世界唯一!野生の猿が入る温泉『地獄谷野猿公苑』|トピックスファロー

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2013年3月8日
世界唯一!野生の猿が入る温泉『地獄谷野猿公苑』

世界で唯一、温泉に入る野生の猿を観察できる地獄谷。「スノーモンキー」愛称で日本よりも海外で注目を集める地獄谷野猿公苑はいかにして作られたのでしょうか?野猿公苑の近くにある温泉も合わせて紹介します。

取材ライター
  

世界でたった1ヶ所『温泉に入る野生の猿』がみられる場所

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冬の時期になると気持ちよさそうに温泉に入る猿の映像を見たことがあるかと思います。

しかし、この温泉に入る猿というのは、実は日本にしかいない事を、私たち日本人にはあまり知られていません。

世界的に有名なスノーモンキー

地獄谷の猿が世界に向けて紹介されたのは、1970年、アメリカの雑誌「LIFE」の表紙に取り上げられたのが最初
その後、1998年の長野冬季オリンピックの際に、世界各国の選手や関係者、記者などが訪れた事により「スノーモンキー」の名前で世界中に知られるようになっていきました

そのおかげか、「外国人が口コミで選ぶ日本の人気観光スポット」として、兼六園厳島神社と並んで紹介される程、有名な観光スポットとして認知されるようになりました。

map ⇒ 地獄谷野猿公苑

「害獣」として処理される予定だった猿たち

しかし、猿と人との共存が上手くいっている例は少なく、里に下りてきた猿の多くは害獣として処理される事がほとんどです。
この地獄谷のスノーモンキー達も例外ではなく、当初は駆除される予定でした。

そんな中で、餌付けという手段を用いて人の住む場所から離し、同時に猿を観察する為の施設として作られたのが、この『地獄谷野猿公苑』の始まりです。

始まりは1匹の小猿

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しかし、もともとニホンザルには温泉に入る習慣はありません。むしろ水を嫌う傾向になります。

そんな中、一匹の好奇心の旺盛な小猿が、後楽館にある露天風呂に入るようになり、そこから群れ全体に広まっていったようです。

スノーモンキーに会うには真冬がベストシーズン

地獄谷の猿達が温泉に入浴するのは、寒さ対策の為。気温が高い夏などでは温泉入る姿を見る事は難しいでしょう。
その為、雪の降る真冬こそがベストシーズン。

ただし、野猿公苑までは雪の山道を30分近く歩く必要がありますので、防寒と雪山用の靴を忘れてはいけません。

随時ライブ画像公開中

そんな可愛い猿たちの入浴シーンは『地獄谷野猿公苑公式サイト』 地獄谷野猿公苑(日本語)にて、随時配信中。

猿の入浴する姿や、人と猿たちがどれだけ近くにいるかを見て、驚く事でしょう。

スノーモンキーライブ画像もこちらで確認できます。(野猿公苑ライブカム)

地獄谷近くの温泉宿

そんな地獄谷の温泉と言えば、野猿公苑から直線距離にしたわずか50m。
温泉猿たちの切っ掛けとなった『後楽館』がおすすめです。

150年続く秘湯『後楽館

地獄谷温泉後楽館と間欠泉

出典:ウィキペディア

創業は明治元年。約150年続く老舗の温泉宿。
泉質は、神経痛やリウマチに効果がある、弱アルカリ性石膏泉苦味泉。
源泉掛け流しの温泉ですが、温度が非常に高いので注意が必要です。

世界で唯一、猿と混浴できる露天風呂

また、いまだにこの後楽館に入浴に来る猿もおり、世界で唯一、野生の猿と混浴できる温泉としても有名です。
ただし、相手は野生の猿。むやみに近づくと怪我をする恐れもあるので、遠巻きに観察するだけにしましょう。
さすがに、「猿と混浴は遠慮したい」という方には、内風呂や家族風呂もありますので、そちらで旅の汗を流してはいかがでしょうか?

また、川を挟んだ向こう側でふき出す、国の天然記念物「渋の地獄谷噴泉」も見ものです。

ただし、「秘湯」と呼ぶに相応しい趣深い歴史ある温泉宿。
施設面に過剰な期待をしてはいけません。

地獄谷・後楽館アクセス

住所:〒381-0400 長野県下高井郡山ノ内町地獄谷温泉
TEL:0269-33-4376
公式サイト:後楽館(下高井郡山ノ内町 地獄谷温泉)[ホームページ]

著者:和田ちえみ

取材ライター
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三度の飯より書くこと聞くことが好き。インタビューやプロフィール作成、企業社内報など堅い文章も書けます。人の話を聞き、それをまとめるお仕事が多いです。