ネットショップで低リスクに独立開業を目指そう
独立して店を開き、ゆくゆくは全国チェーン展開の巨大グループに…という夢を抱いている人は意外と少なくないものです。
しかし、守尾よく独立開業を果たしても生計を立てるのが精いっぱいで、チェーン展開どころか1号店を維持するのも厳しいという人もまた少なくないのです。
店舗を持つということは集客や店頭在庫のコントロール、リピーターを獲得するための店の雰囲気づくりや駐車場の用意といった様々な課題をこなさなければならないし、確実に利益を出せる経営方法を確立しなければならないのです。
こうした店舗経営に伴う煩わしさやリスクを最小限に抑えるために、ネットショップで独立開業することは一つの有効な手段だといえます。
ネットショップの利点とは何か?
ネットショップとは、建物としての実体をもった実店舗とは逆に、ネット上に構築されたバーチャルな店舗のことで、ヤフーや楽天などのポータルサイトを利用して運営されるお店のことです。
ネットショップには実店舗では実現困難なこともあっさりと実現できるメリットが備わっているのです。
実店舗無しで運営できる!
ネットショップの利点として大きいのが、実店舗を用意しなくても運営していけるということです。
実店舗を運営するとなると、テナント物件なら賃貸料・敷金・礼金・光熱費もろもろを払えるだけの資金を準備しなければなりません。
また実店舗を利益が出る程度に繁盛させるには集客率が高く訪れやすい立地だとか、リピーターが付くような店全体の雰囲気を考えなければなりません。それに家も店も使えば汚れていくので毎日のように掃除したりしなければなりません。
しかしネットショップの場合だとパソコンを動かすための電気代やポータルサイトの利用料など、実店舗の家賃よりも運営費を確実に安くできます。
実店舗がないから掃除しなくても構わないということもメリットといえます。
実店舗よりも多くの人を幅広く、世界中から集客できる!
「実店舗がある」ということを極端に言えば「土地に縛られている」のと同じことです。
例えば、東京都内に最大25人まで客が入れる店があったとします。そしてカナダ在住でこのお店のリピーターになる可能性が潜在的にある客が50人いたとします。
しかしこのカナダ在住の潜在客50人のうち、何人が自発的に来日してこの店を訪れてリピーターとして何度も訪れるようになってくれるでしょうか?
逆にネットショップの場合、インターネット環境さえあれば世界中のどこにいても自由に何度でも来訪できるし実店舗よりもキャパシティを大きく取れるので、数十人数百人の客が同時に訪れることができます。
このように、物理的な距離がないこともネットショップの利点の一つなのです。
ポータルサイトの決済システムを利用できる!
消費者にとっては、商品の支払いに使える手段が現金だけよりもクレジットカードや電子マネーに対応していた方がうれしいものです。なおかつ、ポイントサービスもついていれば言うことなしです。
しかし、実店舗でクレジットカードや電子マネーによる決済を導入するには専用端末や対応レジスター、決済システムへの加入など決して少なくない初期費用が掛かってしまいます。
ネットショップの場合、ヤフー・楽天などのポータルサイトを利用して出店するとポータルごとの決済システムを利用して清算処理を行うことが出来ます。
システム利用料は掛かるものの、ポータルの決済システムにはポイントサービスが付随しているので利用するだけの価値を客にも提供できるのが強みです。
仕組みさえ作れば無人で24時間営業も可能!
最近では珍しくない24時間営業のお店。消費者には便利であっても経営者にとっては面倒の塊でしかないのです。
まず、24時間営業するということは1日8時間労働でも早番・遅番・夜勤の3交代制シフトを汲まなければならないので人員が必要になりますし、人件費も必要になります。
24時間店を開けているということはそれだけ光熱費もかかりますし、万が一のための防犯設備も必要になってきます。24時間営業を実店舗で行うには、相応の資金が必要になってくるのです。
ネットショップの場合、買い物を行うためのシステムは自動化されているため店員がついてなくてもレジでの清算から発送までを流れ作業で自動的に行うことが出来ます。しかも、24時間いつでも好きな時に買いものが出来るのです。
取り扱う商品によっては有効な戦略になりうる
このようにネットショップでの開業は、実店舗での開業が持つ金銭面でのリスクを大きく低減させてくれる可能性があります。
しかし、「ネットショップを開業すれば誰でもリスクなく大繁盛できる」というわけではありません。ネットショップに向いている商品もあれば向いていない商品もあるのです。
例えば衣類などはネットショップ向きのように思えますが、試着してみないとサイズが合っているかわからないし、写真の撮り方によっては生地の色合いも実物と違って見えます。
限定生産のブランドバッグやジュエリーなどは実店舗で買い逃したからネットで買う、という人も少なくありません。
このように、売れ筋になりうるよう商品を取り扱うことが出来ればショップの経営を軌道に乗せることはそんなに難しくないことなのです。