ネットショップをバーチャルオフィスで開業する時の6つの注意点|トピックスファロー

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2013年1月7日
ネットショップをバーチャルオフィスで開業する時の6つの注意点

自宅で仕事をする方法として注目を集めているネットショップ。その開業に際してバーチャルオフィスの利用を検討する人が増えています。なぜ自宅でできるネットショップにバーチャルオフィスが必要になるのでしょうか。その理由を調べました。

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バーチャルオフィスを使うメリット

PCとインターネットがあれば始められるネットショッピング。
しかし、おこずかい程度の小さな規模なら問題にならない事でも、商品量が増えたり家族が一緒に暮らしている場合、全てを自宅で行うのは難しいかもしれません。

1・住所や連絡先を知られない

ショップを開業するには、特定商取引法により、住所や連絡先を明記する事が義務づけられています。
しかし、誰とも知れない人に自宅の住所や連絡先を知られることに不安は感じないでしょうか?

もちろん住所を載せたからと言って、犯罪に巻き込まれるとは限りません。
しかしそれ以外にも、商品に関する質問や出荷の状況など、ショップを利用するお客さんからの電話がかかってくることは予想できます。
それも、利用者の多くがネットでゆっくりとショッピングを楽しむのは、帰宅した後の夕方から夜中にかけて。つまり、夜の遅い時間に家の電話が何度も鳴る事が予想できます。
これでは、空いた時間に副業をしたかったはずが24時間、常にネットショッピングに追われることになり、気の休まる時間が無くなるでしょう。

ショップへの連絡先をバーチャルオフィスで登録しておけば、自宅の住所を知られることもありません。また、ショップオーナーと利用者の間に電話転送サービスを挟むことで、常に家の電話が鳴り響くという事態を避けることが出来ます。

2・在庫の管理がしやすい

ネットショップの強みは『在庫を持たなくても良い』という事です。
そのからくりは、利用者から注文を受けた後、卸やメーカーに連絡し直接購入者の元に発送してもらう『ドロップシッピング』にあります。ですが、このドロップシッピングにも問題が無い訳ではありません。

しかし、その問題の多くは『手元に商品が無い事』に起因しています。
つまり、バーチャルオフィスを倉庫代わりとして利用する事で、自宅のスペースを占領されることもなく、多くのトラブルを回避する事が可能となります。

商品発送に時間を取られない

在庫が手元にあれば、すぐに梱包し購入者へ発送することが出来ます。もちろん自分で行っているので、土日だろうと、祭日だろうと発送準備を行うことが出来ます。

しかし、ドロップシッピングでは発送は業者任せになってしまうので、どんなに急ぎの商品でも、業者が動いていなければ購入者に届ける事は出来ません。
午前中に頼んだ商品が、その日の午後に届くサービスを展開するサイトがあるにも関わらず、このタイムラグは利用者の不満になります。

商品の状態を確認できる

ひどい業者を利用した場合、注文と違うものや不良品を発送する事も考えられます。
そういった場合、苦情を受けるのは全て『ショップオーナーのあなた』です
返金するにしても交換するにしても、購入者のクレームを受けた後、今度は卸業者に対してクレームを付けなければなりません。

この橋渡しがスムーズに済めばよいのですが、卸業者が非を認めない事も考えられます。
実際、商品を一度も見ていないあなたが、どの時点で問題があったかを見極める事は、ほぼ不可能でしょう。

卸業者の在庫切れに対応できる

自分のサイトに商品の注文があり、業者に発送を依頼したところで発覚する在庫切れ。
購入者にしてみれば、「在庫が無いなら、無しって書いておけ」と不満を持ちますが、ショップオーナーにしてみても「在庫が無いなら伝えてくれ」と同じ思いになるでしょう。

3・サイトにブランドイメージをつけやすい

例えば、-40℃でも使える防寒具を購入したい人が沖縄で商品を購入するでしょうか?
他にも、銀座と渋谷では取り扱っている商品に違いやこだわりが現れます。
一等地の住所であっても簡単に取得できるバーチャルオフィスは、その場所のイメージを住所という形でブランドにする事が可能です。

バーチャルオフィス選びで気を付ける事

良い事尽くめのバーチャルオフィスにも問題はあります。
利用する際には、しっかりと問題点を把握したうえで、検討する必要があります。

1・コストがかかる

安いと言っても、月々数万円。さらにオプションを追加すると料金はさらに上がります。
ネットショッピングが最初から売り上げを伸ばすのは難しいでしょう。
少ない収入の中からバーチャルオフィスの家賃を払う事で、収入がマイナスになってしまっては元も子もありません。

2・口座を作れない

実態のないバーチャルオフィスが振り込め詐欺などの犯罪に使用されるケースが増えています。
その為、ショッピングサイトで使用する口座をバーチャルオフィスの住所で作ろうとしても、窓口で断られるケースが増えています。

口座が必要な場合は、バーチャルオフィスとの契約より先に、金融機関へ相談するか。もしくは起業者向けに金融機関と協力しているバーチャルオフィスを探した方が良いでしょう。

3・信用が低くなっている

上記の犯罪の件もあり、『バーチャルオフィスが犯罪の温床になっている』という間違った認識を持っている人が増えているのも事実です。
バーチャルオフィスの利用者は、正式な契約の元で住所を借りており、後ろ暗いところはないかもしれません。
しかしネットで住所を検索すると、同じ場所に大量の企業が入居している事が分かります。
バーチャルオフィスに馴染みのない多くの利用者の目には、胡散臭く映ってしまうのも仕方がないのかもしれません。

バーチャルオフィスの利用は計画的に

バーチャルオフィスは使いこなせば、ネットショッピングの運営の強力な武器になるかもしれませんが、コスト面で負担になる事は避けられません。
バーチャルオフィスの利用には、自分のサイトとの収益を考えての利用が必要でしょう。

著者:渡辺芳樹

企画やWEBサイト製作までも手掛ける、ライターもどき
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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。