漢方薬は副作用が少ないといわれる理由
一般に、漢方薬には副作用が少ないといわれています。それは、漢方薬が「その人のためだけ」に処方されるというオーダーメイドのお薬だからです。
病気の症状は勿論のこと、体質なども含めて、体にかかる負担をできるだけ少なくするように配慮して処方されるので、副作用が少ないのです。
さらに、2000年あるいはそれ以上の年月にわたって臨床が繰り返されてきたものですから、安全性も高いといえます。
生薬には上中下のランクがある
動植物や自然界に存在している鉱物等を多く用いている漢方薬は、さまざまな「生薬」を組み合わせて処方されます。たくさんある生薬ですが、生薬には実は「上・中・下」の3つのランクがあるのをご存知ですか?
作用が穏やかで、長期間服用しても副作用がおきない生薬を「上品(じょうほん)」と呼びます。
ポピュラーな「甘草」や「人参」は、上品の生薬です。
「中品(ちゅうほん)」は、上品の生薬を助け、体の抵抗力を高めてくれます。
短期間であれば副作用もあまりありません。
風邪薬に配合されている「葛根」などが中品です。
これらに対して、「下品(げほん)」は、薬効は強いのですが、そのぶん、副作用も伴うことがあるため、服用する量や期間にも注意が必要となります。
下品の生薬としては、狂言などでもよく知られた「附子」などがあります。
漢方薬の組み合わせは「君臣佐使」
さらに、配合の仕方にもある一定のルールのようなものがあります。このルールを「君臣佐使(くんしんさし)」といいます。
「君薬」は、病気に対応する薬で最も重要な位置を占める薬です。
一つの漢方薬に必ず1種類以上の君薬が配合されます。
この君薬を助け、その薬効を補ったり強めたりするのが「臣薬」です。
副作用を防ぐ働きもあります。
さらに、体内のバランスを保ったり、他の生薬の毒性を抑えたりする働きをもつのが、その下の「佐薬」で、直接病巣に働きかける役割をもつのが「使薬」です。
つまり、漢方薬は、君主とその家臣、および軍団という、ちょっとファンタジックな構造をもつ薬といえます。
このような処方のルールにのっとって調合を行うので、漢方薬は副作用が少ないといわれるのです。
その漢方薬、本当にあなたに合ってる?
副作用が少なく、本人の体質にあわせて処方される漢方薬ですが、100%安心できる万能薬ではありません。副作用とは異なる「瞑眩(めいげん)」
漢方薬を服用し始めると、一時的にですが、吐き気や腹痛、下痢や発疹など、症状が悪化するような現象がみられることがあります。これを「瞑眩(めいげん)」といいます。
これは、副作用ではなく、病気と闘うために生じるいわゆる好転反応なのですが、1~2日でこうした症状は治まるといわれます。
しかし、瞑眩なのか副作用なのかは、素人にはよくわかりません。
もし、適切に処方された漢方薬であっても、不快な症状が3日以上続くような場合には、速やかに医師に相談しましょう。
漢方薬も薬である以上、万能ではないということを意識しておくべきです。
用い方を間違えば、危ない!! のは、漢方薬も同じ
漢方薬の副作用が少ないことは事実ですが、不適切な服用は、深刻な状況を招きかねません。特に、アレルギーや持病があったり、妊娠していたりする場合には、素人判断での服用はとても危険です。
たとえば、風邪薬としてよく知られる「葛根湯」には「麻黄」という生薬が含まれています。
「麻黄」は、咳を鎮める作用などがあるので気管支の病気などに使われますが、これは 一方で強い動悸や、不整脈などの心疾患を引き起こす副作用もあります。
ですから、心臓の病気を持つ人は注意が必要です。
また、漢方の便秘薬などに含まれることが多い「大黄」は、子宮を収縮させる作用もありますから、妊婦さんの服用は慎重にならなければなりません。
このように、独特の体質があったり、持病があったり、あるいは妊娠していたりする(可能性がある)場合には、漢方薬といえども、注意が必要です。
漢方薬にも副作用があることを知っておきましょう
