動物好き必見!ペットビジネスにも必要な愛玩動物飼養管理士の資格|トピックスファロー

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2013年6月25日
動物好き必見!ペットビジネスにも必要な愛玩動物飼養管理士の資格

2012年に行なわれた動物愛護法の改正により、業務として動物を取り扱う場合には市町村への登録が義務付けられました。そこで必要となってくるのが愛玩動物飼養管理士の資格。この資格を持つ事のメリットと資格取得の方法をまとめます。

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2012年に法改正された動愛法

ブルドッグ

5年に1度、法改正が行われる『動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法/動愛法)』。
2012年の改正案では、「20時以降、猫カフェの運営禁止」という条文が盛り込まれ、物議をかもしました。

結果的には、「犬猫の20時以降の夜間展示禁止」「猫カフェは22時まで展示を認める」という事に落ち着きましたが、実はもう一つ、大きな改正が行われていました。
それが『ペットの販売や展示業者の登録義務』です。

これまでも登録義務はありましたが、今回の改正でその範囲を拡大。
規制対象外だった「インターネットの代理販売」や「動物のオークション」等、飼育施設が無い場合でも登録が必要となり、動物を取り扱う業者は全て対象となっています。

ペットビジネスに必要な『動物取扱責任者』

動物取扱業を行う際には、市町村への登録が必要となるのですが、登録を受ける条件の1つが『動物取扱責任者』の選出です。
動物取扱責任者は誰でもなれるものではなく、「実務経験」や「動物学校での教育」、「公平性及び専門性を持った団体が認定した有資格者」のどれかに該当しなければなりません。

愛玩動物飼養管理士の資格

愛玩動物飼養管理士とは、日本愛玩動物協会が認定する民間の資格です。
そして「日本愛玩動物協会」は、環境省が認める「公平性及び専門性を持った団体」であり、『愛玩動物飼養管理士』は、動物取扱責任者の条件を十分に満たす資格という事になります。

愛玩動物飼養管理士は汎用性の高い資格

動物取扱業は、下記の6つの業種に分類され、資格の種類によっては認められない業種もあります。

  • 販売-小売、ブリーダー、施設を持たない通販業者(ネット販売)など。
  • 保管-ペットホテル、ペットシッターなど。
  • 貸出-ペットレンタル、動物タレントなど。
  • 訓練-動物の訓練、調教など。
  • 展示-動物園、水族館、アニマルセラピーなど。
  • その他-セリ、オークション、老化した犬猫用ホームなど。

「愛玩動物飼養管理士」は、これら6種類、全ての取り扱い責任者になれる資格。
獣医師や動物看護士と同等の扱いを受ける事ができます。

1級・2級に制限はない

また、この資格には1級と2級がありますが、どちらであっても動物取扱責任者となる事に制限はありません。
ただし、最終的には市町村の判断となりますので、最寄りの市役所への確認が必要です。

資格を取得する方法

愛玩動物飼養管理士の資格を取得する方法は2通り。

1つ目は、8か月間の日本愛玩動物協会の通信教育を受講し、試験に合格。
2つ目は、日本愛玩動物協会が認定した養成校に通い、資格を取得。

満18歳以下。もしくは過去に動物愛護法に抵触し、罰金刑以上の罰則を受けたことがある場合、受講はできません。

ペットと暮らす全ての人に取得してほしい愛玩動物飼養管理士

鳴いている猫

ペットビジネスを行うには、『愛玩動物飼養管理士』の資格が不可欠という事を説明してきました。
しかし、この資格で学べる知識は、法律関係だけではありません。

衛生、公害、疾病予防、しつけなど、動物を飼う上で必要な知識を体系的に学ぶことが可能です。

ペットショップやブリーダーを目指す人はもちろん、自宅でペットを一緒に暮らしている人は、受講を検層してみてはいかがでしょうか。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。