噛み合わせが髪の健康を左右する
歳を重ねるごとに身体は老化し、衰えていくもの。筋肉と骨で木の幹のようだった腕は枯れ枝のごとく細くなり、風を受けた帆のようにピンと張った肌はたるんでシワだらけになってしまいます。
毛髪も老化が進むと白髪が増えていく一方で抜け毛が増加し、薄毛になってしまいます。体は日々の運動や食事である程度維持できますが、髪の毛は日々の生活習慣や遺伝などが関わってくるため、運動や食事だけではどうにもならないことが多いのです。
そして、薄毛を改善するためには実は噛み合わせの改善が非常に有効なのです。
なぜ噛み合わせが薄毛と関係するのか?
噛み合わせの善し悪しは肩こりや頭痛・腰痛などにも影響を及ぼしていることは良く知られていますが、薄毛にも大きな影響を及ぼします。
「歯を噛み合わせる」ということは顎の筋肉を動かすことでもありますが、大きく口を開けた時に顎から耳の裏を通り頭のてっぺんまでが連動して動いているのです。この顎から頭のてっぺんまでの部分が「咀嚼筋」という筋肉なのです。
つまり、歯を噛み合わせれば噛み合わせるほどその分だけ咀嚼筋が活発に動き、頭皮も動くことになります。筋肉が動くためには血液からの酸素補給を受けなければならないので、噛めば噛むほど頭皮に血液が送られやすくなり毛根に十分な栄養をいきわたらせることに繋がるのです。
噛み合わせの改善で薄毛が改善した事例も
噛み合わせの改善が薄毛の改善に効果を発揮するのであれば、逆に噛み合わせが悪い人ほど薄毛になりやすいということが言えます。
実際に噛み合わせの悪さから起こる歯ぎしりや顎関節症は、咀嚼筋を緊張させてしまうため頭皮への血行を悪化させ薄毛を促進させてしまうことがあるのです。
また、噛み合わせが悪かった人が総入れ歯にしたり歯列矯正を行ったりして噛み合わせが改善されたとたんに薄毛が改善され、黒々としたコシのある髪の毛が生えてきたという事例もあるようです。
育毛だけでなく噛み合わせのチェック・改善も行おう
噛み合わせの善し悪しは髪の毛だけでなく、頭痛や腰痛などの原因にもなる体中の健康をも左右する要因の一つです。
しかし、「自分が悩まされている病気や不調の原因が噛み合わせである」と自分で気が付ける人はそう多いわけではありません。そのため、「噛み合わせの改善」という根本的な解決策が打てないまま対症療法に終始してしまう人も少なくないのです。
もしもあなたが「最近抜け毛が増えてきた」と感じたなら薄毛の専門家である皮膚科に行くこと、そして歯の専門家である歯科または口腔外科に行き、噛み合わせのチェックをしてもらいましょう。必要があれば噛み合わせの改善を医師の指導の下で行うようにしましょう。