単語重視の学習には限界がある
photo by Steve Johnson on flickr
『9年間、英語の勉強をしていても話せない』『TOEICで高得点を取れても会話はダメ』。
こんな話をよく聞きます。
どうしてこのような事がおきるのかでしょうか?
それは、テストでは単語や文法を暗記して点数を稼いでいるだけで、実際に英語を使う作業量が圧倒的に少ないからです。
『書く』事に慣れれば、英語力は飛躍的に上昇する
しかしTOEICで高得点を取れる人は、話せるだけの材料はそろっているはず。
それでも『話す』『書く』といったアウトプットの能力は、自分で英語を使って書かなければ、身につける事は出来ません。
どれだけ素晴らしい食材が揃っていても、調理法を知らなければ美味しい料理が作れないのと同じ事。
単語を食材とすると、調理法にあたるのが『英作文』です。
間違った練習は逆効果
ただし自己流の英作文では、その文章が本当に正しく、使える英文になっているか分かりません。
もしかしたら、間違った英文を覚えてしまう危険性もあります。
そういったマイナスの勉強を防ぎ、効率よく勉強するためには、『添削』をしてもらうことが最も重要となります。
実践的かつ効率よく英語の実力を付ける『英作文と添削』
単語帳や英語を聞き流すのではなく、英作文を作り添削を受ける事のメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?
1・自分が本当に話したい事の語彙が増える
自分の考えを自分の言葉でつづっていくのが英作文。
必然的に、その中身は自分に関係のある話題や内容となっていきますが、それでも分からない単語や表現できない言葉が出てくることでしょう。
それらの表現は、この先も使用する機会が多いと考えられますし、自分の興味の有る分野の為に忘れにくいとも考えられます。
また、100ワードを使った文章をつくるには、その何倍ものワードを知らなければなりません。
自然と、使用したワードの周辺語彙も身についていく事になります。
2・単語を並べるだけではない本当の英会話ができるようになる
『書くと話せるようになる』という事に疑問を感じるかもしれません。
日本人の多くが英語で会話を行う場合、頭の中で、瞬間的に英作文を作り、声に出しているはずです。
しかし、英作文に慣れていないと直接的な英語表現が多くなり、いわゆる『片言の英語』とネイティブにはとらえられてしまいます。
友人との会話では意思の疎通ができる、十分なレベルかもしれません。
しかしビジネスを行う相手としては、不安を感じてしまうでしょう。
ネットを利用した英文添削サービス
「英語 添削」で検索すると、多くの添削サービスを行っているサイトが多くヒットしますが、おススメを1つ上げるとしたら『Lang-8(ランゲート)』でしょうか。
多言語の学習者が集まって添削しあうSNS型添削サイト『Lang-8(ランゲート)』
Lang-8は第2言語を学びたいと考えている人同士が集まり、お互いが母国語を教え合う事を目的とした無料のSNS。
例えば、日本人が英語で書いた文章をアップすると、アメリカ人が添削をしてくれる。
そのお礼として、アメリカ人の書いた日本語を、日本人が添削する、というのが基本的な流れ。
実際のネイティブが添削をしているので、今使われている生きた英語表現を学ぶことが出来ます。
他人の添削を見るだけでも勉強になる
「人の振り見て我が振り直せ」ではありませんが、同じ日本人が間違えている(添削されている)箇所というのは、同様に間違えやすい部分であるとも言えます。
また、英語を学習している人物が書いた文章ですので、難しい表現が無く、洋書に手を出しにくい人でも抵抗は少ないでしょう。
さらに文章量も少ないので、朝の短い時間にチェックする事も難しくありません。
ただしSNSならではの問題もある
日本人だからと言って、日本語のテストで100点が取れないように、ネイティブの添削が常に正しいとは限りません。
また、添削は善意のボランティアで行われているもの。
書いた文章が添削されるまでに時間がかかったり、添削されない可能性もあります。
早いレスポンスや、正確な添削を望むのであれば、有料サイトの利用も考えるべきでしょう。
英語力の上達に英作文は欠かせません
ビジネスマンが英語を求められる現場は、直接会話をするか、ビジネスメールを書くでしょう。
これらは実際に話したり、書いたりしなければ上達は望めません。
オンライン英会話や添削サービスなど、自宅でネイティブを相手に英語の勉強ができる環境は整っています。また、英語の勉強に使える様々なアプリも充実しています。
これらを上手に活用して、1ランク上の英語力を身につけましょう。