道東の中標津町には【地平線が丸く見える】人気の開陽台展望台がある|トピックスファロー

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2015年5月27日
道東の中標津町には【地平線が丸く見える】人気の開陽台展望台がある

中標津町の開陽台展望台の上に立つと、ぐるっと一回り見渡しても視界をさえぎるものがない。そのパノラマ度は実に330°、さらにその地平線を良く観察すると、なんと丸く見える。まさしく地球は丸い、と実感できる場所だ。

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圧倒的なパノラマ感が味わえる展望台

草原が大地が、自分の周りが丸くなる

北海道は道東の中標津町の郊外に開陽台展望台がある。その標高270mにある展望台に立つと、圧倒的な眺めが広がる。地平線が見える、だけでも珍しい。なんと、その草原、牧草地、丘陵からなる地平線が分の周囲の330度に渡って広がっているのだ。

草原

わずか30度の部分にだけ遠くに山並みを望む以外は、ぐるっと地平線に囲まれる錯覚を感じる。そして、眺めていると、地平線が湾曲しているように見える。
地球が丸いことを、実感できる場所だ。晴れた日には、野付半島や国後島まで望むことができる。

開陽台ならではの眺望

開陽台展望台から、地平線がグルリと見えるので、空の眺めもほぼ360度見渡せる。特に夜がおススメで、ここはまさに天然のプラネタリウム。満天の星が降り注ぐかのように見える。

真上に輝く天の川、多くの星が見えるので星座を探すのも一苦労。見つめていると、広い大空を横切るかのようなスケール流れ星がきらめく。地球が銀河系の一つであることが、大きなスケールで感じることができる。

また、開陽台の西側には広大な開陽台牧場が広がる。東京ドーム約100個分の広さの牧草地に、約1000頭の乳用牛が放牧されている。牧場には遊歩道もあり、のんびり草原で放牧されている牛があたりにいる。

冬には、チャンスがあれば、不思議な光景を見ることができる。それは、「四角い太陽」だ。太陽の高度が最も低く、大気の層がもっとも厚くなる日の出時に見えると言われている。地平線から登る太陽が、赤く四角の形で空に上がっていく。冬でも、気象条件があった時にしか見ることができない。

ライダー達が憧れる直線道路「http://kandonotoki.jp/detail.aspx?ID=00086」

この開陽台展望台のある道東地区は、その地平線の眺望だけでなく、スケールの大きい景色が広がる。

中標津の街から開陽台に向かう町道北19号線は、延々と続く直線がライダー達の憧れになっている。牧場や森林の中をまっすぐにアップダウンが続く道路は、眺めるだけでも壮観だ。

周囲に牧場が多いことから、牛乳を出荷するためのタンクローリーが多く通ることから「ミルクロード」と呼ばれている。

北海道の道

温泉や雄大な自然

裏摩周の絶景

開陽台展望台で地球スケールのパノラマを味わった後は、道東の珍しい風景がおすすめだ。

摩周湖といえば、弟子屈町からの国道にある展望台からの眺めが一般的。しかし、中標津町からは、ちょうど対岸にあたる裏摩周展望台から、独特の眺めを味わうことができる。

湖の北東側にある裏摩周展望台からは、比較的霧も少なく、原生林に囲まれた摩周湖が見渡せる。特に夕方は、摩周湖の方角に夕日が沈むので、原生林のシルエットが湖面に反射する様子が美しい。

裏摩周への道の途中に、養老牛温泉がある。深い自然の中にある静かな温泉地で、無色透明で豊富な湯量を誇る素朴な味わいだ。

渓谷や谷間の豊かな自然に囲まれた露天風呂でゆっくり旅の疲れを癒した後は、地元産の牛乳で作る「ミルク料理」が味わえる。養老牛温泉で工夫した、ここでしか味わえない料理だ。

map ⇒ 中標津町

牛の頭数が人間より多い中標津

中標津町の人口は約2万5000人。これに対し、町で飼育している入用牛は約4万頭になる。

郊外の道の両側には至るところに、放牧されている牛に出会う。時には、牛の群れが道を横断する場面に合うと、しばらく車を止めて周囲の景色を味わうしかない時も。時間がゆっくり流れる中標津の町は、人々が考えることもスケールが大きい。

「なかしべつ夏祭り」の最大の特徴は、6000個もの提灯だ。会場の総合文化会館の広場の特設ステージを中心として、四方から提灯が並べられ、その数6000個は日本一。提灯に明かりが入る夜の光景は圧巻だ。

別海には日本最大の「砂し(さし)」野付半島

独特の地形が育むグルメや奇観

中標津町の隣、別海町にも、日本最大の光景がある。知床半島と野付半島の中間にある、野付半島は全長26km、日本最大の「砂し(さし)」だ。

砂し」とは、海流によって運ばれた砂が、長年に渡って堆積してできた地形のことだ。複雑に入り組んだ海岸線のため、海底に藻が繁茂しやすく、多様な生物の住処となっている。

また、海流が侵食してトドマツが立ち枯れた風景は、地の果てを想わせる荒涼とした雰囲気を持っている。

野付半島の名物、ホッカイシマエビも、これらの藻に守られ多く繁殖している。渡り鳥にとっても餌が豊富な休息地となり、秋から春はオオハクチョウ、ヒドリガモ、コクガンなどが多く飛来する。

砂浜

map ⇒ 野付半島

自然を守るシマエビ漁

ゆでたホッカイシマエビは他のエビ類と違い、味に独特のコクがある。
人気のグルメ、ホッカイシマエビの漁期は初夏と秋の2回だけで、明治時代から伝わる打瀬船(うたせぶね)による漁だ。

ホッカイシマエビの生息する野付湾は水深が浅く、干潮時には干潟が露出する。その浅瀬に繁茂するアマモなどで形成される環境が、ホッカイシマエビの生息地だ。

従って、スクリューの付いた船で乗り入れると、これらの藻を荒らしてしまう。そのため、現在も帆を上げた船で漁をする。この打瀬船による漁も、野付ならではの光景だ。

歴史をたどる

野付半島では何度もマンモスの化石が発見されている。太古の昔から多くの生物の営みがあった。また、江戸時代の後半から明治時代にかけ、野付半島は船で国後や千島列島への交通の要所だった。北方の産物の交易基地として、商人や北方警備の武士で賑わった。

町の古老に語り継がれた話では、野付半島の先端に「キラク」という街があり、武家屋敷が並び、道は敷石で整備され、遊郭もあったと言われている。だが、古文書や地図には「キラク」があった記載はない。江戸から明治にかけて、劇的に変化した北海道を感じさせるロマンだ。

道東は見どころ満載

地平線がグルリと見渡せる開陽台展望台、秘景スポットの裏摩周、野付半島の広大な風景など、道東にはスケールの大きい眺望が広がる。その中で、ゆったりした時間を味わうのも、貴重な旅となりそうだ。

著者:メイフライ

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スポーツ関連や、バイオマス、太陽光などのエネルギー関連で取材、ベンチャー企業の企画室での職務経験があります。