理解度別パソコンスクールの利用法
今やテレビや自動車と同じく「一家に一台」は当たり前の普及率を誇るパソコン。 1990年代前半までのパソコンはそれこそ今でいう理系メガネ男子や草食系男子の独壇場だったものですが、1995年の「Windows95」の発売をターニングポイントとして大きくその認識とパソコン市場の情勢を一変させ、現在のような高い普及率へとなっていったのです。
この辺の話は専門書や歴史書に任せるとして、今やパソコンは誰でも持っているし使えるのが当たり前で、関連資格を習得しておけば専門職だけでなく一般職にも有利という時代です。 しかし、その一方ではパソコンを使いこなせていない人も少なからずいます。 身近に乱立しているパソコンスクールをどう利用していけば、苦手な人・得意な人を問わずスキルアップにつながるのでしょうか?
パソコン音痴の人は初心者向けコースを
一般的には、「パソコンが使える」とはどの程度の操作が出来ることを言うのでしょうか。 私見ですが「パソコンの電源操作、ショートカットを含めたキーボード操作、マウス操作、アプリケーションの起動・終了」が出来ることが「パソコンを使える」ことの最低条件であると思います。
このレベルに達していない、例えば電源を切るのにコンセントを抜くとか、マウスを転がしすぎて「マウスパッドが小さすぎる」と思いがちだとか、「Caps Lock」からかな入力に戻せなくなるというような初心者にありがちなミスをしてしまう人は、迷わず初心者向けコースに入会するべきです。
しかし、「初心者コースに通っていることを知られるのが恥ずかしい」と見栄を張って、中級者・上級者向けコースを選んでしまう人も少なくないのが難点です。
仕事に役立てたい中級者にはWord・Excelコース
自分用のパソコンを持っていて、インターネット閲覧は毎日の日課という中級者の人はWordやExcelを専門的に学ぶコースの受講をお勧めします。 Word・Excelは今やパソコンを導入している会社の必需品となっており、せめて「ファイルの新規作成」から「保存」「印刷」くらいは出来ないと話になりません。
もしも、Excelでの作業を自動化できるマクロのプログラミングを学べるコースがあればそのコースを選びましょう。Excelマクロは、仕事の効率化を図れてとても有用な技術でスキルアップにもキャリアアップにも活用できます。 ただし、ある程度のパソコンの知識がないとコース内容についていけなくなることが多いのが難点といえます。
上級者ならWeb制作かプログラミングコース
人よりもパソコンに詳しく、誰かがパソコンで困ったことがあるとすぐ頼られてしまうという人はWeb制作やプログラム言語を学ぶコースを受講することをお勧めします。
一時期のITブームは鳴りを潜めたものの、IT技術者の需要自体は今も衰えてはいません。むしろインターネットが生活と密接になればなるほど技術者がより多く必要になっているのです。
上級者向けのコースなので、強い意志と十分な知識がないと途中で挫折してしまうことも多いのが欠点ですが、修了できればキャリアアップは確実です。
資格取得もパソコンスクールで出来る
ITパスポートやMOSなどのパソコンに関連する資格は、独学でも取得のための知識を身に付けることは可能ですが、独学だと自分に甘えが出てしまって十分な実力が身に付けきれないことも…。 パソコンスクールでは、IT関連資格の習得を目的とした講座を受講できるだけでなく、各資格の試験を開催しているところもあります。 一昔前は試験会場のある主要都市までいかなければ受験できない資格が多かったので、かなり便利になったといえます。
パソコンスクールを上手に活用すれば、あなたのパソコンライフをより実りのあるものにしてくれること間違いなしです。