漢方薬はオーダーメイドの薬ですから、適切に処方されたものを用いている限り、副作用もなく安心して服用することができることは間違いありません。しかし、それは言い方を変えると、体質や症状にあっていない場合には、副作用はもちろんのこと、危険な事態をも引き起こしかねないということでもあります。
くれぐれも、「副作用が少ない=体にやさしい」「病院の薬より漢方薬のほうがいい」というような安易なイメージと素人判断のみで、漢方薬を用いることのないようにしましょう。
しっかりと、専門医などに相談することが、漢方薬の薬効を最大限に引き出すカギとなります。
そして何よりも、薬である以上、「副作用」があらわれる可能性はゼロではないということを意識して用いることが大切です。
心理カウンセラーのお仕事で、30代のママから相談を受けました。
そんな彼女の悩みは、お姑さんとの関係でした。彼女の嫁ぎ先は、自営業をしています。
そのために、結婚当初からおっとりした彼女には、自営業の嫁は務まらないと反対していたそうです。それでも彼女は、お義母さんに気に入ってもらえるようにがんばって来たそうですが、最近はストレスで夜眠れなくなってしまったとのご相談でした。
お話しを聞いていて、彼女の考え方の方向性を変えるようアドバイスをしました。世の中同じような悩みを持っている方は多いでしょうから、参考までにご紹介しましょう。
姑が嫌味を言ってきたら、「夫」という印籠をかざす
姑が嫌味を言ってきたら、深刻にならずに聞き流しましょう。母親というものは、息子の嫁に対してある程度夢を抱いているものです。
相談者さんの場合、お義母さんの夢描いていたお嫁さんのイメージと少し違っていたのだと割り切りましょう。
相談者さんのご主人は、相談者さんのおっとりした雰囲気を好きになったのですから、もっと自信を持った方が良いですよ。
でも、「自営業の嫁となるのだから、バリバリ仕事の出来そうな女性が良い」と思うお義母さんの気持ちも一般的でしょう。
ただそんな理由で、相談者さんの外見から判断して初めは反対されたのでしょう。
でも、一応結婚を許されているのですし、将来家業を継ぐのは相談者さんのご主人なのですから、相談者さんも社長の奥様として相応しい技量を身につけなければなりません。
それに相談者さんは外資商社の秘書室でお仕事をされていたのですから、おっとりしていても仕事の能力はあるのです。自信を持って下さい。
お義母さんの言葉に、いちいち深刻にならずに聞き流しましょう。家事のこと、仕事のこと、子育てのこと、さまざま口を出してこられるのでしょうが、
「お義母さん、ご心配して下さってありがとうございます。主人に相談してみますね!」
と答えておくのです。
ところが、愛する息子から反論されても腹が立たないのが母親の不思議なところです。「嫁に言わされてるんだろうな」とは思っても、息子と喧嘩になりたくなければ引きさがってくれます。
多くの場合、その時の不満は、嫁のところにやってくるでしょう。でも、それは、知らぬ存ぜぬで貫き通すのです。
「うちのだいたいのことは、○○さん(夫)の意見に従うようにしています、○○さんとお話して下さい。お義母さんのご意見は伝えておきますね」
といった感じです。
こういうと、暖簾に腕押しですし、嫁にねじこんだことが息子にばれて、息子から文句をいわれる結果となる、ということをお義母さんにも学習してもらえます。
相談者さんの「栗ごはん事件」
相談者さんの場合、敬老の日に赤飯の栗ご飯を作ってお皿に入れておすそわけしたら、毎年、お義母さんはなんの感想も言わず、もち米栗ご飯を入れてお皿を返してくるそうです。
お義父さんからは「赤飯の栗ごはん、美味しかったよ」と言われたそうですから、好評だったわけですし、お義母さんも食べているということですよね。
残さず美味しく食べてくれたのなら、こちらも残さず美味しく食べて、毎年食べ比べで良いではありませんか?
けどお礼を言うときに困るということでした。
お義母さんの意図なんて考えずに、素直に「白い栗ごはんも美味しいですね。
お義母さん、ありがとうございます。私のお赤飯の栗ごはんはいかがでしたか?」と聞いてみましょう。
とお義母さんは答えるでしょう。
「これがうちの味よ」と言わんばかりに!
