CEFRで何が分かるの?
最近、日本でもよく耳にするCEFRは、英語力とどのような関係があるのでしょう?
CEFRって何?
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages:ヨーロッパ言語共通参照枠)は、ヨーロッパで外国語を学ぶ人のスキルや習得の状況を示すための指標として、ヨーロッパの統合を進める国際機関欧州評議会(CoE)とケンブリッジ大学の語学試験機関ケンブリッジESOLが中心になって作成したガイドラインです。
英語に限らずドイツ語やフランス語など、さまざまに言語に当てはめることができるのが特徴で、EU加盟国内ならどの国でも通用するほか、最近では世界中の政府や学校が取り入れはじめています。
CEFRの6つのレベル
CEFRは、おおまかにA(基礎的な言語使用者)・B(自立した言語使用者)・C(熟練した言語使用者)に分けられ、さらに基礎的な英語力から、ネイティブと同様の英語力までが6つのレベルに細分化されています。各レベルの概要は以下の通りです。
- A1:日常的な表現や基本的な言い回しを理解し、簡単な会話のやりとりができる。
- A2:日常の基本的な表現を理解して、簡単な会話のやりとりができる。
- B1:身近な話題について理解でき、経験・出来事・意見などを短く述べることができる。
- B2:緊張せずにネイティブと流暢に会話のやりとりができる。
- C1:複雑な話題でも理解でき、明確でしっかりとした文章を作ることができる。
- C2:ほぼ全てのものが理解でき、細かな意味の違いを区別した表現することができる。
英語テストや検定で分かるCEFRのレベル
CEFRの普及とともに、メジャーな英語能力テストのスコアやで取得した英語検定によって、CEFRのレベルが明確に分かるようになりました。特に、CEFRを作成に携わったケンブリッジ英検や、共同の枠組みを提案する日本の英検はレベルがはっきり対応づけられています。またTOEICでは、必要なスコアの目安から判断します。
CEFR |
ケンブリッジ英検 |
英検 |
TOEICテスト |
TOEIC SWテスト |
C2 |
CPE |
|
|
|
C1 |
CAE |
1級 |
Listening 490点 |
Speaking 180点 |
B2 |
FCE |
準1級 |
Listening 400点 |
Speaking 160点 |
B1 |
PET |
2級 |
Listening 275点 |
Speaking 120点 |
A2 |
KET |
準2級 |
Listening 110点 |
Speaking 90点 |
A1 |
|
3・4・5級 |
Listening 60点 |
Speaking 50点 |