乳がんは30代になったら意識しよう
女性の病気で代表的なものの1つに、乳がんがあります。
乳がんは年をとるにつれて発生率が高くなるという特徴があり、また30代になったら意識しつつ生活を送ることが大事と言われています。
発症に気がつかないとどんどん癌が成長してしまい、乳房の全切除どころか命を落とすこともありますので、早期発見と治療が何よりも優先されます。
このような最悪の事態を防ぐには、できるだけ早く癌を見つける必要があります。
それにはまず自己チェックをして、乳房がいつもと違わないかをよく確認してみましょう。判断材料となる代表的なものは、すでに知っている方も多いと思いますが“しこり”です。
乳房を触ってみて、怪しげなしこりが手に触れた場合は、乳がんの可能性を疑いましょう。
この時点で絶望してしまう人もいますが、初めから大げさにとらないで下さい。なぜなら乳がんは、良性の場合と悪性の場合があるからです。
できるだけ冷静に受け止めて、病院できちんと検診を受けてから判断するようにしましょう。
良性は弾力がある、悪性は硬い
ただ“しこり”と言っても、一体どのようなものなのか見当がつかない人もいますよね。
先ほども言いましたが、乳がんのしこりは良性のものと悪性のものとがあります。それぞれ以下のような特徴がありますので、ぜひ覚えておいてくだい。
- 良性のしこりの特徴…弾力があって、周囲組織との境界がはっきりわかる。押すと少し移動する。
- 悪性のしこりの特徴…硬くて形状やサイズが曖昧。押しても移動しない。
全てのケースにこの特徴が当てはまるわけではありません。ですから、あくまでも目安という認識でいてください。もし自分はどちらなのか判断がつかない、そもそもしこりの有無すらよく分からない…という場合は、やはり病院の検査できちんと確かめるのがベストです。
癌は、乳房の外側上部にできやすい
乳がんの自己チェックの仕方もお教えします。乳がんのリスクが高い年代になったり、乳房に違和感を覚えたりしたら、必ず実行してください。なお癌は乳房の外側上部にできやすい傾向がありますので、特にこの部分を重点的にチェックしましょう。
自己チェックの仕方
触診
- 親指を除く4本の指でチェックします。
- 指を揃えて、指の腹で円を描くように触ってください。
- 乳房だけでなく、脇との境目まで入念にチェックしましょう。
※あお向けに寝ると乳房が平たくなるので、チェックしやすいです。
視診
- 上半身裸の状態で、鏡の前に立ちます。
- 両腕を上げて、後頭部あたりで手を組みます。
- 乳房の様子をチェックします。
チェック項目
- 凹みがないか
- 左右対称か
- 腫れ物や湿疹がないか
- 不自然にひきつれてないか