睡眠環境のプロフェッショナル「睡眠環境診断士」とは
眠りの質と密接に関係する睡眠環境の専門家「睡眠環境診断士」についてご紹介します。
睡眠環境診断士ってどんな資格?
睡眠環境診断士とは、「特定非営利活動法人日本睡眠環境研究機構」が認定する、人々がより良い眠りをとるために設立された資格です。睡眠の環境に関わる「睡眠生理」「寝具」「環境」の3つをもとに、それぞれつながりを総合的に評価・診断するのが睡眠環境診断士の役割です。
寝る際の姿勢や硬さなどの「人と寝具の関係」、室温や湿度などの「寝具と環境の関係」、騒音や振動などの「人と環境の関係」を実際に視察しながら、睡眠環境を分析していきます。
睡眠環境診断士を取得するには?
睡眠環境診断士の資格を取得するには、まず睡眠環境研究機構が開催する「睡眠環境講座」を3日間受講し、最終日に実施される認定試験に合格する必要があります。
睡眠環境講座では、医学・工学・理学の博士を講師にむかえ、不眠や睡眠経過の調査などの人体と睡眠の関係のほか、空気質・温度・熱流・電磁波・ダニ・カビなどの寝室の環境、保温・弾力・水分移動・耐久性などの寝具の性能といった、多岐に渡る内容の講義が行われます。
講座は毎年2月下旬~3月上旬と8月下旬~9月上旬に2回開催され、2013年2月に開催された第21回の睡眠環境講座では、参加費用が8万円となっています。定員30名に達し次第募集が打ち切りとなるため、応募を希望される方はお早めに申し込み下さい。
睡眠環境診断士の資格を活かせる職場
睡眠環境診断士は、さまざまな角度から学んだ睡眠環境の知識を活かすことで、さまざまな職場での活躍が期待されています。
消費者に良質の眠りを提供するための布団・枕などの寝具やベッドの研究開発から販売のほか、睡眠環境がもっとも重要視されるホテルや旅館などの宿泊施設などで働いている人におすすめです。
さらに今後は、床ずれの予防や対策が必要とされる寝たきりの人が多い高齢者施設での需要が見込める資格だといえます。