驚愕の飲食店廃業率!新規起業のむずかしさ
脱サラ・起業の大きな壁を乗り越えた、ただそれだけでそれをしなかった人から羨望の眼差しで見られることもあっても、戦いはまだはじまったばかり。
頭では分かっているつもりでも起業は簡単ではないと言われる本当の理由をほとんどの人がこれから知ることになるのではないでしょうか?
原因はどこにある?高確率で廃業する理由を探せ
ある統計上のデータではスタートアップ企業は1年以内に半数以上、5年以内に8割、10年以内に9割以上が倒産してしまうといいます。
特に未経験者でも参入しやすい飲食店は廃業率が高いと言われていますが、脱サラ・未経験者での開業は特に生存率が低く、3年と持たず破たんとなる店がなんと9割にものぼるそうです。
また、無事10年存続したとしても日本の法人の7割が赤字企業といわれ、経営者は何かしらの借金を抱えている可能性は非常に高いと言えます。
人によって掲げる目標が違うために新規事業の開業、起業の成功の基準も違ってきますが、会社の規模の拡大や上場だけではなく、経済的自由や時間的自由の創出であったり、ビジネスアイディアの実現だったり、『成功』と呼べるラインは様々ですが、手緩く構えていてはいずれ廃業を余儀なくされることになるのは間違いありません。
成功した起業家のマネするべき3つの経営術
これから経営者になろうとする、もしくは経営者の誰もがもちろん開業して成功をしたいと考えます。
しかし、脱サラ・未経験者の企業は失敗して当たり前とも言えます。
スタートアップ企業を成功させるために、実際の成功者に共通する要素を探し、検証することで自分の会社の成功までのコストと時間の短縮につながります。
レストランなどの飲食店の場合はおいしい料理をサービスするシェフとしてではなく、人を引き付ける集客(仕組み)を考える経営者としてのビジネス感覚を身に付けなくてはなりません。
スタートアップ企業を成功させるには立ち上げた会社や会社のビジネスに対する完全なオーナーシップが必要です。
経営者としての金銭感覚はどんなビジネスにも必要不可欠
今まで給与所得者側であったなら経営者としての金銭感覚の違いに十分に気をつけなくてはいけません。
毎月決まった日に給与を貰っていた習慣が抜けきれずに独立開業に手を出してしまうことは非常に危険です。
経済的な理由が廃業のダントツの理由であることは言うまでもありません。
経営者にはビジネスとしての金銭感覚が必要です。つまり、人件費や店舗型の場合は家賃、広告費等全てをカバーできる金額を動かしている自覚を持つということです。
飲食店の場合、原価、人件費、家賃の三大経費を売り上げ全体の7割に抑えることが成功の前提と言われています。
また支出には、家賃のように売り上げに関わらず毎月固定の支出と、材料費のように変動する支出があり、これらの支出から毎月必ず必要な最低ラインの売上高を算出していくのです。
当面の運営費・生活費も視野に入れて
起業してから商売が軌道に乗るまでには時間が必要になります。
黒字続きの事業計画はいったん赤字になったときに弱く、危険です。
資金計画には、3か月や6か月など赤字容認期間を設定してその間の生活費などを含めた運営資金を確保しておく必要があります。
少ない資金で開業するリスクに目をつぶらず、あわてずにしっかりとした資金準備をしていきましょう。
人間関係の構築が得意。広告=集客ではない
集客=広告と思っているのだとしたら、それもまた危険。
なぜかというと広告はコストの割には実際の集客にはあまり役に立つことがないからなのです。
広告の役目は『集客』ではなく、『その存在を知ってもらう為』いわば見込み客の開拓です。
ビジネスのためにするべきことは人間関係を構築したり、そこから新たな人脈を構築することです。
広告で存在を知っているだけの店へ一度来店しただけで今後何度も来店する可能性は決して高くありません。それが新規開拓となるともっと可能性が低くなるものです。
集客の面から見ても人や顧客とコミュニケーションをとることは非常に重要です。
例えば、メールアドレス等の記入欄のあるアンケート用紙を設置するなどして、定期的に情報を発信していくなど、コミュニケーションをとっていく方法を日ごろから工夫し、実際に交流を楽しみましょう。
SNSを活用しよう
スマートフォンが普及・定着したことでよりSNSが身近になっている今、facebook等のSNSを利用してクーポンを発行する等、実店舗がより利用しやすくなる集客機能を使わない手はありません。
次の手を考える・10年先を考え実現する構想力
成功する起業家の共通点の3つ目は、目標達成に対しての構想力があり、実践する行動力と失敗しても次の手を打てるフットワークの軽さ、失敗から学びとる力を兼ね備えていること。
起業を成功させる人の共通点は数あれど、アイディアを実現するイメージを明確にできることが必要不可欠だと言えるのではないでしょうか?