足全体が真っ白!角質ではなく水虫かもしれません
足全体が真っ白、皮がボロボロ剥けてくる、家のあちこちに剥けた皮が散らばっている…。
こんな状態に身に覚えがあったら、単なる角質ではなく角質増殖型水虫の可能性があります。
角質増殖型水虫は、数ある水虫の種類のうちの1つです。
水虫の原因菌である白癬菌が足に住みつくことから、角質増殖型足白癬とも呼ばれています。
白癬菌は、皮膚のもっとも上部にある角質層に寄生するという特徴があります。
寄生する理由は、角質層には白癬菌のエサとなるケラチンがあるためです。あるというより、角質層を構成している角質細胞のほとんどが、ケラチンでできているのです。
つまり角質は白癬菌の格好のエサ場。白癬菌のマンションのようなものなんですね。
角質増殖型足白癬は痒くないので、気が付きにくい
角質増殖型水虫は、水虫でありながら痒みの発生がありません。
ただし、靴下の中が汚れてしまうほど皮膚が剥がれる、かかとが鏡餅のようにヒビ割れて痛むと言った症状があるため、日々の生活に支障をきたすことがしばしばあります。
ご存じの通り、白癬菌は人にうつりますが、菌が感染しただけでは発症までに至りません。
しかし角質への潜伏期間が長く、更にそれに高温多湿の環境が加わった場合は、発症率がグンとアップしてしまいます。
室内でブーツを履きっぱなし、帰宅しても足を洗わない、入浴は週に数える程度…。
日頃からこんな風に足を不潔な状態にしている方は、ほぼ間違いなく、角質増殖型水虫にかかってしまうでしょう。逆に毎日お風呂に入るなどして肌の清潔を保っている方は安全と言えます。
市販の薬でも治せますが、使用法には注意して
水虫は一昔前までは、病院の処方薬でなければ治らないとされていました。
それほど完治させるのが難しい病気だったのですが、今は効果的な市販薬がたくさん出回っており、症状に合ったものを選んで使用法を守りさえすれば、自力で治すことも不可能ではありません。
どの薬を試してもダメだった、もう何年も水虫と戦っている。治ったと思ったらまた再発した!
もしこんな方がいたら、薬の成分や品質の問題ではなく、使用法が間違っている可能性があります。
白癬菌は薬を塗布すると、一旦は大人しくなります。しかしそれは一時的なものであり、治ったと思い込んで薬の塗付を怠ると、また猛威を振るい始めます。
それ故に、水虫が再発した・薬が効かなかったと勘違いしてしまうのです。
良くなったように見えても、途中で止めてはいけません。薬が底をつくまで、1~2ヶ月は塗り続けなければ白癬菌を全滅させ、水虫を完治させることはできないので、覚えておきましょう。
水虫かどうかを自分で判断することは難しいので、おかしいと思ったら皮膚科に行きましょう。
もしくはドラッグストアや薬局などで水虫薬を購入し、患部に塗ってしばらく様子を見てみてください。