野生動物を狩り自然の恵みで生活する猟師になるには|トピックスファロー

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2013年5月30日
野生動物を狩り自然の恵みで生活する猟師になるには

猟師というと男性だけの仕事のように思われがちですが、実際には女性猟師も結構多くいるものです。自然の中を駆け巡って獲物を仕留め、生計を立てる猟師になるためにはどのような資格が必要なのか、どのような仕事をしなければならないのかを解説していきます。

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鉄砲担いで山に分け入る、猟師はどうやったらなれる?

山

猟師という仕事は、都市部から離れれば離れるほど需要が増していくものです。山頂まで道路が通っている山はほんのごく一部で、多くの山は人手が滅多に入らないほど手つかずになっていて野生動物の生息圏となっているのです。
そして、「山菜取りに出かけた人がクマに遭遇」という話が毎年あるように山という自然の中に人間が足を踏み入れれば野生動物の脅威にさらされることになり、時には命を落とすことさえあります。

猟師は山に踏み入って野生動物の脅威を減らし、糧とする職業ですがどうすればなる事が出来るのでしょうか?

猟師になるために必要な免許・資格は?

猟師になるためにはまず「狩猟免許」を取得しなければなりません。狩猟免許は各都道府県で受験でき、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」に基づくので県を跨いでも効力を発揮します。
狩猟免許は網猟・わな猟・火薬式銃を使える第一種銃猟・空気銃のみ使える第二種銃猟の四種類があります。

狩猟免許で規定されていない方法は「自由猟法」といい、狩猟免許なしでも行う事が出来ます。
狩猟免許の試験は年数回行われ、試験前には予備講習が行われるようです。本試験は筆記・技能・実技の三種類が行われます。

狩猟免許が取得出来たら、猟法に合わせて狩猟者登録を取得します。この際、狩猟法ごとに定められた狩猟税を納入しなければならないので注意しましょう。

銃を所有するためには?

猟師は銃を持っているものと考えられがちですが、わな猟免許だけで狩猟を行う人も少なくありません。銃で狩猟を行うには必ず「銃砲所持許可」を取得しなければならないため、面倒に感じる人もいるのです。
散弾銃・空気銃を問わず、銃砲所持許可を得るにはまず初心者講習会に出席しなければなりません。初心者講習会に出て講習修了証明書を貰わないと銃所持の許可は得られないのです。

空気銃を使って猟を行う場合は講習修了証明書で申請できますが、散弾銃などの火薬銃を使って猟を行う場合には教習射撃を受ける必要があるので、教習資格認定書を取得しなければなりません。
また、弾を買うための火薬類等譲受許可証の申請も必要になります。

クレー射撃場で行われる教習射撃を受けると教習修了証明書が交付されます。その後は銃砲店で購入する銃を決め、銃砲所持許可証の申請を行います。この際、自宅に銃の保管設備が整っているかを確認されるので、銃を保管するためのガンロッカーは早めに購入し設置しておかなければなりません。これらの申請は各警察署で行うことが出来ます。

猟師専業は難しい

免許を取得して一人前の猟師として活動できるようになったとしても、専業猟師として活動する事は非現実的と言っても過言ではないでしょう。狩猟が行える猟期は限られているし、猟で獲った獲物を売却しても猟期外の時期に働かなくても生活できるだけの収入は得られないのです。
鹿やイノシシなどの猟で獲った野生動物は、いわゆるジビエ料理の食材になりますが日本ではジビエ料理を出しているレストランは少ない為、十分な収入源とは言えないのです。

そのため、現役猟師の多くは農業との兼業であったり、獲った獲物を使った郷土料理屋を営んでいたりする事がほとんどです。本州での猟期は10月から2月ごろにかけての休耕期に集中しているので、畑仕事のない時期に猟をする事が多いようです。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。