ネットもスマホも使い倒しながら通信費を節約する!
インターネット黎明期を体験した人にとって、「通信費をいかに安く抑えるか」というのはネットを利用する上での至上命題であったといえます。
現在のような常時接続・固定料金制がなく、使用時間に応じて料金が変動する従量課金制の時代は「ネットに長く繋ぎたい」と「通信費を抑えたい」というジレンマの板挟みに悩まされていたのです。
それに比べると、本当に今は良い時代です。
固定金額制でネットに繋ぎ放題、ケータイ・スマホもパケット定額制を利用すればどれだけメールを送っても一定金額内で収まります。
しかし、それでも通信費は高くついてしまうもの。
家庭用ネット料金+パケット定額サービスが毎月2万円を超えることはざらにある話です。
通信費を節約するには、どのような方法を取ればよいのでしょうか?
ケータイキャリアとプロバイダーを統一する
通信費が嵩む理由の一つには、家庭で使っているネット環境を提供しているプロバイダーとケータイ・スマホのキャリア(会社)がバラバラであるということが言えます。
例えば携帯はソフトバンクでプロバイダーはOCN、Yahoo!BBとau、DoCoMoとau ONE NETというような契約形態です。
ケータイキャリア・プロバイダーを同系列の会社に統一することが、通信費の節約に繋がります。
ソフトバンクならYahoo!BBに、auならau ONE NETというようにです。
ケータイキャリアと同系列のプロバイダーに加入すると電話料金の割引などのサービスが受けられ、通信費の節約に繋がります。
ただし、OCN・DoCoMoのNTT系列会社では法律上、キャリアとプロバイダーの統一による割引サービスの提供ができないため節約に繋がらないようです。
プロバイダーの契約を解除してスマホでネットに繋ぐ
家庭にネット回線を引いている人の中には、「回線を引いたけど家では頻繁に使わない、むしろスマホを常用している」という状態になっている人もいるのではないでしょうか。
そういう場合は、家庭用回線を解約してスマホでネットに繋ぐことを検討してみるのも手です。
スマホの一部機種には「テザリング」という、スマホを無線ルーターとして使う機能が備わっているものがあります。
つまり、テザリング機能をONにしてパソコンと連携させればそれだけでネットに接続できるのです。
ただし、テザリングに対応していない機種やテザリング利用に別料金が発生する場合もあるので前もって調べておく必要があります。
スマホのネット接続をWi-Fiだけで行う
パソコンやゲーム機につなげるネット回線は常時接続・固定料金なので、使う時間に関係なくかかる通信費は一定で済みますが、スマホやケータイで使われているパケット通信の場合だと従量課金制になっているので、使えば使うほどパケット料金が嵩んでいきます。
パケット定額を使えば一定料金内に収まるものの、全くネットに接続していない月にも最低料金が請求されるのが悩みどころ。
いっそのことスマホのパケット通信を遮断して、街中にあるWi-Fiスポットを利用してネットに接続してしまいましょう。
スマホでのWi-Fiスポットの利用は無料なので、パケット料金を圧縮することが出来ます。
ただし、パケット通信を遮断するとキャリアが提供しているEメールが送受信できなくなってしまいます。
なのでGmailなどのフリーメールを利用する必要があります。
SIMロックフリーのモバイルルーター+低価格SIMカードでネットもスマホも節約!
プロバイダーや携帯キャリアが提供しているモバイルルーターは、データ通信に特化した通信端末です。
パソコンにもスマホにも対応しているため、電波の届く範囲であればどこでも好きな場所でネットに高速で接続することが出来ます。
ただし、スマホと一緒で通信するためのSIMカードの交換ができないものも多く、通信料金がスマホとは別にかかってしまうのが玉にキズ。
SIMカードの交換ができるSIMロックフリーのモバイルルーターと、携帯キャリア以外が販売している低価格型のSIMカードの組み合わせることで通信費を大幅に節約することが出来ます。
低価格型のSIMカードは携帯キャリアと契約した会社が販売しているもので、定額制・従量制・パケット制限などの条件はあるもの、スマホ用・データ端末用プランよりも安く利用できるのが特徴です。
SIMロックフリーのモバイルルーター+低価格SIMカードはかなりの通信費節約になるのですが、電池の持ちがあまり良くないというデメリットもあります。
IP電話で通話料を節約しよう
メールやツイッターでのやり取りが流行しているとはいえ、電話での通話が完全にすたれてしまったというわけではありません。
友達や家族とついつい長電話してしまうこともしばしばです。
話しているうちに楽しくなって時間が経つのを忘れてしまうほど熱中することは良いことかもしれませんが、通話料が嵩んでしまうことを忘れてしまうのはいかがなものでしょうか。
長電話しがちな人は、IP電話を利用して通話料の節約を図ってみるとよいでしょう。
「IP電話」というと家庭用ネット回線が真っ先に思い浮かぶものですが、最近は「Skype」「050Plus」「LINE」など、IP電話がスマホ用アプリとして提供されています。
ただし、IP電話は相手も同じアプリを導入しているかIP電話網を利用していないと通話料の節約にならないというデメリットがあるので気を付けましょう。