子供と遊ぶ日本の名作アニメを巡る5つの旅|トピックスファロー

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2012年9月24日
子供と遊ぶ日本の名作アニメを巡る5つの旅

アンパンマンやドラえもんなど日本には世代を超えて支持されている作品が数多くあります。しかし、そうした作品や作家のミュージアムの魅力はなかなか知られていません。そこで、親子で行っても絶対に損しないスポットを厳選して紹介します。

WEBライター
  

漫画の神様『手塚治虫

日本の漫画やアニメを語るなら、外してはいけない手塚治虫先生。
昨今の日本アニメの基礎を作った人物であり、「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「ブラックジャック」「アドルフに告ぐ」など、手掛けた作品は600作を超えます。

その評価は海外でも高く、アメリカで最も権威のある漫画賞として知られる「ウィル・アイズナー漫画業界賞」において2002年に日本人としては初の殿堂入りを果たしました。

宝塚市立手塚治虫記念館

館内では手塚治虫の誕生から漫画、アニメへの挑戦。そして漫画以外へと精力的に活動を広げていった手塚治虫の一生が当時の原稿やアイテムと一緒に紹介されています。
丁寧に展示されたその内容は、手塚治虫の進んできた道が、そのまま日本のマンガ文化発展の歴史とリンクしている事を教えてくれるでしょう。

他にも手塚治虫が手掛けたアニメ作品を自由に視聴できるスペースもあり、何度でも足を運べる場所です。

手塚治虫を師と仰ぐ90才の現役漫画家『やなせたかし』

全ての子供達のヒーロー「アンパンマン」の生みの親、やなせたかし先生。
アンパンマンがヒットしたのは60才近く。アニメ化は69才と遅咲きの漫画家ですがその創作意欲はとどまる事を知らず、絵本以外にも数多くのキャラクターデザインや作詞などを手掛けています。

香美市立やなせたかし記念館

アンパンマンミュージアムや、やなせたかし記念館公園など4つの施設から構成。
館内には描き下ろしのタブローやアンパンマンなどの絵本の原画などを近くで見ることが出来ます。
他にもアンパンマンのおもちゃや文房具などのキャラクターグッズも展示。もちろんここでしか手に入らないミュージアムのオリジナルグッズの販売もあります。

なかでも見てもらいたいのは、原作者やなせたかしをモチーフに作られた「やなせ兎像」と、バイキンマンの操るロボット「ジャイアントだだんだん像」の二つ。
特にジャイアントだだんだん像は全高7メートルの巨大な立像。これとアンパンマンが戦っていたかと思うと、胸に熱いものがこみ上げてきませんか?

漫画の鉄人『横山光輝

巨大ロボットアニメの元祖「鉄人28号」の原作者であり、漫画原作のアニメや実写化を結果的に推進していった横山光輝先生。
ロボット、SF、時代物、少女向け作品など、その作風は幅広いですが、特にストーリー漫画の手法はこの人が完成させたとプロが口をそろえて言うほどの名手。

特に「三国志」や「飛騨の赤影」といった歴史物の人気は高く、日本で三国志が支持され続けている理由は横山光輝の三国志が初めにあったからと言っても、決して言い過ぎではないでしょう。

KOBE鉄人PROJECT

JR新長田駅近くの若松公園に設置されているのが、実物大の鉄人28号。
全高15.3メートル。重量50トンのド迫力のモニュメント。足を踏み出し、こぶしを繰り出す姿は、まさにアニメの鉄人そのもの。

駅の周辺には横山先生の代表作「三国志」にちなんで、劉備や孔明の等身大の石造もありますのでそちらもお見逃しなく。

世界中にファンを持つ『スタジオジブリ

風の谷のナウシカ以降、日本の長編アニメーションを牽引し続けているスタジオジブリ。
ジャパン・ブランドとしての評価は高く、日経BPコンサルティングの調査では10年近く高い順位を維持しています。

代表作は「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」など多数。
しかし聞く人によって代表作が変わるのも特徴で、それぞれの作品に違った魅力がある事の裏付けともいえるのではないでしょうか。

三鷹の森ジブリ美術館

スタジオジブリが直接監修している、日本では珍しいタイプの美術館。
入れ替え制ではないとはいえ、チケットは完全予約制であり1日4回の入場制限を行っています。その為、繁忙時期であっても人でごった返すことはなく、むしろ世界に浸れる嬉しい配慮と言えるでしょう。

常設展示にはジブリ作品の人気キャラ「ネコバス」や高さ5メートルの「ロボット兵」など、ジブリ好きには感涙のキャラが出迎えてくれます。

またここで上映しているジブリオリジナルの短編アニメーションはパッケージ化されておらず、今後も予定が無いため、本当にここに来ないと見る事の出来ない作品ばかりです。
過去の上映作品の中には、となりのトトロのスピンオフ「めいとこねこバス」という作品もあったとか。

マンガの王様『藤子・F・不二雄』

言わずと知れたドラえもんの原作者。
国内でドラえもんを見たことがないという人はおそらくいないでしょう。その人気は世界中に広がり世界各国でアニメが現在でも放映されている事からもうかがえます。
ドラえもんを始め、キテレツ大百科、エスパー魔美などの「SF」を多く手掛けていますが、「すこしふしぎ」として子供たちに広めて行けたのは、藤子先生の作品があってこそでしょう。

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

開館したのは2011年とドラえもんの藤子先生の人気を考えるとちょっと遅かったような気がしますが、それだけに随所にこだわりを感じるミュージアムとなっています。
ジブリ美術館と同じく、チケットは予約制。入場は出来るのは10時ら2時間ごとの1日4回のみ。とはいえ入れ替え制ではないので、中ではゆっくりする事が可能です。

館内には直筆原稿はもちろん、等身大のドラえもんなど様々なキャラがいます。「きれいなジャイアン」や
「ピー助の背中に乗るのび太」など原作の1シーンを再現したオブジェは見ているだけでワクワクします。

ちなみにほとんどの美術館で貸し出している音声ガイダンス。
ここで用意されているのは「おはなしデンワ」。心にくい演出ですよ。

著者:塩屋 謙

WEBライター
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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。