連休は伊豆半島の隠れ名店で大人旅を楽しもう|トピックスファロー

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2015年6月9日
連休は伊豆半島の隠れ名店で大人旅を楽しもう

東京から1時間以内で行ける観光スポット「熱海」ガイドブックにはなかなか乗らない、地元の人に人気の名店がたくさんあります。連休にぜひ訪れたい、熱海の隠れ名店の情報と魅力をお伝えします。

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今や日帰りも当たり前!海と山が同居する「伊豆半島」

東名高速道路や新東名高速道路から直結した伊豆縦貫自動車道が2014年に開通したことにより、都内および関東圏から伊豆半島へのアクセスがぐっと良くなった。

そんな伊豆半島の中でも、新幹線で東京から1時間以内と立地条件も良く、温泉もあり、風光明媚な景色も楽しめるスポットが「熱海」だ。

熱海の温泉

再び脚光を浴び始めた熱海その理由は?

そもそも、熱海というと昭和40年~50年代は「新婚旅行のメッカ」として注目されていた。旅行といったら熱海。国内有数の観光名所として、観光地ランキングの上位に入るのも当たり前の名所だったのだ。

だが、交通網の発展や海外旅行ブーム、都心部をフューチャーした若者向けの映画などからの影響もあって、熱海のイメージは「憧れ」から「古い」「過去」のものへと徐々に変わっていってしまった。今では「憧れ」というイメージはなく、「熱海は古臭い」もの。よくて「熟年旅行の目的地」となっていったのである。

ところがここ3、4年で熱海は再びスポットライトを浴びはじめている。

と、いうのも人気となった連続ドラマ『熱海の捜査官』や『HERO(第7話)』『花子とアン』映画『機動警察パトレイバー』『任侠ヘルパー』など・・・熱海市が積極的にドラマや映画などの撮影地として誘致したことによりイメージを一新させたのだ。

また、上述したように2014年に開通した伊豆縦貫自動車道も手伝い、伊豆半島自体へのアクセスが良くなったため、その玄関口である熱海に観光客が戻ってきたのである。

熱海は東京からも「近く」て「旅費も安く」すむ。ちょっと無理をすれば仕事帰りに温泉に立ち寄って、最終電車で自宅に帰ることもできる夢の観光地だ。熱海は今、再び憧れの観光地トップランキングへと返り咲こうとしている。

実は隠れた名店がたくさんある!

熱海といえば海が近いため、相模湾の海の幸を堪能できるイメージが強い。行くからにはやはり海の幸を食べたい・・・と、旅行に行く前には誰もが旅行ガイドを調べたりネットで情報収集をしたりするだろう。

しかし、熱海にある全ての店舗情報が世に出ているわけではない。中には意図的に掲載を断っている店舗すらある。そういう店舗の情報は、例えその店の味が絶品でありリピーターも多かったとしても、情報がないため、一般の旅行客がそこにたどり着くことは不可能に近い。

ここでは、旅行雑誌や旅行情報を扱うサイトなどへの掲載頻度は高くないが、「地元住民の口コミ」が良く、「地元住人にも評判」の店舗にスポットを当て、紹介したいと思う。

伊豆の温泉

大人気の貸切温泉は現地でのみ予約可能!「磯料理・海の宿 平鶴」

ひと言で熱海温泉、といっても、熱海の中心街なのかそれ以外なのかでかなり分かれるところではある。

今回紹介したいのは、JR熱海駅からJR伊東線に乗り換えて3駅。中心街から15分。最寄りの網代駅からも徒歩5分程度の場所にある「磯料理・海の宿 平鶴」だ。

宿は海に面しており、すぐそばに波が打ち寄せる。網代漁港も近く、磯の香りがそこかしこに漂う宿である。平鶴の歴史は古く、JR伊東線が開通した昭和12年からの創業である。海に近いという立地から、海鮮料理は特に鮮度に気を使っており、地元の網代をはじめ、小田原など近隣の漁港で水揚げされた、相模湾の魚を毎朝4時半に仕入れている。

この平鶴では、昭和12年に最初に出た源泉を使った温泉を引いており、成分の濃い温泉は日頃の疲れをいやすのに最適だ。また、2014年に始めた貸切温泉「潮彩」は大人気で観光客だけでなく、地元住民も訪れる。しかも、宿泊客だけでなく日帰り入浴のみでも利用が可能なのが嬉しい。

ただし、ネット等での事前予約制ではなく、現地でのみ予約が可能となっている。逆に言えば希望者に対し公平に利用のチャンスがあるということになる。

平鶴にはお薦めの「お土産」がある。それは、自家製の「塩辛」だ。

ホームページから宿泊予約をすると特典で手に入れることも出来る。もちろん、現地でも購入可能だ。また買い忘れた時にはホームページから通信販売で購入することができる。

そんな平鶴に宿のおすすめプランを聞いたところ、「貸切露天付あわびの踊り焼き・伊勢海老お造りプラン」が1番の人気だという。あわびは焼くことで柔らかさを増す。また、刺身で出てくる伊勢海老は翌朝、味噌汁の具にも入ってくる。

あわびの踊り焼きのみがつくプランは、特別プラン日程中だと何と1泊2食付で9950円で堪能できるとのこと。海鮮料理を堪能したい場合は試さずにはいられないだろう。

平鶴の代表取締役である川口健氏は語る。
「熱海の中心地が今クローズアップされていますが、この網代という地区の温泉や漁師町の風情を感じてもらうためにも、ぜひ一度宿泊をしていただき、ゆっくりと辺りを散策しながら網代温泉を楽しんで欲しいですね」

