理解できなければ、英語はつまらない
英語の基礎としては』『語彙力』『文法』『発音』『言い回し』を挙げる人が多いようです。
これらの基礎ができていなければ、多読をしようにも読めない。多聴しても聞き取れない。当然、会話もできず、英文も書けるわけがありません。
理解できない事が面白いはずもなく、飽きて辞めるというのが、挫折するパターンでしょう。
単語の暗記は全ての基礎
英語を理解する基礎の中でも、最も重要な事はどれだけ単語を理解しているか、に他なりません。
そもそも単語が分からなければ、そこにはアルファベットが羅列しているだけ。
特に『聞く』『書く』という能力を判定するTOEICでは、語彙を増やす事がスコアアップにつながります。
最強の学習ツール『英単語カード』の作り方
学生時代に単語カードを作った経験がある人は多いのではないでしょうか。
しかし効果が無かったと感じている人も少なくないでしょう。
それは、単語数が足りないか、作り方が悪いか、やり方が間違えているか。
必ずどこかに問題があったからです。
ポイントを抑えて作れば、単語カードは高価な教材にも負けない自作の学習ツールになります。
表に英語、裏に日本語訳
TOEICの出題は英語で行なわれます。
それは、英語から日本語に訳して理解するスピードが問われるという事。
1問につき20~30秒のスピード解答を求められるTOEICでは、何よりも速さが重要。
そこで『表に英単語、裏に日本語訳』と記入しましょう。
これで本番と同じように、『英語⇒日本語訳』が、スムーズに行われるようになります。
ただし、『英会話』の為に単語カードを作るのなら、『表:日本語、裏:英語訳』にしてください。
日本語を母国語とする日本人は、日本語で考えた文章を頭の中で英訳し、それから話し始めます。
つまり『日本語⇒英語訳』の方が、脳の動きに近いスムーズな方法となる為です。
単語と一緒に例文を入れる
単語は単体で覚えても使い物にはなりません。文章の流れの中で初めて意味を持ってきます。
効率良く単語を運用する為に、単語の下には必ず『例文』を添えてください。
これは『表と裏の両方』に必要です。
例文は、英語辞書でも洋書でも、海外ドラマのフレーズでも構いません。
手近なものがなければ、定番の〈英辞郎〉がおすすめです。
具体例
例えば[単語(word)]を登録する場合を例にすると、このようになります。
ITを活用した電子単語カードを作る
昔ながらのコンビニや文房具屋で売っている単語カードを使ってもいいのですが、意外と厚くかさ張って困った経験はありませんか?
TOEICで必要とされる単語の数は、5000~6000語。
これだけの数を紙の束で持ち歩けるわけがありません。
そこで、Webやアプリでつかえる電子単語カードが便利です。
おすすめ学習ソフト『Anki』
数ある単語カードの中でも、特に便利なのが『Anki』というフリーソフト。
Web版以外にも、Android用アプリ『AnkiDroid』(無料)とiPhone用アプリ(有料)も公開中。
日本語の『Ankiマニュアル』も公開されています。
全て同じデータを共有しているので、家ではデスクトップの前で、空き時間はスマホという使い方ができるのが便利。
また、覚えていない単語ほど優先的に出題されるようにプログラムされており、効率よく勉強する事ができる。
これが『Anki』をおすすめする最大の特徴です。
自分好みの単語カードを探してみる
他にも、Web上で単語カードを作成できる『単語カード』の様なサイトやアプリがあります。
無料で使えるものから、有料の物までありますので、自分好みのツールを探してみるのも良いでしょう。
ただし、高い学習効果を期待するのなら、自分で編集できるタイプを選びましょう。
単語カードは自分で作ってこそ意味があります。
暗記のタイミングは寝る前
人は睡眠中に記憶を整理し、時間を空けて思い出す事で長期記憶として定着させていきます。
この法則に従うのなら、寝る直前に単語カードで記憶を植え付け、翌朝に復習する。
これが、最も効率よく英単語を暗記していく方法です。