと手が伸びないのも事実でしょう。
メロンが好きな人にとっては至高のお土産かもしれませんが、果実の甘さが苦手な人にはちょっと遠慮したい商品かもしれません。
【ルタオ】ドゥーブルフロマージュ
マスカルポーネチーズの爽やかさと、クリームチーズの濃厚な風味を見事に調和させたチーズケーキの最高峰。
リピーターが続出する理由は一口食べればわかってもらえるでしょう。
この商品の魅力はチーズの美味しさはもちろんのことながら、チョコレートの技術を応用した口の中でとろけていく感覚。
ベイクドチーズケーキとレアチーズムースと、製法の違う二つのチーズケーキを組み合わせる事で初めて生まれるこの食感は、一度味わえば虜になる事は間違いないでしょう。
しかしながら、冷蔵で保管しても賞味期限はたったの二日。柔らかい為、持ち運びにも向きません。
大切な人へのお土産か、もしくは自分用のお土産にするのが一番でしょう。
やはり定番は白い恋人で決まりなのか?
純粋に「美味しさ」だけを考慮すれば、白い恋人以上のお菓子はまだまだあります。
個人的には「まりもようかん」や「北海道開拓おかき」に「トウキビチョコ」、「赤いサイロ」「プリン」なんかも大好きなのですが、どれも一長一短があるのは事実です。
北海道のお土産を選ぶ際は、とりあえず白い恋人をキープしつつ、相手に合わせて他のお土産を選ぶのがベストという事なのでしょうか。
宣伝不足で美味しいものがまだまだ埋もれているのが北海道という場所です。
有名な観光地を巡るのもいいですが、ちょっと足を延ばして小さなお店をのぞいてみましょう。
見たこともない絶品のお土産が眠っているかもしれません。