疑問1デンタルフロスって必要なの?
必要です!!
不可欠と言っても過言ではありません!!
虫歯を予防するに歯石になる前に、歯垢をこまめに取るしか方法はありません。
しかしどれほど歯磨きをしても取れるのは全体の58%ほど。しかしデンタルフロスを使う事で、歯垢除去率は86%までアップします。
この28%もの歯垢が、歯と歯肉の隙間(歯肉溝)や歯間に残っており、そこから虫歯が発生する事になります。
さらに歯垢が溜まっていた場合、歯を丈夫にする各種成分が邪魔され届きません。
そう考えると、デンタルフロスを使用する事は、数字以上の効果をもたらすと考えられます。
ちなみに残りの14%は下や上あご、頬の内側などにしつこく残っているものです。
歯ブラシで掻き出すと傷を付けるだけなので、マウスウォッシュを使うのが効果的でしょう。
疑問2フロスの使い方が分からない
最も使い方の難しい糸巻型(糸のみのタイプ)の使い方を紹介します。
注意:慣れるまでは鏡の前で、フロスの動きを見ながら行うのが効果的です。
- フロスを約40cmに切る。
目安としては、ひじの先くらいまで - 両端を左右の中指にまきつける。
後で送り出すので、どちらかに偏った巻き方にするのがコツ。 - 人差し指と親指でフロスをつかんで固定する。
フロスの張りは中指、コントロールは人差し指を使うとやりやすい。 - 前後に動かしながらフロスをゆっくりと歯間に通していく。
勢いよく下ろすと歯肉が傷つくので注意。 - フロスが歯肉に隠れる(歯肉溝に入る)くらいまで下ろす。
鏡を見ながら慎重に。 - 歯を1本づつ、側面を磨く感じでこする。
フロスがV字を描くイメージで。 - 1か所が終わったら汚れた部分を中指に巻き付け、清潔な部分を準備する。
巻き付けるのはどちらの指でも構いません。 - 次の歯へ
以下、4~8を繰り返す。
YouTubeに参考映像がありましたので紹介します。
【口の中がアップで映りますので、苦手な人は注意してください】
疑問3いつ使うの?歯磨きの前?後?
基本的には『歯磨きの後』に使用するのが良いでしょう。
まず歯磨きで大部分の歯垢を落とし、その後で細かい部分をケアしていく流れになります。
歯磨き→デンタルフロス→マウスウォッシュという順番が効果的でしょう。
疑問4フロスの具体的な効果が知りたい
歯垢や食べ物カスの除去に効果があるのは言うまでもありません。
また歯垢を取る事で、歯肉炎の予防と歯茎の引き締め効果も期待できるでしょう。
さらには口臭予防にも効果的です。
試しに使い終わったデンタルフロスを嗅いでみて下さい。それがあなたの口の中の臭いです。
他には歯間部分の虫歯を発見する事も出来ます。
本来、歯の表面はつるつるしているもの。
それなのにフロスが引っかかったりほつれるのは、見えない場所に虫歯ができている可能性があります。
ただ、この程度なら初期の虫歯ですので、歯医者で簡単に治療してもらえるでしょう。
疑問5フロスを使う頻度はどのくらい?
1日1回、寝る前の歯磨きの時に行う位が丁度いいでしょう。
歯垢が歯を溶かすまで成長するには2日ほど時間が必要と言われていますし、フロスを丁寧に行うには、慣れていても結構な時間がかかります。
忙しい朝の時間では難しいでしょう。
疑問6血が出て怖い
歯肉炎があるからだと予想できます。
歯肉炎は歯垢が原因で起こる炎症の事。
歯垢がきちんと取り除ければ、2~3日程度で出血が収まるはずです。
それでも出血が続くのであればフロスの使い方が間違っているか、歯茎に何らかの問題を抱えている可能性が高いでしょう。
デンタルフロスの使用を中止して歯医者さんの診断を受ける事をお勧めします。
疑問7隙間が開くような気がする
フロスの使用で、大きく隙間が開く事は考えにくいです。
もともと歯には遊びがあって、多少は動くようになっています。
短時間、フロス程度の細いものを入れても隙間が広がるようなことはありません。
もし、そんな短時間で動くのなら矯正治療はもっと短時間で終わるはずです。
しかし、本当に隙間が広がったのなら、それは食べ物カスなど今まで詰まっていたものが取れたからではないでしょうか。
不安に感じるかもしれませんが、虫歯の原因が取れたのですから心配する必要はありません。
疑問8初心者におすすめのフロスを教えて
ワックス付きの糸巻型が初心者にはおすすめです。
ワックスの効果で歯間に入れやすく、フロスの向きや張り具合を調節しやいのが特徴で、どんな歯の形状にも使う事ができます。
ただし扱いが難しいので慣れが必要
一方で「ワックス無しの方が歯垢が取れる」いう意見もあるので、どちらを使うかは好みで良いでしょう。
プラスチックなどのホルダーがついている物は準備が必要なく、取り出してすぐに使えるので、お昼などの時間の取れない時に、詰まりやすい箇所にちょっと使う分にはとても便利です。
ただし、すきまがおおきく開いているのなら、フロスよりも歯間ブラシを使った方が歯垢は取りやすいでしょう。
歯の健康にデンタルフロスは欠かせません
ちょっと面倒くさいデンタルフロスですが、歯の健康を考えると使わない手はありません。
生涯健康で、美味しい食事を自分の歯で食べるには、毎日のプラークコントロールが何よりも重要です。