知らずに法律違反を犯していませんか?
ある会社員が友達に、「今度大きな取引があるから、うちの株を買っておくといいよ」と助言をしました。
これは、法律的に罰せられると思いますか?
答えは『罰せられる』。インサイダー取引にあたるでしょう。
社内の関係者が重要な情報を流出させ利益を得るインサイダー取引。
ニュースでは、重役が捕まる報道が流されていますが、派遣社員やアルバイトなど、立場に関係なく罰せられます。
他にも、『個人情報が入ったデータを持ち帰り、自宅で仕事をした』『セール品の期間を延長した』。
このような事も、法律違反となる可能性があります。
コンプライアンスは企業で働く全ての人が意識しないといけない
日本語で『法令順守』や『企業交渉基準』と呼ばれる考え方が、広く普及してきました。
当然、企業経営においてコンプライアンスを無視して商売する事は不可能ですし、上記の例の様な事も考えられるため、企業で働く全ての従業員が意識する問題です。
応用範囲が幅広い『ビジネス実務法務検定』
ビジネス実務法務検定は、そんなコンプライアンスに直接かかわりのあるビジネスに必要な法律知識を保証する資格です。
企業の法務部門は当然として、営業や人事にも必要な知識である事は間違いありません。
また、人気資格である医療事務なら病院。宅建なら不動産が主な就職先となるでしょう。
しかしビジネス実務法務検定であれば、民法から商法、労働法、刑法、著作権法、特許法、国際法など、非常に広い分野の知識が必要になります。
つまり、ビジネスの現場であれば、どこにいても役に立つ資格と言えるでしょう。
大手企業からの評価も高い
ビジネス実務法務検定を認定しているのは商工会議所。商工会議所と言え資格の定番『簿記』を認定している組織として有名ですよね。
また、ビジネス実務法務検定の提携会社には「トヨタ自動車」や「野村証券」「旭化成」など、日本の一流企業が名を連ねています。
この事からも、社会的に認知度と信用度が高い資格であることが分かります。
3級合格率70%以上。他の法律系資格の入門としても最適
1級から3級まであるビジネス実務法務検定ですが、特質するべきはその合格率。
2011年度の合格率では、3級が82.2%。2級が43.3%。1級は8.1%。
1級こそ難関資格ですが、2級ですら43%と取得しやすい資格と言えるでしょう。
その為、司法書士や弁理士、行政書士など、難関な法律系資格を取得する前の、基本知識を得る最適な資格でもあります。
『ビジネス実務法務検定』は転職や就職に使えるのか
医者や弁護士の様な独占資格ではない限り、「この資格があれば就職できる」とはいかないでしょう。
また、合格率70%の3級だけでは、いまいちアピールとして弱いと言わざるを得ません。
『ITパスポート』や『簿記』といった、希望する業種の資格を合わせる事で、評価はより高くなる事でしょう。
コンプライアンスはますます重要になっていく
狭義のコンプライアンスは『法令順守』で間違いありません。
しかしコンプライアンスには『企業モラル』としての側面があります。
SNSが普及した事で、1人の社員の行動が会社全体の不利益に発展する事も珍しくはありません。
個人のコンプライアンスの意識が重要視されると共に、ビジネス実務法務検定の価値は高まっていくと考えられます。