2020年には、日本は東京オリンピックを控えている。国内外の観光客が、熱海を含め国内中を移動することが予想されている。そんな観光客に対しても、しっかりと平鶴流の良さを届けたい・・・そう語る川口氏には、数年先の未来でも、観光客に満足してもらえる宿であり続ける平鶴の姿が、既に見えているのかもしれない。 伊豆の温泉1

美味しい食材で最高のおもてなし「和菜 蓬」

熱海市内に店を構えるのが「和菜 蓬」だ。熱海市の中心街にあり、観光名所である「起雲閣」や芸妓のあたみ踊りを見ることが出来る「熱海見番」にもほど近い場所に店を構えている。

和菜 蓬は、大将の意思で旅行雑誌や旅行サイト等の掲載を断っているどころか、あえて削除してもらっているという。現在は店舗のホームページで必要最低限の情報のみ発信している。それでも国内中から常連が足しげく通う名店であり、大将の料理の味を想い詩を詠み、本に収録した詩人もいるという。とはいえ金額も決して高価ではない。なおかつ地元住民の口コミも非常に良い店なのである。

なぜ、情報誌や情報サイトに掲載しないのかと大将に尋ねてみたところ、開店当時は掲載をしていたが、お客さんが殺到してしまったため、常連客の予約が入っても、断らなくてはいけない状況になってしまったからだという。

大将は1人で1日60組の予約をこなさなくてはいけない。そのために料理のクオリティが下がるのはいけない。そう思ったことが一番の理由だそうだ。今はその状態も落ち着き、予約の客がメインだが、お店の本来のペースに合わせて心のこもった満足のいくサービスの提供が出来ているという。

インターネットの口コミも確かに大切ではある。だが、それだけを見て店にやってくるのと、実際に店を利用した人の口コミを聞いてくるのとでは全く違う。

情報誌やインターネットの情報を削除して以来、蓬の宣伝方法は、口コミで店を知ったお客が来店、更にそこから口コミが広がって別の客が来店・・・と、生の口コミが連鎖して評判が伝わっていくというものである。

常連客の中には、夕方店で食事をするためだけに他県からやってきて、最終電車で帰るという人もいるという。口にした料理よりも確実に交通費の方が高い。だがそれでも食べたいと思わせるのが、大将の料理だ。

また、蓬は外にはのれんしか出ておらず、窓も格子があるため店内が見えない。値段表などは外には出ていない。初めての客には敷居の高さを感じるたたずまいではある。

だが、それでも店に魅かれてそこから一歩、店の中へと足を踏み入れてくれる客。そういうお客が、その後常連になっていってくれるのだという。

「そういうお客さんを大切にしたい」・・・それが、大将をはじめとした従業員一同の想いなのである。

蓬生麻中、不扶自直(よもぎまちゅうにしょうずれば、たすけずしておのずからなおし)。「麻の中で蓬が育つとただ真っ直ぐに伸びていくのと一緒で、お客さんに育てられながら、この蓬という店もまっすぐに育っていきたい」。大将はそう語る。

「その時々の食材で、その時々に合った料理をする」。その日の気候や食材の仕入れ状況で、365日違う味を創り出し、感じてもらう。物の「本質」を大切にし、そして食べたお客さんにそこから色々と想像し、考えてもらえる料理にしたい。

料理人歴35年。しかし自分の中ではこれからも成長していきたい。そう思い続ける大将の料理は、今日も成長し続けている。 伊豆の居酒屋

地元の居酒屋の良さを教える!シンプルメニューで親しみやすい「ちゅうしんの蔵」

熱海にやってくる若者が増えてきたとはいえ、まだまだ市内の店舗は「昔ながら」のスナックなども多い。そんな中、地元住人の口コミが良く、また老若男女観光客も入りやすいと評判の居酒屋がある。それが「ちゅうしんの蔵」である。

熱海市の中心街にあり、熱海市役所にもほど近い場所にある。海辺にあるホテルや旅館からも歩いて訪れることが出来るため、観光客にも利用しやすい。

メニューもシンプルで、またメニュー表もオーナーがデザインし手書き。そういう部分ひとつひとつからも、オーナーのこだわりを感じることができる。

そもそもが、熱海には大衆的な居酒屋がなく、オーナー自身が「そう言う店が欲しい」「そこで提供するのは自分が食べてみたいと思うメニューが良い」と思って作った店だというから、店のそこかしこにオーナーのこだわりが見えるのは当然なのかもしれない。ちなみにオーナーのおすすめは魚の煮つけで、今の季節は4種類の魚が楽しめるという。

オーナーの三宅氏は語る。
「熱海は古い町なので、観光客と地元民を区別してしまう。そうではなく、どちらも入りやすい店にしたい」

出来る限り、来店した客には声をかけているという三宅氏。せっかく熱海に来たのだから、大手のチェーン店ではなく地元のお店で遊んで楽しんでほしいという。「熱海の色んなお店も遊びも教えるよ」・・・カラオケだけなら都内でもどこでも出来るけど、それじゃ勿体ない。是非1度来店して、美味しい料理と酒を楽しんだ後、三宅氏からの情報のもと、熱海ならではの遊びも楽しんでほしい。

今までとは少し違う熱海を楽しむ

長期大型連休もあるので、より熱海に行く機会が増えるかもしれない。そんな時は、ぜひ、熱海の隠れた店に足を運んで、今までと少し違う「熱海」を楽しんでほしい。

<磯料理・海の宿 平鶴>
http://www.hiraturu.com/
<和菜 蓬>
http://www.atamishi-yomogi.com/index.html
<ちゅうしんの蔵>
http://atamideasobo.com/store/170/store.html

著者:八湊真央

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