温泉宿は妊婦さんに優しい、でも…?
忙しい結婚式を終えた後に待っている楽しいイベントと言えば、新婚旅行ですよね。
豪華なホテルや刺激的な海外も捨てがたいですが、のんびりできる温泉宿もまた魅力的。浴衣に着替えて庭を散策したり、露天風呂に入って背中を流しあったり等々。
気取らない雰囲気が、かえって二人の仲や信頼関係を深めてくれるでしょう。
そんな温泉宿は、ハネムーンベビーを望むカップルには勿論、既に赤ちゃんが授かっているカップルにもおすすめ。落ち着いた雰囲気は妊婦さんの体に優しいですし、就寝中にベッドから転落!なんてヒヤリとするトラブルが起きる心配もないからです。
しかし慣れない環境のなかで数日間過ごすわけですから、色々な事に注意する必要もあります。
せっかくの新婚旅行で体調を崩してしまい、最悪夫婦ゲンカにまで発展しては大変ですから、以下の点には十分気を付けるようにしましょう。
熱すぎる温泉や、長時間の入浴はNG!
よく体が真っ赤になるほど熱~い温泉を好む人がいますが、妊娠中は絶対にNG。
肌や心臓に負担がかかりますし、のぼせて転倒する危険性があるからです。お腹が大きいと視界が遮られて足元がおろそかになることも考えて、ぬるめのお湯に数分浸かる程度にしましょう。
満16週~27週の妊娠中期がベスト
妊娠初期にあたる満15週までは、つわりや流産に気をつけなくてはならない時期です。
また妊娠後期にあたる満28週以降も体調を崩しやすくて危険ですから、無理に入浴してはいけません。
安全なのは妊娠中期にあたる満16週~27週とされていますので、入るならこの時期が良いでしょう。ただし温泉に入る入らない以前に、旅行自体を控えるべきという意見もあります。どうしても中止できない場合は、必ず産婦人科医によく相談してください。
衛生面をチェックして感染症を予防しよう
妊娠中は免疫力が低下しているので、通常より感染症にかかるリスクが高いとされています。
温泉は色んな人が利用しますから、入浴前に衛生面をよくチェックしましょう。循環式のお風呂である、脱衣所も含め掃除が行き届いている等が、確認すべきポイントです。気になる方は、大衆浴場より部屋についている家族風呂や露天風呂を利用すると安全です。
硫黄など、刺激の強い成分は避けましょう
硫黄やラジウムなど、刺激の強い成分が含まれている温泉は避けてください。
妊娠中は肌がデリケートになっているためです。また匂いにも敏感になっていますから、温泉の匂いで気分を悪くしてしまう可能性があります。
せっかく温泉に来たのだから、何らかの効能を得たい…という気持ちは分かりますが、自分の体を労わることを第一に考えましょう。泉質は、肌への負担が少ない弱アルカリ性が良いとされています。
病院が近くにある旅館に泊まろう
妊娠中は何が起こるか分かりません。万全を期すために、近所に病院がある旅館に泊まりましょう。
評判の良い産婦人科があるところなら、なおのこと◎です。事前に口コミなどで評判をチェックしておきましょう。病院が近くにあると思えば、精神的にも安心できますよね。