声優になりたい人が挫折しないために絶対知っておきたい現実的なこと|トピックスファロー

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2013年1月28日
声優になりたい人が挫折しないために絶対知っておきたい現実的なこと

芸能界の職業のひとつとして声優が大人気。男女とも声優になりたいと目指す人も増えています。声優養成コースのある専門学校や芸能プロダクションの養成所への入所を考えている人に、学校等選びのチェックポイントや声優に必要とされる資質などを紹介します。

WEBライター
  

声優は狭き門を勝ち抜いてこそなれる職業

ここ数年、日本アニメの世界進出や歌手デビューしたアニメ主人公の女性声優が絶大な支持を得るなど、芸能界のひとつの職業として、俳優やタレントに引けをとらないほど、大人気の声優。

他の仕事に就職してからも夜間の専門学校へ通うなど、声優を目指す人も増えてきた反面、声優になるには道は険しく理想とのギャップで挫折する人も多い

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また、声優になれたとしても、よほど大きな配役でもない限り、新人が手にするギャランティは少額なので、他にバイトをしなければ生活が成り立たない場合も多いのが声優という仕事の現実です。

声優はこんな仕事をします

声優=アニメの声、というイメージがありますが、「声をつかう仕事」として他の分野でも活躍ができます。

  • イベントの司会
  • ラジオのパーソナリティ
  • ナレーション

声優になるために求められる資質とは

メンタル面の強さ

養成所や専門学校で学べば、必ずしも声優への道が約束されるとは言い切れません。
また、声優としてデビューに至ったとしても、希望する配役が与えられるとも限りません。
心が折れそうなになる状況でも、上を目指してやり抜くメンタル面の強さが不可欠です。

自己管理能力

「その人独自の声」が商売道具の声優。
養成所などへ通っていても、すぐ休む、体調を崩しやすい等、大切な仕事を任せるのが不安になるようでは、巡ってくるチャンスは少ないでしょう。

コミュニケーション能力

多くの人と協力しあって創り上げていく場面に携わる為、他者とのコミュニケーションは重要視されます。

実力と運

練習では上手くできるけれど、オーディションなど本番になると全然ダメ。
いくら練習しても、相手や自分が望むような結果が出せない。

同じく声優を目指している有能な人たちや、既に声優として活躍している先人も多いなか、肩を並べたり、超えるためには、シナリオの行間を読む感性や表現力など当然、相応な実力が求められます。

反面、実力不足と思われる場合でも、配役を巡る競争に「勝てる」運を持った人がいるのも事実。
普段から多方面でコミュニケーションを密にするなど、「運」を引き寄せる行動を普段から心掛けていたり、潜在的な能力を備えていると考えることもできます。

どうやったら声優になれるのか

声優になるためには、以下、3つの手段があります。

  • 専門学校や養成所で学び、オーディションに臨む
  • 独学で実力を磨きオーディションを受ける
  • スカウトされる

動画サイトや舞台にたってスカウトされたり、独学でオーディションに合格したり、俳優やタレントなど声優とはまったく別の道をすすむ人がスカウトされることもありますが、非常に稀なケースです。
知識や技を学ぶことが出来る養成所等へ通って、オーディションに挑むのが一般的です。

声優専門学校や養成所ってどんなところ?

養成所や専門学校では、面接で社会性などに余程のマイナス点がなければ、ほぼ合格できると言われています。
しかし、入所には厳しいオーディションを突破する必要があり、1~2年間のカリキュラムで1年次終了時点のオーディションに不合格であれば、2年次へは進むことができないという、厳しいルールを設けている大手プロダクションの声優養成所もあります。

声優になるためにどんなことを学ぶのか

授業内容は様々ですが養成所、専門学校とも基本的に、礼儀作法、滑舌、演技、朗読、アテレコ、アフレコ、ナレーション、ダンス等のレッスンを行います。

学費はどのくらい?

各機関によって異なりますが、平均年間100万円以上かかります。
一括の支払いを条件にしていることも多く、途中で退学、退所しても返金はされないのが一般的。

声優の専門学校や養成所を選ぶときの注意点

声優を志す人が増え、養成所や専門学校も多くなりました。
レッスン料も割引するなど、生徒確保の競争率も高まっている背景があります。
長期間の年数と高額なレッスン料を支払うのですから、学校等は慎重に選びましょう。

「専門学校」なのに文部科学省の認可を取得していない(無認可)

学割は対象外で、学歴としても認められません。養成所は「学校」ではないため、無認可です。

有名な声優を講師として宣伝している

単なる広告塔として年に数回、もしくは全く顔を出さないケースもある

必ず体験入学をしましょう

雰囲気を把握したり在校生から直接、レッスン内容の実態など話を聞くことも大切です

プロダクションの受け皿があるか

学校がプロダクション等とのパイプを持っておらず「お疲れさまでした」と、あっさり卒業というケースもあります。

プロを輩出しているか

過剰に宣伝していても、確かな実績があるかどうかを判断する1つの目安です。

個人にまで目が行き届く人数か

高い授業料が支払われるため、人数が多いほど募集する側は収入が増えます。
人数だけ集めて授業はなおざり、という悪質なケースもあります。

講師の顔ぶれと履歴

公表している情報に嘘がないかどうか、入念に調べましょう。

養成所に入ると声優デビューが確定するわけではない

養成所はプロダクションが自社の声優を育成する機関です。
教えてもらう立場なので、当然、お金を払いながら訓練を受けます。

しかし、実力が認められなければ決められた養成期間が過ぎた時点で終了です。
『プロダクション正所属の声優』になるためには、その為のオーディションに合格しなければなりません。

現実は知っておいた方がいい!

芸能界の仕事のひとつでもある声優になって成功するまでは、厳しい現実が待ち受けています。
華やかな姿にだけ囚われて「こんなはずじゃなかった…」と挫折するよりも、現実を踏まえたうえで夢を目指していきましょう!

著者:海老田雄三

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芸能、アニメ、ゲーム、音楽あたりが得意分野のはずが、気が付けばなんでも書くライターになっていました。アニメ、ゲームなどのサブカル誌によく寄稿しています。