パソコンの利用と節電を両立する方法とは?
ネットで買い物をしたり、友人に電話を掛けたり、メールを送ったりというようにパソコンの存在は便利な生活を送る上で欠かすことの出来ない重要な物になっています。
その便利さはネットに接続するための回線と供給される電力によって成り立っているわけですが、電気の使い過ぎで停電ということになってしまうと、パソコンの便利さを享受することが出来なくなってしまいます。
だからこそ節電は大事なのですが、仕事の都合でパソコンを全く使用しない生活を送ることが出来ない人も少なくないのです。
『節電しながら今まで通りパソコンを使う』、これを実践するためにはどのようなことに注意すればいいのでしょうか?
最新型のパソコンの方が消費電力は少ない
パソコン業界には、最新OSの乗った新型機種よりも運用ノウハウが蓄積された旧OS搭載の旧式機種の方が信頼できる、という伝統があります。
そのため、最新OS対応のソフトウェアでも旧OSにも対応できるように作るのが、一種の習わしとなっています。
しかし、別の観点から見れば旧OSの乗った旧式機種よりも、最新OS搭載の新型機種の方が消費電力は少なくなっているので節電に最適なのです。
なぜなら、パソコンの部品は省電力設計が主流になってきていることや、OSの発展につれて電力消費を少なくなってきているからです、
もしもあなたが節電を考えていてなおかつ旧OS搭載の旧式機種を使っているのであれば、早いうちに最新OS搭載機種へ転換することをお勧めします。
デスクトップ型よりもノートパソコンの方が省エネ
パソコンには机に据え置きすることになるものの、拡張性が高く長年にわたって使えるデスクトップと、外出先への持ち運びが出来るほど軽量・小型であるものの、拡張性に乏しくモデルチェンジが激しいノートパソコンがあります。
デスクトップとノートパソコンのどちらを選ぶべきか、という話は個人個人の嗜好に寄るところが大きいので迂闊に結論を出すべきではありませんが、「節電にはデスクトップとノートパソコンのどちらが有利か」という話となると、断然ノートパソコンの方に軍配が上がります。
ノートパソコンの部品はデスクトップに比べて遥かに小型化されているため消費電力量もより小さなものになります。また、充電済みのバッテリーがあれば家庭用コンセントからの給電なしに利用することが可能なことも節電に有利な理由となっています。
短時間パソコンから離れるときはスリープ
長時間パソコンを起動させていてもトイレや食事、お風呂などで席を離れ、入力されていない状態が続くことがあります。このような完全に使っていない状態の時は、スリープ状態にするかシャットダウンしておいた方が節電につながります。
しかし、完全に電源を落とすシャットダウンは保存しないと作業内容が消失してしまいますし、スリープ状態は大きめの電力消費が続いてしまいます。
だからこそ、席から離れる時間に合わせてスリープ、またはシャットダウン操作するようにしておくことが大事です。
例えば30分程度席から離れる場合はスリープ、90分以上席から離れる場合はシャットダウンというように、離れている時間が長引きそうなら電源をオフにしてしまうのが節電に効果的です。
画面の明るさを抑える
パソコンのディスプレイ(画面)は現在液晶ディスプレイが主流になっています。液晶はブラウン管よりも電気消費量が少ないのが利点の一つですが、ブラウン管のように自ら光を出さないのでバックライトという光源を仕込まなければ使用に耐えうる明るさにはなりません。
このバックライトの電力消費量は意外と大きい上に、バックライトの明るさを強めすぎると目を悪くする原因にさえなってしまいます。
節電と視力の維持のためにも、ディスプレイの明るさは100%ではなく40~50%程度まで抑えておきましょう。画面が暗くても部屋の明かりがついていれば、それほど見づらいわけではありません。
パソコン内部を掃除する
パソコンの部品はパソコンが動いている間、かなりの熱を出しています。そのためパソコンの内部には部品に風を送って冷却するファンがついているのです。
しかし、パソコンを長期間使用していると、通気口から埃が内部に入り込み埃がたまって冷却効率が低下してしまい、電力消費量が増えてしまうのです。
節電と性能維持のために、定期的にパソコン内部の掃除をするのが大事です。ケースを開き、エアダスターで内部に溜まった埃を吹き飛ばします。静電気を帯びるタイプのブラシハタキなどは部品を壊す恐れがあります。
メーカー製のパソコンはケースを開くと保証が切れてしまうものもあるので、その場合は通気口に掃除機を当てて埃を吸い込むようにしましょう。