1.妙にリアルな夢を見始めるのは要注意です
朝起きたときに、妙にリアルな夢を見たことがありませんか?
まるで夢の中の出来事を実体験したかのように疲れていて、胸辺りが妙に重苦しかったり、息苦しかったりといった感じがして、クタクタになったことはありませんか?
これは、あなたの深層心理の訴えです。
眠っている間に、脳の中で1日の記憶の整理が行われています。
夢とは、その記憶の整理の過程の副産物です。
だから、その夢がリアルだということは、強烈な嫌な記憶だということです。
体がヘトヘトになるほど嫌な感情ということは、強烈なストレスになっている証拠なのです。
そのことに気付いていないことが問題です。
マジメな人ほど、息苦しい生活をしている
人は理性によって生きているものです。「○○すべき」という責任感や道徳観によって自分の深層心理を閉じ込めてしまっていることが、真面目な人ほど多いものです。
しかし、人は、その人の仕事の力量と心の繊細さは案外反比例しています。
なぜなら、心が繊細で、自分に自信が無いから、自分に義務や責任を課し、ちゃんとしようと努力して能力を磨いてきた人だからです。
心の繊細な人は、能力に関係なく、人の心に敏感で優しいのですから、仕事の能力に関係なく、他人の心を優先しがちです。なので、仕事で勝ち抜いていくには、心が痛むことが多少はあるはずです。
心に嘘をつく、しかし夢は真実を映す
そのような人は本来競争を好みません。
そのような時間をゆったり過ごす自然を愛する人が、仕事をバリバリこなし、太陽を浴びずにデスクにしがみついているなんて不自然です。
でも、周囲が期待している気持ちも敏感に察してしまうので、周囲の期待に応えようと自分に、ムチ打って頑張っているのです。
本当は、女友達と遊びたいのに。合コンだっていきたいのに。いつの間にか、そんなのには、まるで関心が無いかのように振舞わないといけなくなってしまった。そんな不満も心の底ではいっぱいかもしれません。
でも、そんな気持ちは認めたくないので、一生懸命見ないようにしているというのに、自分の心には嘘はつけません。だから、夢にうなされるのです。
2.朝目覚めたときに体が重いときは睡眠不足です
自分が認めたくなくて、目を背けているのに、「いやだー!!」という心の叫びがあるから、心の戦いが夢に現れるのです。
どちらも自分の正直な心の叫びですから、疲れれてしまいます。
このあまりにもリアルな夢は、眠りの浅いときにしか見ません。
良く眠れていない証拠です。
レム睡眠とノンレム睡眠をバランスよくとる
人の体のメンテナンスは、眠っている間に行われます。
「良質な睡眠」とは、寝入りに3時間の熟睡の後、「レム睡眠(浅い眠り)+ノンレム睡眠(深い眠り)」、90分セットの繰り返しです。
なので、熟睡していれば、「3時間(熟睡)+90分×○セット」の時間の睡眠がとれていれば、最低4時間半といった睡眠時間が短くても気分爽快な目覚めができるのです。
レム睡眠とノンレム睡眠のときには何が起こっている?
レム睡眠時に体のメンテナンスと記憶の整理が行われます。
レム睡眠中は、脳は働いていますので、寝返りや寝言・歯ぎしりをするのもこのときです。
一方ノンレム睡眠で脳の休息が行われますので、呼吸や心拍等、生きるのに必要な臓器の最低限の活動しか行われません。
この脳の休息が充分に行われていないと、疲労感が残ってしまうのです。
レム睡眠とノンレム睡眠が交互にしっかり行われ、脳がしっかり休息された状態でなければ、人の体の疲労はどんどん積もり積もっていきます。
脳の疲労がたまるということは、ホルモン分泌の乱れや免疫低下、体温低下、身体に良いことは一つもありません。
3.睡眠不足は心の疲労を加速させます
このような睡眠不足は、心身の疲労を加速させます。
心に逆らってどんどんがんばってしまうと、心だって病気になります。
身体でいうと、過労が続けば病気で倒れてしまいます。
過労死という言葉が、話題になりましたね。
心だって同じです。
がんばりすぎると「心の過労」となって、心の病に陥ってしまいます。
風邪も放置しておくと、肺炎をこじらせ、命の危険さえあるように、心だって同じなのです。
人格障害も引き起こす?
不眠は心の病の最も軽い初期症状です。この時期に治しておかないと、どんどん病をこじらせて大変なことになってしまいます。
心の病は、ウツだけではありません。
あまりに現実を受け入れずにがんばりすぎていると、自分の人格をいつの間にか否定して、人格障害や記憶障害、その他精神疾患を引き起こす可能性もあるのです。こうなると大変です。
ウツが心の風邪なら、人格障害や記憶障害、その他は、心にガンができてしまったようなものです。
素直に休息することが、心の病の特効薬
心の風邪(ウツ)だって、重症になると、死にたくもないのに勝手に自殺願望症状が起きて、本当に死に至ることもありますね。
心のガンは、もっと恐ろしいのです。自分の性格ががらりと変わってしまったり、感情のコントロールができなくなってしまうのですから。
こんな恐ろしいことにならないように、自分の心に素直になって、弱音を吐ける勇気を持ちましょう。
できないことは、周囲に相談し、助けを求めるのです。
あなたが遊ぶことや休憩することを誰もとがめたりしません。
まとめ
いかがでしたか?
自分の心に正直になるには勇気がいりますが、自分の心に正直な人は、心の病になりにくいのです。
優しく真面目な人ほど、周囲の期待に応えようとがんばりすぎる傾向にありますので、少しくらい、休憩する勇気も必要です。
周囲全部の期待に応えるなんて、所詮不可能なのです。
本当に大切な人の心を守るためには、誰かの期待を裏切ることも必要です。
それに、悲しいことですが、あなたが少々休憩してもお休みしても、他の誰かが何とかしてくれるものなのです。
だから、勇気を持って自分の心に正直になりましょう。自由になりましょう。
リアルな夢を毎日見て睡眠不足になったら、心が肺炎やガンになってしまわないうちに、早めに心療内科の医師に相談することをお勧めします。