元気な苗を選ぼう!苗選びのポイントとは
「よ~し、家庭菜園を始めるぞ!」と決意した人にとって、苗はまさに運命共同体。できるだけ素敵な出会いをしたいものですよね!
では、その素敵な運命共同体となり得る「良い苗」とはどんなもののことをいうのでしょうか。キュウリ、ナス、ピーマン、トマト、それぞれに良い苗の条件がありますが、もちろん共通している点も多くあります。
それは
- 茎が太く、しっかりしていること
- 葉が厚いこと
- 葉脈がはっきりしていること
- 背が低いこと(ヒョロヒョロと徒長していない)
- 葉と葉の間が短いもの
- 双葉があるとなおいい
です。
つまり、「背が伸びすぎていない、生き生きとした風貌のもの」、といえます。
ちなみに、種から育てたいという方もいますが、種は発芽から苗に成長させるまでに難しさがありますので、ビギナーさんは、まずは苗から育てることをオススメします。
それぞれの野菜にとっての良い苗の特徴とは
では、それぞれの野菜にとっての良い苗の条件とは何でしょうか。以下にまとめてみました。
キュウリ
- 葉が元気よく上を向いていること
ナス
- 品種によって濃さに差がありますが、色が濃いもの
- つぼみがついているもの
ピーマン
- つぼみか、一番花がついているもの
トマト
- 本葉の7~8枚目のところに花があるもの
- 地面に近い茎に毛が生えていること
- わき芽が元気よく生えていること
ここにも「つぼみや花がついている」という共通点がありますよね。つぼみや花は、これからの結実がある程度約束されていることの証です。これはビギナーさんにも嬉しい条件。
つぼみや花がついているかどうかは店頭に並ぶ苗の成長具合にも左右されますが、もしそれらがついているものがあれば、ぜひ選んでみてください。
病害虫に強い!接木苗とは
せっかく苗を買ってきて一生懸命育てても、ときには病害虫の餌食になってしまうことがあります。このにっくき病害虫に強い苗というものが、実はあるのです。
それが「接木苗」。
美味しい実をつける品種と病害虫に強い品種を、文字通り「接木」した、いわば“いいところどり”の苗です。自然苗より少し割高ですが、菜園ビギナーさんにはとくにオススメです。
ホームセンターで店員さんに聞いてみてください。
いよいよ苗を植えます!必要な道具と植え方のポイントとは
必要な道具は、まずはこれだけ
苗を植えるのに必要なもの、それは
- コンテナ(どのようなものがいいのかは、下記を参照してください!)
- 鉢底ネット(黒いアミです)
- 鉢底石(水はけをよくする軽石です)
- 土(花と土の培養土で十分です)
です。これらを、上記の順にセッティングしていきます。
コンテナは、
トマト、キュウリは深さ30センチ以上の「深い」もの、ナス、ピーマンはプランターで幅80センチ以上、鉢で直径30センチ以上の「大きい」ものが適しています。
植え方のポイント
- 根元の茎がきちんと地表から出るように植える
茎まで深く植えてしまうと、茎呼吸ができなくなってしまいます。 - 鉢に目いっぱい土を入れない。
土を鉢の上部ギリギリまで入れてしまうと、水をやったときに土が流れ出てしまいます。 - 苗と苗の間は十分に空ける
- 苗の根が固まっていたらほぐす
底の根をそっとむしり取り、側面の根は傷つけないように、真ん中に指を入れてやさしくほぐします。
いかがでしたか?
良い苗を選んで、肥料の入った培養土に植える。これで菜園はスタートできます。
おいしい収穫を目指してがんばりましょう!
出典:
おいしいベランダ野菜 小島理恵
菜園生活パーフェクトブック 藤岡成介
ベランダ菜園スタートBOOK 平野編集制作事務所
野菜づくりの裏ワザ・便利ワザ ホームライフ取材班