面接試験で聞かれる質問はだいたい決まっている
自己紹介や退職理由など…転職の面接試験で聞かれる質問は、だいたい決まっています。もちろん、よくある質問だけでなく、想定外の質問をされることもありますが、定番の質問についてはある程度回答を準備しておく必要があります。
面接官はどうしてその質問をするのか
採用面接試験でよく聞かれる質問には、企業が採用に当たって知りたい情報が含まれています。
企業側も定番質問をただ並べて、面接試験を行っているわけではありません。その質問をするには、意図があるのです。
採用面接試験の定番質問とその意図
次に紹介するのは、面接試験でよく出される質問です。自己紹介に志望理由、退職理由…普通すぎるように思える質問ではありますが、十分に質問の意図を理解できているでしょうか??
企業が欲しい内容があなたの回答の中に含まれていなければ、面接官の心には響きません。採用される回答を用意するためには、「その質問で何が知りたいのか」ということを考える必要があるのです。
自己紹介をお願いします。
自己紹介は自分をPRするところ。小学校の時に生徒会長をやったとか、中学時代にバスケ部のキャプテンだったとか…ではなく、自分が今までどんなキャリアを積んできたのかをPRする部分なのです。
まず自分の名前を言い、どこの会社でどんな業務を行い、どんな努力をしてどんな成果を上げたのかなどの、職務経験を述べると良いでしょう。小学校や中学校の思い出も確かに自己紹介ですが、面接官の知りたいこととは異なります。
自分の長所と短所はどんなところだと思いますか?
この質問は自分を客観視できるかを問われている質問です。
長所をどう業務に役立て、短所をどうフォローしていくのかが、面接官の知りたい部分と言えるでしょう。
長所や短所を実際のエピソードと交えて話しましょう。長所を生かしてどのような成果を得たのか、短所を補うためにどんな努力をしているのかを伝えると良いでしょう。
前職を退職した(退職したい)理由を教えてください。
退職理由は、転職の場合面接試験で絶対聞かれると言って良いほど、よく聞かれる質問です。
本当の退職理由が「給与が安い」「残業が多すぎる」「休みがとれない」「上司と合わない」などの理由だったとしても、どんなに柔らかく伝えても面接官に良い印象を与えることはできません。
言い方によっては、会社の不平不満になりがちなので要注意です。
面接官がこの質問から知りたいことは、次の会社でどんな働き方をしたいのか、どんなことにチャレンジしたいのかということです。
自分がどう考えて退職したのかを知りたいのであり、前の会社の悪口を聞きたいわけではありません。「前の会社がこうだったから…」という回答では、受け身な人間だというイメージを与えてしまいます。
そのため、退職理由は前向きなものである必要があるでしょう。
志望動機(この会社を選んだ理由)を教えてください。
その会社のことを理解できているということが大前提です。会社のどのようなところに興味を持ち、どのようなことをしたいと考えているのかを伝えると良いでしょう。
そのため、「給与が良い」「安定している」などの理由ではNGです。会社のどこを見て志望したのか、正しく会社のことを把握できているのかというところが問われているのです。
また、違う業界への転職の場合には、その業界を選んだ理由にも触れている必要があるでしょう。その業界の現状や動向について正しく把握できているかが、みられます。
転職したい理由やキャリアプランを明確に。
転職する理由やキャリアプランが明確になっていなければ、面接での回答も筋の通ったものになりません。まずは、自分を見つめ直すことから始めてみましょう。
そうすれば、自然に質問の意図に合った回答がみつかるはずです。