「だったら、お赤飯の栗ごはんはどうですか?」
と悪びれずに聞いてみましょう。
そのときは、「ありがとうございます。また作りますね」と明るく答えれば、喧嘩になりようがありません。
反対に意地悪く「お赤飯は嫌いなの」と言われたときは、「そうでしたか。知らずにすいません。この次は白い栗ご飯にしますね。」と言って、
次回はお義母さんの言うとおりにしてあげましょう。
その代わり「うちの嫁は鈍くて、何考えているのかわからないわ」位は言われるかもしれませんが、少なくとも戦いにはなりません。
アドバイスのまとめ
相談者さんには、言葉の裏読みをしないようにアドバイスしました。相談者さんにも、お義母さんに対して「お姑さんは自分のことを嫁として認めていない」という被害妄想から色眼鏡で見ている所もあります。
相談者さんに会社の仕事を任されているのですから、お義母さんのお小言を、会社の先輩の言葉だと思えば、ただの注意で嫌みでも何でもなく思えるかもしれませんよ。
それに多少の嫌みが含まれていても、もう結婚して7年にもなるなら、お義母さんの性格を見極め、理解して、上手に振舞いましょう。あなたをお義母さんも認めていますよ。
******これが相談者さんへのアドバイスでした**********
姑とは争わないのがコツ!
愛する息子と仲良くしていたい親ほど、嫁と敵対しがちですが、それは寂しいからです。
だったら、そのお義母さんの寂しい気持ちをくみ取って譲歩してあげればよいのです。
嫁と姑は、本妻と愛人の戦いに似ていると思います。
だったら、お義母さんに形式上本妻の座を譲ってあげて、相談者さんは、一歩引いて愛人の座に収まっていればいいのです。だって、戸籍上は、相談者さんが本妻ですし、愛情も相談者さんにあるのですから。
息子にとって、母親は絶対です。妻が母親に優しくしてくれたら、妻の親にも優しくしてくれるものです。
「お義母さん」は夫の母親なのです。血の繋がりはどうにもなりません。
それに、自分の母親を無視して妻の言いなりになるような男性は、自分が一番大切な人です。今の自分さえ幸せだったら、母親の気持ちも関係ないということです。
自分を生んで育ててくれた母親を平気で裏切れるのですから、自分の妻なんて他人ですから、もっと平気で裏切りますよ。
そう考えれば、お義母さんとの争いは不毛です。だから「暖簾に腕押し」作戦が一番なのです。
嫌みを言われても、深く追求せずに、鈍くて気付いていないふりをするのです。
いつもニコニコ受け流して、何でも自分の都合の良いように解釈していたら、姑の方がアホらしくなってしまうでしょう。
「うちの味はこうだから」と言われたら、「美味しいですね。がんばります。」と答えましょう。
おふくろの味を嫌いな息子はいません。だから、夫のために素直に教えてもらいましょう。
息子が幸せだとわかると姑は嫁に優しくなるもの?
愛する息子が結婚前と同様に自分に優しければ、姑は嫁に無駄な戦いは挑みません。
また、息子が嫁に大切にされているとわかると、満足するものです。
さらに、嫁の実家よりも優先してくれているとわかると、却って気遣ってくれたりもすることもあります。
「北風と太陽」というお話があるように、太陽でお義母さんの心を適度に満足させるように振舞っておくことも必要です。
姑は嫁に不満を持っていて当たり前なのです。
それなら、「できの悪い子ほど可愛い」ならぬ、「できの悪い嫁ほど可愛い」と思ってもらえるように努力してみるのも一つの方法かもしれません。
そうなれば嫁に余計な期待をしなくなり、争いになりようもないので、嫁の悪口も言いようがありません。
そのうち「息子を大切にしてくれるならいいや!」と思うようになるでしょう。
「嫁と仲良くしていたら、もれなく息子が付いてくる」と姑に思わせればこちらのものです。
母親も妻も、いわば、同じ男性を愛している女性です。
夫に「妻と母親のどちらを愛しているか」なんて選択できるものではありません。
夫を愛しているなら、「できの悪い嫁」に徹して、どうせ形だけなのですから、お姑さんには本妻の座だって譲ってあげましょう。
それに、これは初めのうちだけです。そのうち、お姑さんにも平気で言い返せるくらい仲良くなれます。
息子の嫁の性格が良いことが分かれば、母親は息子を託してくれるものです。
それまでの嫁いびりは、息子を託せる女性かどうか試されているのだと思って信じて待っていましょう。
但し、夫が完全なマザコンで、妻を一切かばってくれずに、ストレスでどうにかなってしまいそうなら、自分が壊れる前に離婚をしましょう。
人によっては離婚した方が良い場合もあるので、それは、あなたの判断次第です。幸せになるために、敢えて離婚を選択した方が良い場合だってあります。
でも、早まった選択はしないでくださいね。