【タダほど怖いものはない!】弁護士費用で損する人のパターン|トピックスファロー

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2012年6月21日
【タダほど怖いものはない!】弁護士費用で損する人のパターン

最近は相談料無料の法律事務所のCMを目にすることも多くなりました。弁護士報酬には基準がなく、自由に決められるようになっているので、依頼する弁護士によって費用が大きく違っています。弁護士選びで損する人のパターンを理解して、自分はお得な選択をしたいですね。

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弁護士報酬の決め方ってどうなってるの!?

弁護士の報酬は、弁護士法という法律で定められています。かつては、弁護士の標準的な報酬額が法律で定められていたのですが、現在ではそのような定めはなく、弁護士が自由に価格を設定できるようになっています。

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つまり、弁護士の報酬は基準がなくなったので、安くすることも高くすることもできるようになったんです。
相談する側からすれば、価格競争によって弁護士費用が安くなれば相談しやすくなるのですが、実際はそうではないようです。

弁護士に相談する事件の内容や地域によって報酬には違いがありますし、相手の出方や事件の複雑さによっても報酬が違うんです。
そのため、「自分の事件の場合、費用の相場はどれくらいなのか」わからない人も多いです。

弁護士に依頼した場合、どのような費用がかかるのかを確認しておくことが大切でしょう。
「早く解決させたい!」という気持ちは誰にでもありますから、提示された金額を「こんなものなんだろうな」とそのまま支払ってしまうケースも少なくないんです。
弁護士選びの違いで、数十万違いが出ることもあるのですから、面倒くさいと思わないで、弁護士費用について確認することが大切です。

弁護士に依頼するとかかる費用

ss=”main-article-txt”> 弁護士費用には、「実費」と「弁護士報酬」があります

実費

実費は、収入印紙や交通費などがあり、実際は弁護士の収入にはなっていない部分です。しかし、相談内容によっては、この実費が高額になることもあります。

弁護士報酬

弁護士報酬の種類・相場は次の通りです。

法律相談料

弁護士に依頼する前の、面談や相談にかかる費用です。相場は5000円~2万5000円(30分)と開きがあります。
中には初回のみ30分5000円で行なっているところや、自己破産や債務整理などの借金に関する相談のみ無料で行なっているところもあります

鑑定料

書面によって判断、意見の表明を行なってもらう場合にかかる費用のことです。20~50万円かかります。

着手金

仕事に着手する時にかかる費用です。そのため、成功してもしなくてもかかります
事件の内容によって異なりますが、離婚訴訟の着手金で30~50万円、自己破産で20万円、債務整理の場合は債権者の数によって異なります(1社で5万円程度)。

成功報酬

成果の度合いによってかかる費用が異なります
例えば、任意整理で減った借金の10%、過払い請求で返還された金額の10~20%というように、成果に応じた金額がかかります。

手数料

1回の手続きで解決する事件の場合に発生する費用です。

顧問料

法律事務を定期的に行なう契約を行なった場合に支払う費用です。月額3~5万円かかります。

弁護士費用で損する人のパターン

過払い請求を依頼した場合を例に説明していきます。

  1. 「相談料」がかかります。(0~25,000円)
  2. 「着手金」がかかります。(10~20万円)
  3. 弁護士が交渉したことによって200万円が戻ってきた。
    「成功報酬」がかかります。(200万円の10~20%かかり、20~40万円)

この場合、過払い請求の弁護士費用は、30万円~62万5千円かかるということになります。 返還される過払い金によって成功報酬が異なりますから、返還される過払い金が大きくなるほど、成功報酬が多額になります。

つまり、過払い請求の場合、費用を左右するのは着手金と成功報酬(返還金に対するほう集金の割合)ということになります。

(例)
相談料が無料、着手金20万円、成功報酬40万円(20%)   → 60万円
相談料が2.5万円、着手金10万円、成功報酬20万円(10%) → 32.5万円

最近は借金に関する相談を無料で行なっている弁護士事務所が増えていますが、(例)にあるように相談料が無料というだけで弁護士を選んでしまうと、着手金・成功報酬が高くて損をする可能性があります

相談料無料はもちろんお得ですが、着手金や成功報酬の割合などについて確認してから依頼しなければ、損をしてしまうということです。

弁護士費用で損をしている人に多いのは、相談料無料だけで依頼してしまっているパターン。 もちろん、相談料無料で、着手金・成功報酬も良心的な価格設定の法律事務所もたくさんありますが、「無料」という言葉だけでつられず、その先にかかる費用について確認してから選ぶことが大切でしょう。

ここでは過払い請求を例としましたが、事件の内容で発生する費用や金額に違いがあります。十分に弁護士費用について知識を身に付けてから、依頼する弁護士を選んでくださいね!

著者:加賀原まこ

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